UiPath ソリューション パッケージ

UiPath ソリューション パックは、既存の UiPath ソリューション アーカイブ ファイルをデプロイ可能なパッケージにパッケージ化し、Orchestrator のソリューション管理にアップロードできるようにします。

注:

ソリューションは現在 Automation Cloud でのみサポートされています。Automation Suite のサポートは、今後のリリースで予定されています。オンプレミス (MSI) Orchestrator ではソリューションはサポートされていません。

注:

このタスクは、バージョン 25.10 以降の UiPath.CLI.Windows または UiPath.CLI.Linux にのみ対応しています。

構成

UiPath ソリューション パッケージの入力については、次の表をご覧ください。

パラメーター	説明
ソリューションのパス (必須)	ソリューションのローカル パスです。solution.uipx ファイルまたはソリューション ディレクトリへの直接パスを指定できます。
バージョン (必須)	ソリューション パッケージのバージョンを指定すると、ビルドされたパッケージとパッケージのソースのバージョン管理の追跡をより効率的に行えます。たとえば、NuGet パッケージのバージョンのビルドに Microsoft のアセンブリ パターン [Major] を使用できます。[マイナー]。[ビルド番号]。[リビジョン番号]
出力パス (必須)	作成したパッケージを保存するフォルダーのパスです。既定: $(Build.ArtifactStagingDirectory)\Output
組み込みの NuGet フィードを無効化	組み込みの NuGet フィードを無効化します。既定: false
ソース コードのバージョン情報と Automation Hub のアイデアの URL	ソース コードのバージョン情報や Automation Hub のアイデアの URL などの、パッケージ メタデータの有効化。デフォルト： false
リモート リポジトリ内の project.json へのフル パス	リモート リポジトリ内のproject.jsonへのフル パスです。パッケージ メタデータが有効化されている場合にのみ表示されます。
コミット ID	ソース コード追跡のコミット ID。パッケージ メタデータが有効化されている場合にのみ表示されます。
リポジトリのブランチ	ソース コード追跡用のリポジトリ ブランチです。パッケージ メタデータが有効化されている場合にのみ表示されます。
リポジトリの種類 (例: Git)	リポジトリの種類 (例: git) です。パッケージ メタデータが有効化されている場合にのみ表示されます。
Automation Hub のアイデアの URL	元の自動化のアイデアにリンクするための Automation Hub のアイデアの URL です。パッケージ メタデータが有効化されている場合にのみ表示されます。
リリース ノート	パッケージ バージョンのリリース ノートパッケージ メタデータが有効化されている場合にのみ表示されます。
Orchestrator への接続方法	パッケージ化するプロジェクトのフィード依存関係を持つ Orchestrator インスタンスへのサービス接続。通常、ライブラリのパッキングに使用されます。Orchestrator は v20.4 以降である必要があります。
ワークフローの分析を実行	パッケージ化する前にワークフローの分析を実行します。エラーがある場合は失敗します。既定: false
ガバナンス ファイルのパス	ワークフロー アナライザーのルールを含むガバナンス ポリシーを渡します。ポリシーは Automation Ops からダウンロードするか、Studio からエクスポートされた圧縮 zip ファイルから展開できます。詳しくは、ドキュメントをご覧ください。ワークフロー分析が有効化されている場合にのみ表示されます。
トレース レベル	トレースのログ レベル。既定値は [ Error] です。オプション: None、 Critical、 Error、 Warning、 Information、 Verbose

備考

• ソリューションのパッケージ化: このタスクでは、Orchestrator のソリューション管理にアップロードできるデプロイ可能なパッケージを UiPath ソリューションから作成します。
• バージョン要件: スタンドアロン プロジェクトとは異なり、ソリューションではセマンティック バージョニングを使用した明示的なバージョン指定が必要です。
• Orchestrator への依存関係: Orchestrator フィードからの依存関係を含むライブラリまたはプロジェクトをパッケージ化する場合は、[Orchestrator 接続] パラメーターを設定します。
• ワークフロー分析: パッケージ化する前に、ワークフロー分析を有効にして、ガバナンス ポリシーに照らしてソリューションを検証します。
• メタデータの追跡: パッケージのメタデータにソース コード情報や Automation Hub のアイデアへのリンクを含めると、追跡性が向上します。
• 出力形式: タスクは、指定された出力ディレクトリ内に、 {SolutionName}.{Version}.zipという命名パターンでパッケージ化されたソリューション ファイルを作成します。
• CLI の互換性: このタスクでは UiPath CLI を内部で使用するので、ビルド エージェントに適切な CLI をインストールする必要があります。
• CLI の最小バージョン: 完全な互換性を得るには、UiPath CLI バージョン 25.10 以降が必要です。

パイプラインの例

基本的なソリューションのパッケージ

- task: UiPathSolutionPack@6  displayName: 'Pack Solution'  inputs:    solutionPath: '$(Build.SourcesDirectory)/MySolution'    version: '1.0.$(Build.BuildId)'    outputPath: '$(Build.ArtifactStagingDirectory)/Output'    traceLevel: 'Information'

Orchestrator 接続の場合

- task: UiPathSolutionPack@6  displayName: 'Pack Solution with Orchestrator Dependencies'  inputs:    solutionPath: '$(Build.SourcesDirectory)/MyLibrarySolution'    version: '2.1.$(Build.BuildNumber)'    outputPath: '$(Build.ArtifactStagingDirectory)/Packages'    orchestratorConnection: 'UiPath-Orchestrator-Connection'    runWorkflowAnalysis: true    governanceFilePath: '$(Build.SourcesDirectory)/governance/policies.json'    traceLevel: 'Verbose'

メタデータとガバナンスを備えた完全なパイプライン

variables:  solutionVersion: '1.$(Date:yyyy).$(DayOfYear)$(Rev:.r)'steps:- task: UiPathSolutionPack@6  displayName: 'Pack Solution with Full Metadata'  inputs:    solutionPath: '$(Build.SourcesDirectory)/MyBusinessSolution'    version: '$(solutionVersion)'    outputPath: '$(Build.ArtifactStagingDirectory)'    disableBuiltInNugetFeeds: false    enablePackageMetadata: true    repositoryUrl: '$(Build.Repository.Uri)/$(Build.SourcesDirectory)/MyBusinessSolution/project.json'    repositoryCommit: '$(Build.SourceVersion)'    repositoryBranch: '$(Build.SourceBranchName)'    repositoryType: 'git'    projectUrl: 'https://cloud.uipath.com/automationhub/idea/12345'    releaseNotes: 'Automated build $(Build.BuildNumber) - Added new features and bug fixes'    orchestratorConnection: 'Production-Orchestrator'    runWorkflowAnalysis: true    governanceFilePath: '$(Build.SourcesDirectory)/governance/workflow-analyzer-rules.json'    traceLevel: 'Information'- task: PublishBuildArtifacts@1  displayName: 'Publish Solution Package'  inputs:    pathToPublish: '$(Build.ArtifactStagingDirectory)'    artifactName: 'SolutionPackage'