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StudioX ユーザー ガイド

最終更新日時 2024年11月18日

チュートリアル: Web ページから表データを抽出し、Excel で編集する

このチュートリアルでは、ユーロ圏以外の国に対する本日のユーロの為替レートを収めた表を、欧州中央銀行の Web サイトから抽出するオートメーション プロジェクトを作成します。為替レートの履歴データが Excel スプレッドシートに保持されており、このデータを毎日追加していきます。Web サイトから抽出するデータの形式が Excel スプレッドシートの形式と異なっているので、抽出後のデータを Excel で編集し、適切な形式を適用する必要もあります。

プロジェクトを作成したら、まずは使用する Excel ファイルを指定する [Excel ファイルを使用] アクティビティを追加します。次に、StudioX のリボンの [データ抽出] をクリックし、Web サイトからデータを抽出するウィザードを開始します。このウィザードを完了すると、2 つの設定済みアクティビティとして、Web ページを指定する [アプリケーション/ブラウザーを使用] アクティビティおよびデータを抽出する [表データを抽出] アクティビティが自動的にプロジェクトに追加されます。次に、データを入れ替え、日付または数値としてデータを書式設定し、為替レートの履歴を収めたワークシートにそのデータを追加する一連の Excel アクティビティを追加します。

  1. プロジェクトを設定し、必要なファイルを取得します。
    1. 既定の設定を使用して新しい空のプロジェクトを作成します
    2. このページ下部にあるボタンを使用して、オートメーション プロジェクトを収めたアーカイブをダウンロードして展開し、currency data.xlsx ファイルをプロジェクト フォルダーにコピーします。
    3. この例では Google Chrome を使用します。Google Chrome を使用するには、UiPath Chrome 拡張機能をインストールする必要があります。インストールするには、[ホーム] (StudioX の Backstage ビュー) > [ツール] に行き、[UiPath 拡張機能] の一覧にある [Chrome] をクリックします。
  2. Excel ファイルをプロジェクトに追加します。
    1. デザイナー パネルで [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部の検索ボックスで [Excel ファイルを使用] アクティビティを検索して、それを選択します。[Excel ファイルを使用] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    2. アクティビティで次の操作を行います。
      • [Excel ファイル] フィールドの横にある [参照] docs image アイコンをクリックし、currency data.xlsx ファイルを参照して選択します。
      • [参照名] フィールドに「currency」と入力します。

        これで、このオートメーションでは名前を currency としたファイル currency data.xlsx を操作対象として指定したことになります。

  3. Web ページからデータを抽出します。
    1. Google Chrome を開き、Web ページ https://www.ecb.europa.eu/stats/policy_and_exchange_rates/euro_reference_exchange_rates/html/index.en.html に移動します。
    2. StudioX で、リボンの [表抽出] をクリックして抽出ウィザードを開きます。


    3. 要素の選択ウィザードのステップで、[次へ] をクリックして、データの抽出元のテーブルを指定します。
    4. マウス カーソルを移動して、StudioX で検出されたユーザー インターフェイス要素が強調表示される様子を確認します。テーブルの任意の場所にマウス カーソルを移動し、クリックします。たとえば、[Currency] という見出しをクリックします。


    5. StudioX は、表がクリックされたことを検出し、表全体からデータを抽出するかどうかを尋ねます。[はい] をクリックします。
    6. 抽出される表データのプレビューが表示されます。[完了] をクリックします。


    7. StudioX は、データが複数のページにわたっているかどうかを尋ねます。この例では、データが複数のページにわたっていないので、[いいえ] をクリックします。

      ウィザードが終了します。[アプリケーション/ブラウザーを使用] および [表データを抽出] アクティビティが追加されたプロジェクトが StudioX に表示されます。

    8. [表データを抽出] アクティビティで、[抽出先] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[currency] > [Sheet1 [シート]] を選択します。これで、抽出したデータを Excel ファイル currency の Sheet1 にコピーするように指定したことになります。


  4. データに対して行/列の入れ換えと書式設定を行い、Historical Data シートにコピーします。
    1. [アプリケーション/ブラウザーを使用] アクティビティの下で [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで [範囲をコピー] アクティビティを探してクリックします。プロジェクトにアクティビティが追加されます。
    2. [範囲をコピー] アクティビティで、次の操作を行います。
      • [元の範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[currency] > [Excel 内で示す] を選択します。
      • Excel ファイルの Sheet1 を選択し、範囲 A2:C33 (Web ページから抽出したデータの見出し行を除いた部分の範囲) を選択します。つづいて Excel のリボンの [UiPath] タブで [Confirm (確定)] をクリックします。

