- Test Suite の利用を開始する
- Studio
- Orchestrator
- Testing ロボット
- Test Manager

Test Suite ユーザー ガイド
SAP Cloud ALM
SAP Cloud ALM プロジェクトを Test Manager と連携すると、テスト プロジェクトやテスト ケースの作成、テストの実行、詳細な実行情報の表示が可能になります。この連携により、Test Manager を使用して、自動化されたテストを SAP Cloud ALM インスタンス内で管理および実行できます。
SAP Cloud ALM を UiPath Test Suite と連携することで、UiPath Studio と Test Manager で提供されるテスト オートメーション機能とテスト管理機能を活用できます。
SAP Cloud ALM を Test Manager と連携すると、以下のテスト アクティビティを実行できます。
- テスト ケースの作成:
- 自動化されたテスト ケースを SAP Cloud ALM で作成し、後から Test Manager 内でそのテスト ケースに Studio のオートメーションを割り当てる。
- Test Manager で、対象の SAP Cloud ALM プロジェクトと同期する自動化されたテスト ケースを作成する。
- テスト ケースの実行:
- 自動化されたテスト ケースを、SAP Cloud ALM のインターフェイスを使用して Test Manager 内で実行する。
- 自動化されたテスト ケースを、SAP Cloud ALM のインターフェイスから独立して Test Manager 内で実行する。
- テスト ケースのレポート:
- SAP Cloud ALM から Test Manager のテスト実行ビューに直接移動して詳細情報を確認する。
SAP Cloud ALM を Test Manager と連携するには、次の手順を実行します。
手動でのサービスの作成について詳しくは、SAP Cloud ALM ドキュメントの「Creating Services Manually」をご覧ください。
- SAP Cloud ALM で、[管理]、[ランドスケープ管理] の順に移動します。
- [サービスおよびシステム] ページを開きます。
- [追加] を選択して [新規クラウドサービス] を選択します。
- 以下のように、必要なパラメーターを使用して新しい UiPath サービスを構成します。
- 名称: 「
UiPath
」と入力します。 - テキスト: 「
UiPath Test Suite
」と入力します。 - システム番号: SAP 環境で利用可能なシステム番号を入力します。
- サービス タイプ: [Unspecified Cloud Service (HTTP)] を選択します。
- ロール: [Test] を選択します。
- 名称: 「
- [保存] を選択して、新しいサービスを確定します。
エンドポイントにより、先ほど作成したサービスへの認証されたコネクションを作成できます。詳しくは、SAP Cloud ALM ドキュメントの「Adding Endpoints」をご覧ください。
- SAP Cloud ALM を接続する UiPath 組織内に外部アプリケーションを作成します。
注: [アプリ ID] と [シークレット ID] ([アプリ シークレット] の下にあります) は、エンドポイントの認証の種類を設定するときに使用します。
外部アプリケーションの作成と管理の詳細については、「外部の OAuth アプリケーションを管理する」をご覧ください。
- Important: Assign the following Test Manager user and application scopes to the previously created external application.
