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Orchestrator Mobile ユーザー ガイド
Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation SuiteStandalone
Last updated 2023年11月13日

iOS - ルート証明機関

概要

iOS モバイル デバイスの Orchestrator アプリを使用して Orchestrator インスタンスに接続する間に、SSL または ATS 証明書の問題が発生する可能性があります。

docs image

以下の手順を実行し、iOS モバイル デバイスに直接ルート SSL 証明書をインストールして信頼することにより、この問題を解決できます。

ルート証明機関を見つける

証明書の問題を解決するには、まず iOS モバイル デバイスに Orchestrator インスタンスのルート証明機関が表示されていることを確認します。これにより、iOS モバイル デバイスで証明書を正しく識別してインポートすることができます。

Orchestrator のインストールをホストするマシンで、以下の手順を実行します。

  1. インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを開きます。
  2. [サイト] > [UiPath Orchestrator] に移動します。
  3. 右側にある [操作] パネルで、[バインド] をクリックします。[サイト バインド] ウィンドウが開きます。
  4. Orchestrator インスタンスのバインド URL を選択し、[編集...] をクリックします。[サイト バインドの編集] ウィンドウが開きます。
  5. [SSL 証明書] フィールドに、Orchestrator 証明書の名前が表示されます。詳細については、[表示...] をクリックします。
  6. [詳細] タブに切り替えます。[発行者] フィールドと [サブジェクト] フィールドを検索します。以下の 2 つのケースがあります。

    • [発行者][サブジェクト] の値が同じ: 手順 5 で選択した SSL 証明書がルート証明書です。以下に記載されているように、ルート証明機関をエクスポートして続けます。
    • [発行者][サブジェクト] の値が異なる: 手順 5 で選択した SSL 証明書はルート証明書ではありません。この場合は、以下の手順を実行して続けます。

証明書マネージャーを使用してルート証明書を見つけるには:

  1. [ファイル名を指定して実行] コマンド ウィンドウを開いて certmgr.msc と入力し、[OK] をクリックします。
  2. [信頼されたルート証明機関] > [証明書] に移動します。前の手順 (手順 6) の [発行者] に一致する証明書を検索します。
  3. ダブルクリックして [証明書] ウィンドウを開きます。
  4. [詳細] タブに切り替えます。プロパティ リストで [基本制限] を選択します。以下の 2 つのケースがあります。

    • 下部のパネルに Subject Type=CA が表示されるルート証明機関が正しく構成されています。「ルート証明機関をエクスポートする」セクションに進みます。
    • 下部のパネルに Subject Type=CA が表示されない: ルート証明機関を含む新しい証明書を作成します (下記を参照)。作成した証明書は証明書ストアにインポートし (下記を参照)、Orchestrator インスタンスに設定します (下記を参照)。

ルート証明機関を作成するには:

PowerShell を使用して新しい証明書を作成します。-TextExtension @("2.5.29.19={text}cA=true) をスクリプトに含めることが重要です。

サンプル スクリプト

$rootcert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname ROOT-CA-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -KeyUsage CertSign, CRLSign, DigitalSignature -KeyExportPolicy Exportable -TextExtension @("2.5.29.19={text}cA=true")
$rootpwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE-Force -AsPlainText
$rootpath = ‘cert:\localMachine\my\’ + $rootcert.thumbprint
$rootCA = Export-PfxCertificate -cert $rootpath -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\root-cert.pfx -Password $rootpwd

$cert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname DNS-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -Signer $rootcert
$pwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE-Force -AsPlainText
$path = ‘cert:\localMachine\my\’ + $cert.thumbprint
Export-PfxCertificate -cert $path -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\signed-cert.pfx -Password $pwd$rootcert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname ROOT-CA-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -KeyUsage CertSign, CRLSign, DigitalSignature -KeyExportPolicy Exportable -TextExtension @("2.5.29.19={text}cA=true")
$rootpwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE’ -Force -AsPlainText
$rootpath = ‘cert:\localMachine\my\’ + $rootcert.thumbprint
$rootCA = Export-PfxCertificate -cert $rootpath -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\root-cert.pfx -Password $rootpwd

$cert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname DNS-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -Signer $rootcert
$pwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE’ -Force -AsPlainText
$path = ‘cert:\localMachine\my\’ + $cert.thumbprint
Export-PfxCertificate -cert $path -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\signed-cert.pfx -Password $pwd