        これで、currency ファイルの Sheet1 の範囲 A2:C33 をコピーするように指定したことになります。

      • [対象範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[currency] > [Excel 内で示す] を選択します。
      • Excel ファイルの Sheet2 を選択し、セル B1 を選択します。つづいて、Excel のリボンの [UiPath] タブで [Confirm (確定)] をクリックします。

        これで、currency ファイルの Sheet2 のセル B1 から始まる領域にデータを貼り付けるように指定したことになります。

      • [コピーする内容] ドロップダウン メニューの [すべて] を選択します。
      • [行/列の入れ替え] を選択して、貼り付け先でデータの行と列を入れ替えるように指定します (列を行に、行を列にして貼り付け)。
    3. [範囲をコピー] アクティビティの下で [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで [セルを書式設定] アクティビティを探してクリックします。プロジェクトにアクティビティが追加されます。
    4. [セルを書式設定] アクティビティで、次の操作を行います。
      • [元の範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[currency] > [Excel 内で示す] を選択します。
      • Excel ファイルの Sheet2 を選択し、為替レートが入力された 3 行目全体を選択します。Excel のリボンの [UiPath] タブで [Confirm (確定)] をクリックします。
      • [書式設定] をクリックします。[データの種類] タブを選択し、[分類] ドロップダウン メニューから [数値] を選択します。[小数点以下] ボックスに「2」と入力して、[桁区切り ( , ) を使用] を選択します。

        これにより、Sheet2 の行 3 のデータを、桁区切りを使用した小数点以下 2 桁の数値として書式設定するように指定したことになります。

    5. 前のアクティビティの下に、2 番目の [セルを書式設定] アクティビティを追加します。
    6. 2 番目の [セルを書式設定] アクティビティで、次の操作を行います。
      • [元の範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[currency] > [Excel 内で示す] を選択します。
      • Excel ファイルの Sheet2 を選択し、セル A3 を選択します。つづいて、Excel のリボンの [UiPath] タブで [Confirm (確定)] をクリックします。
      • [書式設定] をクリックします。[データの種類] タブを選択し、[分類] ドロップダウン メニューから [日付] を、[日付形式] ドロップダウン メニューから [3/14/2012] を選択します。

        これにより、Sheet2 のセル A3 のデータを、d/mm/yyyy の日付形式として書式設定するように指定したことになります。これは、今日の日付を追加するセルです。

    7. 2 番目の [セルを書式設定] アクティビティの下で [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで [セルに書き込み] アクティビティを探してクリックします。プロジェクトにアクティビティが追加されます。
    8. [セルに書き込み] アクティビティで、以下の手順を実行します。
      • [書き込む内容] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[プロジェクト ノートブック (Notes)] > [Date [シート]] > [Today [セル]] を選択します。
      • [書き込む場所] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[currency] > [Excel 内で示す] を選択します。
      • Excel ファイルの Sheet2 を選択し、セル A3 を選択します。つづいて、Excel のリボンの [UiPath] タブで [Confirm (確定)] をクリックします。

        これで、currency ファイルの Sheet2 のセル A3 にプロジェクト ノートブックから今日の日付をコピーするように指定したことになります。

    9. [セルに書き込み] アクティビティの下で [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで [範囲を追加] アクティビティを探してクリックします。プロジェクトにアクティビティが追加されます。
    10. [範囲を追加] アクティビティで、以下の手順を実行します。
      • [追加する Excel 範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 をクリックし、[currency] > [Excel 内で示す] を選択します。

        * Excel ファイルの Sheet2 を選択し、3 行目全体を選択します。Excel のリボンの [UiPath] タブで [確認] をクリックします。

        これで、Sheet2 の行 3 のデータをコピーし、currency ファイルの Historical Data シートの既存データの後に追加するように指定したことになります。

        * [次の範囲の後に追加] フィールドの右側にあるプラス記号 をクリックし、[通貨] > [Historical Data シート] を選択します。* [コピーする内容] ドロップダウン メニューの [すべて] を選択します。* [行/列の入れ替え] は、未選択のままにします。データの行と列を入れ替える必要がないからです。

    11. StudioX のリボンで [保存] をクリックしてオートメーションを保存し、[実行] をクリックしてオートメーションを実行します。

    Web ページが開き、為替レートが Excel にコピーされます。Excel では、為替レートに書式が設定され、Historical Data シートに追加されます。

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