Important: This step is crucial for the SAP Cloud ALM integration to function correctly. The scopes you need to assign include:
- TM.Projects
- TM.TestSets
- TM.TestCases
- TM.TestExecutions
- TM.CustomFieldDefinitions
- TM.CustomFieldValues
Test Manager のスコープについて詳しくは、「API スコープ」をご覧ください。
- [リダイレクト URL] フィールドに「
https://www.uipath.com
」と入力します。
- [サービスおよびシステム] ページで、先ほど作成したサービスを選択します。
- [エンドポイント] で [追加] を選択します。
- [エンドポイント追加] ポップアップで、次のパラメーターを設定します。
- エンドポイント名: このパラメーターは自動的に生成されます。この値を
UiPath
に変更します。 - ユース ケース: UiPath サービスでサポートされるユース ケースは Test Automation です。
- ルート URL: テスト ケースを作成するテナントの Test Manager URL と、その後に続けて
api
サフィックスを入力します。例:https://govcloud.uipath.us/{organizationName}/{tenantName}/testmanager_/api
。 - 認証タイプ: [OAuth2ClientCredentials] を選択します。
- クライアント ID: 先ほど作成した外部アプリケーションのアプリ ID の値を入力します。
- クライアントシークレット: 先ほど作成した外部アプリケーションのシークレット ID の値を入力します。
- トークンサービス URL: 種類が [トークン] である UiPath® Identity Server エンドポイントを入力します:
https://cloud.uipath.com/identity_/connect/token
。Identity Server エンドポイントのリストについては、「UiPath Identity Server エンドポイント」をご覧ください。
- エンドポイント名: このパラメーターは自動的に生成されます。この値を
- [保存] を選択して、新しいエンドポイントを確定します。
この設定により、SAP Cloud ALM システムと Test Manager システムが通信と同期を行うことができるようになります。
SAP Cloud ALM を Test Manager と連携すると、テスト ケースの作成と実行、実行結果の表示などのテスト操作を実行できるようになります。以降のセクションでは、連携のエンドツーエンドのプロセスについて説明します。
SAP Cloud ALM と Test Manager の連携は、自動化されたテスト ケースにのみ適用されます。
概要
自動化されたテスト ケースを作成すると、同時に SAP Cloud ALM によって、接続されている Test Manager インスタンス内に新しいプロジェクトが作成されます。プロジェクトの名前は SAP Cloud ALM 内のプロジェクトの名前と同じで、末尾に一意の ID が付きます。プロジェクトには、作成した新しいテスト ケースも含まれます。初期のテスト ケースと同一の設定を使用して他のテスト ケースを作成する場合、SAP Cloud ALM によって、以前に生成されたプロジェクト内に新しいテスト ケースが作成されます。
SAP Cloud ALM と Test Manager の両方で作成したテスト ケースは、特定のコンテキスト内で作成されます。SAP Cloud ALM のコンテキストは、Test Manager プロジェクトのカスタム フィールド [SAP Country/Region]、[SAP Scope]、[SAP Solution Process] に保存されます。これらのパラメーターにより、SAP Cloud ALM 内のテスト ケースと Test Manager 内のテスト ケースとの間に適切なマッピングとコンテキストが設定されます。これらのカスタム フィールドには、Test Manager プロジェクトに同期するスコープと、対応するプロセスの数に応じて、複数の値を格納できます。
SAP Cloud ALM への同期が必要なテスト ケースを Test Manager 内に作成する必要がある場合、上記のカスタム フィールドに対して適切なコンテキストを選択します。
自動化されたテスト ケースを SAP Cloud ALM 内に作成する
- SAP Cloud ALM に移動し、[プロジェクト] ドロップダウン リストから既存のプロジェクトを選択するか、Test Manager との連携専用として使用するプロジェクトを作成します。
- [テスト準備] アプリに移動します。
- [テスト ケース] セクションで、[Create a Test Case] を選択します。テスト ケースを次のように設定します。
- タイプ: [自動] を選択します。
この連携は、ビジネス ソリューションの自動化されたテストケースを SAP Cloud ALM で作成、管理、実行するのに役立ちます。
- 自動化プロバイダ: ドロップダウン リストから [
