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Last updated 2024年7月15日

ローカル デバイス

概要

ローカル デバイスをモバイル オートメーション アクティビティで動作するように設定するには、物理デバイスまたはエミュレーターのいずれの場合も、Appium のローカル インスタンスを実行し、Android または iOS デバイスの自動化に必要なツールを用意する必要があります。

トピックのセクション:

アプリケーション ストレージ

モバイル アプリを Appium サーバーが動作中のマシンに保存するか、APK または IPA ファイルを、Appium サーバーが匿名でアクセスできる URL (例: Blob ストレージ) にアップロードする必要があります。

Google Play ストアまたは Apple App Store からアプリケーションをインストールすることはできません。ただし、これらのアプリケーションを手動で自動化して、独自のアプリケーションをインストールする場合は別です。

Android デバイスの設定

ローカル Android デバイスを設定するには、環境を準備してモバイル デバイス マネージャーに追加する必要があります。

このセクションのトピック :

Android 環境を準備する

環境を準備して設定します。

  1. Node.js をダウンロードしてインストールします。
  2. Node.js のコマンド プロンプトを開き、次のコマンドを実行して Appium をインストールします。

    npm install -g appium

    Appium の設定の詳細については、Appium の「Getting Started」をご覧ください。

  3. Windows で [システムの詳細設定] > [詳細設定] > [環境変数] に移動します。
  4. [システム環境変数][新規...] をクリックして、次の変数を設定します。

    a. ANDROID_HOME 変数

変数名: ANDROID_HOME 変数値: C:\Users\Username\AppData\Local\Android\Sdk : [変数値] のパス内にある Username の部分は、マシンを操作するユーザーの実際の名前に置き換える必要があります。

b. JAVA_HOME 変数。この変数を設定するには、Java がインストール済みである必要があります。Java はこちらから zip ファイルでダウンロードできます。

変数名: JAVA_HOME
変数値: マシン上で JDK がある場所のパスです。例: C:\Program Files\Java\jdk8
重要: Java が自動的に更新される場合、この変数を更新されたパスに手動で設定する必要があります。

c. [OK] をクリックして確定します。

  1. Android Debug Bridge (ADB) が含まれるように、以下の手順で Path 変数を編集します。

    a. [新規...] をクリックして、次の値を追加します。

    %ANDROID_HOME%\platform-tools

    b. [OK] をクリックして確定します。

  2. [OK] をクリックして、変数を設定します。



Appium サーバーを起動する

デバイスでアプリケーションを開始する前に、マシン上で Appium サーバーを起動しておく必要があります。コマンド プロンプトを開き、次のパラメーターを指定して Appium を実行します。

appium -p 10001 --relaxed-security --allow-insecure chromedriver_autodownload

注:
  • 自動ダウンロードが失敗する場合は、次のコマンドを追加することで、ダウンロード済みの chromedriver.exe を指定できます。

--chromedriver-executable "path_to_chromedriver"

  • Appium のデバッグの支援機能を使用するには、次のコマンドを実行します。

appium-doctor

  • Appium を強制終了するには、コマンド ctrl + c を使用します。

Android エミュレーターを作成する

Android Studio を使用して Android のエミュレーターを作成します。

  1. Android Studio をダウンロードしてインストールします。
  2. Android Studio を開きます。
  3. [Configure] をクリックし、ドロップダウンから [SDK Manager] を選択します。
  4. [Hide Obsolete Packages] のチェックを外し、[Android SDK Tools (Obsolete)] が選択されていることを確認します。


  5. [Apply] をクリックしてから [OK] をクリックして閉じます。
  6. [Configure] > [AVD Manager] に移動して、仮想デバイスを設定します。詳細については、「仮想デバイスを作成して管理する」をご覧ください。


  7. デバイスの Google アプリを更新します。

WebDriver による Web およびハイブリッドの自動化を有効化する

WebView のデバッグを有効化します。

Appium が Android 上の Chrome または WebView のバージョンを自動検出しない場合は、以下のいずれかのオプションを選択します。

  1. --allow-insecure chromedriver_autodownload コマンドを使用します。これにより、お使いの環境に対応する ChromeDriver バージョンを Appium で自動的に検出してダウンロードできます。
  2. WebDriver for Chrome を手動で指定してダウンロードします。

