Agents リリースノート

最終更新日時 2025年9月24日

2025 年 7 月

2025 年 7 月 29 日

AI エージェントの入力とツールのシミュレーション

シミュレーションを使用して、AI エージェントの実用開始前に評価や改良を行うことが可能になりました。テスト中や設計時に、入力データとエージェントツールの両方を直接シミュレートします。この機能は、エージェントを手動で実行する際、また、評価および評価セットを作成する際に、[テストの設定] パネルで使用できます。

シミュレーションを使用すると、以下が可能になります。

入力のシミュレーション: 大規模言語モデル (LLM) を使用して、エージェントの引数に対する入力を生成します。LLM に入力を自動生成させたり、プロンプトを提示させたりして、具体的な例を導くことができます。
ツールのシミュレーション: LLM を使用して、1 つ以上のエージェントツールをシミュレートします。各ツールがどのように応答すべきかを説明し、エージェントが依存するツールセットの一部またはすべてをシミュレートします。
シミュレーションによる評価セットの作成: シミュレートされた入力とツールを使用して、新しい評価セットを生成 (または既存の評価セットに追加) します。

シミュレーションは、開発の初期段階におけるエッジケースのテスト、実際のツールが利用できない場合や実行にコストがかかる場合、または外部システムの変更がトリガーされないようにする場合に最適です。

詳しくは、「評価」セクションをご覧ください。

注: シミュレーションはプレビュー機能として使用できます。

DeepRAG – Agents のための高度な検索と合成

DeepRAG (Deep Research-Augmented Generation) が Agents で利用できるようになりました。この強力な新機能により、エージェントの高度なユースケースに対応した複数のドキュメントの合成や取得が可能になります。DeepRAG を使用すると、エージェントは複数のドキュメントから情報を合成し、複雑なクエリに対して、引用に裏付けられた包括的な回答を提供できます。現在、この機能は PDF ファイルに対してのみサポートされています。

DeepRAG オプションは、エージェントのコンテキストを設定する際の新しい検索方法として使用できます。DeepRAG によって返される結果には出典の引用が含まれており、エージェントのトレースに自動的に引用を表示して、完全な透明性を確保します。

図 1. DeepRAG の設定と、エージェントのトレースでの結果の表示方法

DeepRAG クエリの価格は、リクエスト 1 回あたり 0.20 プラットフォームユニット (または 1 AI ユニット) で、最大 20 ページまたは 30,000 トークンまでサポートされています。無料トライアルおよび Enterprise のユーザーは、1 日あたり 2 件の DeepRAG リクエストを追加費用なしで受け取ります。大きなドキュメント、画像の多いドキュメント、または表形式のドキュメントの場合、正確に合成するには高度な取り込みが必要であることに注意してください。ライセンスについて詳しくは、「コンテキストグラウンディングのライセンス」をご覧ください。

注: この機能は現在、Enterprise および無料トライアルのユーザー向けに、リクエストに応じて提供されています。

2025 年 7 月 14 日

UiPath-LLamaIndex とコード化されたエージェントの連携の導入

UiPath LlamaIndex Agents SDK が利用可能になりました。この Python SDK を使用することで、開発者は LlamaIndex エージェントをシームレスに構築して UiPath Cloud Platform にデプロイできます。この連携により、開発者は LlamaIndex ベースのエージェント内から UiPath Cloud サービスを操作したり、Action Center との連携を活用して人間参加型 (HITL) ワークフローを組み込んだりすることができます。

詳しくは、「Quickstart guide: UiPath LLamaIndex Agents」をご覧ください。

2025 年 7 月 9 日

簡素化されたエージェントインスタンスの管理ビューと対話型のトレースビューの導入

エージェントのアクティビティに対する明確なナビゲーションと優れた可視性を提供するため、Automation Cloud の Agents ページを更新しました。

[インスタンス] セクションは、3 つのタブで構成されるようになりました。すべてのエージェントを包括的に表示する [すべてのエージェント]、アーリーアダプター (早期導入ユーザー) プログラムの一環として作成されたエージェント用の [アーリーアダプターのエージェント]、失敗した実行を迅速に示すための [エラー] (以前のインシデント) の 3 つです。[管理] セクションには、Marketplace に素早くアクセスするための [テンプレート] と、Orchestrator のインデックス監視機能すべてを一元的でアクセスしやすいインターフェイスにまとめた [インデックス] が含まれます。詳しくは、「UiPath エージェントを管理する」をご覧ください。

また、[すべてのエージェント] のインスタンスタブからアクセスできる、トレースの可視化機能も新たに導入しました。このビューには、各エージェントの実行が対話型のノードグラフとして表示され、実行パスをズーム、パン、および調査することができます。ノード上でホバーまたはクリックすると、入力/出力データ、ログ、パフォーマンスメトリックなどの詳細情報が表示されます。詳しくは、「トレース」をご覧ください。トレースの可視化はプレビュー機能であることに注意してください。