UiPath Test Suite
] エンドポイントを選択します。 - 表題: 目的のスコープの一意のタイトルを入力します。
- 範囲: スコープを選択します。
この値は、Test Manager に [SAP Scope] カスタム フィールドとして表示されます。
- ソリューションプロセス: 任意でソリューション プロセスを選択します。
この値は、Test Manager に [SAP Solution Process] カスタム フィールドとして表示されます。
- 国/地域: ソリューション プロセスを選択した場合は、目的の国または地域を選択する必要があります。
この値は、Test Manager に [SAP Country/Region] カスタム フィールドとして表示されます。
図 1. 新しいテスト ケースを設定する、SAP Cloud ALM の [New Test Case] ポップアップ
- タイプ: [自動] を選択します。
- [保存] を選択して、テスト ケースの作成を確定します。
- SAP Cloud ALM から Test Manager に移動し、新しく作成したテスト ケースに移動します。
- Test Manager プロジェクトで、[プロジェクト設定] に移動し、[オートメーション] タブを選択します。
- SAP Cloud ALM を使用して作成したプロジェクトに既定の Orchestrator フォルダーを割り当てます。
- [既定のフォルダー] ドロップダウン リストを選択します。
- 使用する Orchestrator フォルダーを選択します。
- [保存] を選択して、変更を確定します。
選択したフォルダーは、すべてのテストの実行に使用されます。
注: この手順は、関連する Test Manager プロジェクトの作成直後に 1 回だけ行う必要があります。
SAP Cloud ALM での自動化されたテスト ケースの作成について詳しくは、「Creating Automated Test Cases」をご覧ください。
自動化されたテスト ケースを Test Manager で作成する
Test Manager から、SAP Cloud ALM での自動化されたテスト ケースの作成をトリガーするには、次の手順を実行します。
- 前の手順で SAP Cloud ALM から作成した Test Manager プロジェクトを開きます。
- 左側のナビゲーション パネルの [テスト ケース] に移動します。
- [テスト ケースを作成] をクリックします。
- テスト ケースを次のように設定します。
- 名前: テスト ケースの名前を入力します。
- バージョン: 任意で、テスト ケースにバージョン タグを追加します。
- 説明: 任意で、テスト ケースの説明を入力します。
- ラベル: カスタム ラベルを追加します。
- [作成] を選択して、新しいテスト ケースの作成を確定します。
- 新しく作成したテスト ケースを開き、[詳細] タブに移動します。
- 以下のカスタム フィールドで、SAP Cloud ALM の対象となるプロジェクトに関係する値を選択します。
- SAP Country/Region: 対象の国/地域を選択します。
これは、ソリューション プロセスをテストする国/地域に相当する国/地域です。
- SAP Scope: 目的のスコープを選択します。
これは、SAP Cloud ALM プロジェクトでテストするスコープに相当するスコープです。
- SAP Solution Process: 対象のソリューション プロセスを選択します。
これは、SAP Cloud ALM プロジェクトでテストするソリューション プロセスに相当するソリューション プロセスです。
注: Test Manager プロジェクトに複数の SAP スコープとプロセスの値が含まれる場合は、選択したプロセスが選択したスコープに対応していることを確認してください。Test Manager では、[SAP Solution Processes] は [SAP Scope] の値に基づいて自動的にはフィルター処理されません。
[SAP Scope]、[SAP Solution Process]、[SAP Country] に適切な値を選択することにより、同じスコープとプロセスを同期するときに、Test Manager で作成したテスト ケースが SAP Cloud ALM と確実に同期されます。
図 2. Test Manager のテスト ケース内の、SAP 関連のカスタム フィールド値
- SAP Country/Region: 対象の国/地域を選択します。
Test Manager でのテスト ケースの作成について詳しくは、「テスト ケースを作成する」をご覧ください。
Test Manager から SAP Cloud ALM にテスト ケースを同期する
手順
Test Manager で作成したテスト ケースを、接続されている SAP Cloud ALM プロジェクトで同期するには、次の手順を実行します。
- SAP Cloud ALM プロジェクトを開き、[テスト準備] アプリに移動します。
- [テストケース] セクションで、[自動テストケース同期] を選択します。
図 3. [自動テストケース同期] ボタン
- 自動化されたテスト ケースを同期するスコープを選択します。
注: この値は、Test Manager で新しい自動化されたテスト ケースを作成するために使用したスコープと一致する必要があります。たとえば、自動化されたテスト ケースを Test Manager で