別の証明書に署名するルート証明機関を作成する場合は、以下のスクリプト テンプレートを使用します。

$rootcert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname ROOT-CA-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -KeyUsage CertSign, CRLSign, DigitalSignature -KeyExportPolicy Exportable -TextExtension @("2.5.29.19={text}cA=true") $rootpwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE-Force -AsPlainText $rootpath = ‘cert:\localMachine\my\’ + $rootcert.thumbprint $rootCA = Export-PfxCertificate -cert $rootpath -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\root-cert.pfx -Password $rootpwd $cert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname DNS-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -Signer $rootcert $pwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE-Force -AsPlainText $path = ‘cert:\localMachine\my\’ + $cert.thumbprint Export-PfxCertificate -cert $path -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\signed-cert.pfx -Password $pwd$rootcert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname ROOT-CA-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -KeyUsage CertSign, CRLSign, DigitalSignature -KeyExportPolicy Exportable -TextExtension @("2.5.29.19={text}cA=true") $rootpwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE’ -Force -AsPlainText $rootpath = ‘cert:\localMachine\my\’ + $rootcert.thumbprint $rootCA = Export-PfxCertificate -cert $rootpath -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\root-cert.pfx -Password $rootpwd $cert = New-SelfSignedCertificate -certstorelocation cert:\localmachine\my -dnsname DNS-NAME-HERE -KeySpec KeyExchange -HashAlgorithm "SHA256" -Signer $rootcert $pwd = ConvertTo-SecureString -String ‘PUT-PASSWORD-HERE’ -Force -AsPlainText $path = ‘cert:\localMachine\my\’ + $cert.thumbprint Export-PfxCertificate -cert $path -FilePath c:\Users\uipath\Desktop\signed-cert.pfx -Password $pwd

証明書をインポートするには、以下の手順を実行します。

  1. PowerShell スクリプトで作成された .PFX ファイルをダブルクリックします。[証明書のインポート ウィザード] が開きます。
  2. [ローカル マシン] を選択して、[次へ] をクリックします。
  3. ウィザードの [証明書ストア] ページで [証明書をすべて次のストアに配置する] を選択します。さらに、[証明書ストア][個人] に設定し、[次へ] をクリックします。
  4. インポートを [完了] します。
  5. 上記の手順を繰り返します。ただし今度は、手順 3 の [証明書ストア] の値を [信頼されたルート証明機関] に設定します。

新しい証明書を両方の証明書ストアにインポートした後、Orchestrator インスタンスに設定します。

新しい証明書を Orchestrator に設定するには、以下の手順を実行します。

  1. インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを開きます。
  2. [サイト] > [UiPath Orchestrator] に移動します。
  3. 右側にある [操作] パネルで、[バインド] をクリックします。[サイト バインド] ウィンドウが開きます。
  4. 各サイト バインドについて、[編集...] をクリックします。[サイト バインドの編集] ウィンドウが開きます。
  5. [SSL 証明書] フィールドで新しい証明書を選択し、[OK] をクリックします。

    重要: すべてのサイト バインドの証明書を確実に更新してください。
  6. すべてのバインドを更新した後、[操作] パネルで [再起動] をクリックします。

ルート証明機関をエクスポートする

証明書が正しく構成されている場合は、iOS モバイル デバイスで認識される形式にエクスポートする必要があります。

  1. [ファイル名を指定して実行] コマンド ウィンドウを開いて certmgr.msc と入力し、[OK] をクリックします。
  2. [信頼されたルート証明機関] > [証明書] に移動し、Orchestrator の証明書を検索します。
  3. 証明書を右クリックし、[すべてのタスク] > [エクスポート...] を選択します。[証明書のエクスポート ウィザード] が開きます。
  4. エクスポート形式として [DER encoded binary X.509 (.CER)] を選択します。
  5. エクスポートを完了します。

証明書を信頼する

.CER ファイルは、iOS モバイル デバイスに送信できます。受信したファイルをタップすると、証明書のダウンロードが開始されます。以下のメッセージが表示されます。


iOS モバイル デバイスで証明書を信頼するには、以下の手順を実行します。

  1. [設定] > [一般] > [プロファイル] に移動します。[ダウンロード済みプロファイル] の下に証明書が表示されます。
  2. 証明書をクリックし、[インストール] します。証明書が検証されます。
  3. [完了] をクリックし、[一般] ページに戻ります。
  4. [情報] > [証明書信頼設定] に移動します。新たにインストールされた証明書が、[ルート証明書を全面的に信頼する] の下に表示されます。証明書が表示されない場合は、証明書のプロパティ [基本制限]Subject Type=CA と指定されていることを確認してください。
  5. 証明書のトグルがオフの場合は、オンに設定します。

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