    2.1. Android Studio でデバイスを開きます。

    2.2. [Settings] > [Apps & notifications] に移動します。

    2.3. [See all apps] をクリックします。

    2.4. 縦三点リーダー ボタンをクリックして、ドロップダウンから [Show system] を選択します。

    2.5. 検索機能を使用して Android System WebView を探します。

    2.6. アプリを開いて [Advanced] に移動します。

    2.7.画面下部のバージョン番号をコピーします。

    2.8. WebDriver for Chrome をダウンロードします。以下のことを考慮してください。

    • 上記のステップで見つかった Android System WebView のバージョンに対応するバージョンを選択し、フォルダーに抽出すること。
    • 完全に一致するバージョンを探すこと (メジャー.マイナー.パッチ.レビジョン)。
    • 完全に一致するバージョンを入手できない場合は、Android System WebView のメジャー バージョンに一致する最新メジャー バージョンの ChromeDriver を使用します。
    • Chrome アプリを自動化するには、上記とまったく同じ手順を実行します。その場合は、Chrome のバージョンをメモしてください。

Android 物理デバイスを設定する

  1. Android Studio をダウンロードしてインストールします。
  2. Android Studio を開きます。
  3. [Configure] をクリックし、ドロップダウンから [SDK Manager] を選択します。
  4. [Hide Obsolete Packages] のチェックを外し、[Android SDK Tools (Obsolete)] が選択されていることを確認します。
  5. [Apply] をクリックしてから [OK] をクリックして閉じます。
  6. コマンド ラインを開いて、次のコマンドを実行し、デバッグ サーバーを起動します。

    %LOCALAPPDATA%\\Android\\Sdk\\platform-tools\\adb.exe start-server

  7. ケーブルを使用してデバイスをマシンに接続します。
  8. デバイスで、開発者オプションと USB デバッグを有効化します。詳細については、「デバイスの開発者向けオプションを設定する」をご覧ください。
  9. スマートフォンの [設定] > [開発者向けオプション] に移動します。
  10. [ネットワーク] セクションの [デフォルトの USB 設定] を開き [充電のみ] に設定します。
  11. デバイスをモバイル デバイス マネージャーに追加します。
  12. 次のコマンドを実行して Appium を起動します。

    appium -p 10001 --relaxed-security --allow-insecure chromedriver_autodownload

    その他のパラメーターについては、「Appium サーバーを起動する」をご覧ください。

    注: Appium サーバーとの間に、干渉のない接続を常時確保してください。たとえば、ターミナルでクリックすると通信が遮断され、モバイル デバイス マネージャーで通信エラーが発生する場合があります。

モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する

  1. Studio から MDM を開きます。
  2. 左側のナビゲーション パネルの [デバイス] に移動します。
  3. デバイスを次のように設定します。
    • 名前 - [デバイス] タブでデバイスを識別するための名前を入力します。
    • Appium URL - ローカルホストを入力します。例: http://localhost:10001/wd/hub
    • プラットフォーム - フィールドをクリックして、ドロップダウンから [Android] を選択します。
    • デバイス名 - デバイスの名前を入力します。デバイス名を確認するには、Android Studio で [Configure] > [AVD Manager] に移動し、さらに [More Actions] > [View Details] を選択するという方法もあります。
    • プラットフォーム バージョン - Android OS のバージョン番号を入力します。
    • 希望する追加機能 (任意) - オートメーション セッションをカスタマイズするための固有の機能を追加します。詳細については、「Appium Desired Capabilities」をご覧ください。
    • 地理的位置を設定 (任意) - 位置情報サービスを使用して位置情報データを生成するテスト アプリケーションに、デバイスの位置を設定します。
  4. (任意) [ログ] タブでログ記録とビデオ記録の詳細を設定します。
  5. (任意) [開発] タブで開発プロセスを設定します。
    • 類似タブを閉じる (既定で有効): 類似のデバイスやアプリケーションとの接続を実行しているタブを閉じます。
    • ページの更新を待機 (既定で有効): ページのソースが各アクションのスクリーンショットを取得するまで待機します。
  6. [保存して閉じる] をクリックしてデバイスを追加します。

    デバイスが [デバイス] リストに追加されます。ローカル デバイスを追加するには、「ローカル デバイス」をご覧ください。



iOS デバイスの設定

ローカル iOS デバイスを設定してアプリケーションを自動化するには、シミュレーターまたは物理デバイスのいずれの場合も、macOS マシンに Appium サーバーを設定する必要があります。