Scope 3
を使用して作成した場合は、テスト ケースを同期するときに、SAP Cloud ALM でこれと同じScope 3
スコープを選択してください。 - オートメーション プロバイダー (
UiPath Test Suite
) を選択します。これは、自動化されたテストを作成するために使用したエンドポイントです。 - [同期] を選択してプロセスを終了します。
自動化されたテスト ケースを Test Manager から SAP Cloud ALM に同期する方法について詳しくは、「Synchronizing Automated Test Cases」をご覧ください。
UiPath® Studio を使用してテスト オートメーションを作成するか、オートメーションを Test Manager の既存のテスト ケースに割り当てます。
手順
- Studio で、既存のプロジェクトを開くか、新しいプロジェクトを作成します。
- このプロジェクトを Test Manager インスタンスに接続します。
- [デザイン] リボンから [Test Manager] を選択します。
- [Test Manager の設定] を選択します。
- SAP Cloud ALM と同期されている Test Manager インスタンスのベース URL を入力します。
- [接続] を選択します。
- 接続に成功したら、[既定のプロジェクト] フィールドに対象の Test Manager プロジェクトの名前またはプレフィックスを入力します。
- ソリューション プロセスのテスト ケースを作成および設計します。
利用可能なテスト設計機能を確認するには、Test Suite Studio の「はじめに」のページをご覧ください。
- プロジェクトの [プロジェクト] パネルに移動し、テスト ケースを右クリックします。
- [Test Manager にリンク] を選択します。
- [Test Manager にリンク] ポップアップで、以下のテスト情報を入力します。
- プロジェクト: 既存のテスト ケースを含むプロジェクト、または新しいテスト ケースを作成するプロジェクトを選択します。
Studio を Test Manager に接続したときに既定のプロジェクトを選択した場合は、このプロジェクトが [プロジェクト] フィールドに表示されます。
- テスト: 選択したプロジェクトの既存のテスト ケースの名前を入力します。新しいテスト ケースを作成するには、既定値である [新しいテスト ケース] を選択したままにします。
- 名前: 新しいテスト ケースを作成するには、[テスト] フィールドを [新しいテスト ケース] のままにし、Test Manager で新しいテスト ケースの名前を入力します。
- 要件: 任意で、既存の要件の名前を入力して、要件をテスト ケースに割り当てます。要件を割り当てない場合は、[
<none>
] の値を選択したままにします。
- プロジェクト: 既存のテスト ケースを含むプロジェクト、または新しいテスト ケースを作成するプロジェクトを選択します。
- [OK] を選択して変更を保存します。
Test Manager でテスト ケースにオートメーションを割り当てる方法について詳しくは、「テスト ケースにオートメーションを割り当てる」をご覧ください。
自動化されたテスト ケースは、SAP Cloud ALM と Test Manager のどちらからでも直接実行できます。実行結果は、SAP Cloud ALM と Test Manager の両方に表示されます。
SAP Cloud ALM での自動化されたテスト ケースの実行方法の詳しい手順については、「Executing Automated Test Cases」をご覧ください。
実行のステータスとデータは、SAP Cloud ALM と Test Manager の両方からリアルタイムに確認できます。テスト ケースの実行後、SAP Cloud ALM と Test Manager の両方で実行のステータスを確認できます。
SAP Cloud ALM のテスト ケースの [実行済テスト実行] セクションをまだ開いている場合は、[Open Execution Log] を選択すると、Test Manager 内のそのテスト ケースの実行ログに直接移動できます。
進行中の実行ステータスを Test Manager から SAP に同期する
SAP Cloud ALM でテストケースの実行をトリガーした後に、テスト ケース一覧からテスト実行のステータスと進行状況を追跡できます。テスト実行のステータスと進行状況を更新するには、[自動化プロバイダからテスト進捗をリフレッシュ] を選択します。
完了した実行ステータスを Test Manager から SAP に同期する
Test Manager でのテスト ケースの実行が完了したら、実行を SAP Cloud ALM と同期できます。そのためには、SAP Cloud ALM プロジェクトに移動し、[テスト実行] アプリを選択します。[テストケース] セクションで、目的のテスト ケースを選択して、[Refresh Executed Test Runs from the Automation Provider] を選択します。SAP Cloud ALM 内の実行ステータスが Test Manager からの実行ステータスと一致するように更新されます。