重要:
アプリのアーティファクトが拡張子 APP を使用していて、そのアプリをパブリック URL にアップロードする場合、Payload という名前のフォルダーを作成し、そこに拡張子 APP 付きのアプリを配置してから Payload フォルダーをアーカイブし、その拡張子を ZIP ではなく IPA に変更する必要があります。

さらに、自動化しようとしているアプリケーションが、ターゲット アーキテクチャ (シミュレーターまたは物理デバイス) 用にコンパイルされていることも確認してください。

このセクションのトピック :

macOS 環境を準備する

  1. Xcode をインストールします。
  2. ターミナルを開き、次のコマンドを実行して Homebrew をインストールします。

    /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

  3. 次のコマンドを実行して Node.js をインストールします。

    brew install node

  4. Appium をインストールします。

    npm install -g appium

  5. Xcode を開いて、必要になる可能性がある追加のコンポーネントをすべてインストールすることを許可します。スプラッシュ スクリーンが表示されたら閉じます。
  6. 次のコマンドを実行して Appium を起動します。

    appium --port 10001

  7. Spotlight 検索 (⌘ + スペース) を使用してネットワーク ユーティリティを開きます。
  8. 後ほど MDM に iOS デバイスを追加するときに必要になる [IP アドレス] をコピーします。これは、Appium URL に含められます (例: http://<ipaddress>:8001/wd/hub)。


iOS 物理デバイスを設定する

物理 iOS デバイスでモバイル オートメーション アクティビティを使用する場合、Apple Developer アカウントが必要になります。

  1. macOS 環境を準備する」の手順 1 から 5 を実行します。
  2. 物理デバイスを Mac に接続します。
  3. 警告のポップアップが表示されたらデバイスのロックを解除して、コンピューターが確実にデバイスにアクセスできるようにします。
  4. ターミナルを開いて、次のコマンドを実行します。

    instruments -s devices

  5. 後ほど MDM でデバイスを追加するときに必要になるデバイス ID をコピーします。たとえば、以下の deviceID は、udid 機能として追加されます。

    Known Devices: Username's iPhone (13.5.1) (<deviceID>)

  6. Apple Developer アカウントにサインインして [Membership] に移動します。
  7. 後ほど MDM でデバイスを追加するときに必要になるチーム ID をコピーします。チーム ID は、xcodeOrgId という名前のデバイス機能に追加する必要があります。
  8. Xcode を開いて、[Preferences] > [Accounts] に移動します。
  9. Apple 開発者アカウントを追加します。

モバイル デバイス マネージャーにローカル iOS デバイスを追加する

  1. Studio からモバイル デバイス マネージャーを開きます。
  2. 左側のナビゲーション パネルの [デバイス] に移動します。
  3. デバイスを次のように設定します。
    • 名前 - [デバイス] タブでデバイスを識別するための名前を入力します。
    • Appium URL - ローカルホストを入力します。例: http://<ipaddress>:8001/wd/hub
    • プラットフォーム - フィールドをクリックして、ドロップダウンから [iOS] を選択します。
    • デバイス名 - デバイスの名前を入力します。
    • 希望する追加機能(物理デバイス) - udidxcodeOrgorgid を追加します。詳しくは、「iOS 物理デバイスを設定する」をご覧ください。
    • 地理的位置を設定 (任意) - 位置情報サービスを使用して位置情報データを生成するテスト アプリケーションに、デバイスの位置を設定します。
  4. (任意) [ログ] タブでログ記録とビデオ記録の詳細を設定します。
  5. (任意) [開発] タブで開発プロセスを設定します。
    • 類似タブを閉じる (既定で有効): 類似のデバイスやアプリケーションとの接続を実行しているタブを閉じます。
    • ページの更新を待機 (既定で有効): ページのソースが各アクションのスクリーンショットを取得するまで待機します。
  6. [保存して閉じる] をクリックしてデバイスを追加します。

    デバイスが [デバイス] リストに追加されます。ローカル デバイスを追加するには、「ローカル デバイス」をご覧ください。

    デバイスを起動できない場合は、「トラブルシューティング シナリオ: iOS 物理デバイスの起動に失敗する」をご覧ください。



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