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Data Service ユーザー ガイド

Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation Suite
最終更新日時 2024年4月19日

エンティティ レコードのファイル フィールドをダウンロードする

Studio を使用すると、エンティティ レコードの特定のファイルを簡単に操作できます。これらのアクティビティにより、エンティティ レコードの指定したフィールドの指定したファイルを、アップロード、ダウンロード、または削除することができます。

以下の例では、Wikipedia のページから抽出したオリンピック大会に関する情報を含む特定のファイルを Data Service から自動的にダウンロードし、そのファイルを使用してさらに他の操作を行えるようにする方法を紹介します。

前提条件: Data Service のエンティティを作成する

エンティティを作成する」ページに詳細に記載された手順に従って、オリンピック大会に関する情報を保存するためのエンティティを作成しました。

Olympics」エンティティには、Name (テキスト)、Logo (ファイル) といったフィールドがあります。

次のページをご覧ください。

  • [ファイルをレコードのフィールドにアップロード] アクティビティのページ: このアクティビティを使用してロゴを簡単にアップロードする方法について詳しく説明しています。
  • ファイル」のページ: プラットフォームからロゴをアップロードする方法について詳しく説明しています。

    注: エンティティには、そのエンティティの作成に関する詳細情報を提供するために、システム組み込みフィールドが自動的に追加されます。


ステップ 1: ワークフローを構築する

クエリ関連のレコード

[エンティティ レコードにクエリを実行] アクティビティを使用し、folder 変数を設定することで、Data Service の「Olympics」エンティティからレコードのリストを抽出します。このアクティビティは、[名前] フィールドのすべてのレコードを順に olympicsRecords 変数に出力し、後続の [入力ダイアログ] アクティビティで使用できるようにします。


入力ダイアログ ボックスを作成する

ラベル メッセージ Select と入力の種類 Multiple choice を含むダイアログ ボックスを表示する [入力ダイアログ] アクティビティを追加します。入力の配列に、[エンティティ レコードにクエリを実行] アクティビティ用に以前に作成した olympicsRecords 変数を追加し、これに関数 olympicsRecords.Select(Function (o as Olympics) o.Name).ToArray を適用して、選択オプションの配列を設定します。
出力結果を収集する selectedOlympics 変数を設定します。


ファイルに値を割り当てる

[入力ダイアログ] アクティビティで以前に作成した olympicsRecords.First(Function (o as Olympics) o.Name = selectedOlympics) 変数を、[代入] アクティビティを使用して新しい olympicEdition 変数に代入します。


[フォルダーを選択] ダイアログ ボックスを設定する

ダイアログ ボックスを開くための [フォルダーを選択] 変数を追加し、出力フォルダー パスに使用する folder 変数を作成します。この変数は、後で [ファイルをレコードのフィールドからダウンロード] アクティビティで使用します。


ファイルをレコードのフィールドからダウンロードする

[ファイルをレコードのフィールドからダウンロード] アクティビティを使用して、olympicEdition.Id エンティティ レコードの「Logo」ファイルから folder ファイルをダウンロードします。


Power Shell コマンドを設定する

[PowerShell を呼び出し] アクティビティを追加して、コマンド ライン Path.Combine(folder, olympicEdition.Logo.Name) を実行します。入力パラメーター folder 変数および olympicEdition 変数と、「Olympics」エンティティ内で作成したフィールド「Logo」および「Name」を結合するためです。

このアクティビティの目的は、ファイルのフル パスを呼び出して、既定のフォト ビューアーまたはエディターで開くことです。



[オプション] コメント アウト

オプションのステップとして、ファイルの削除の実行方法を示すサンプルを追加しましたが、実行時にファイルが削除されないようにコメント アウトしてあります。そのために [コメント アウト] アクティビティを追加しました。そこには、実行時に除外される下記のアクティビティが含まれています。

コメント アウトを解除すれば動作を確認できます。



  1. 子アクティビティの順序を設定します。

    [シーケンス] アクティビティが、[無視されるアクティビティ] と名前を変更して追加されています。

  2. 指定したエンティティ レコード フィールドからファイルを削除する [ファイルをレコードのフィールドから削除] アクティビティを含めます。


  3. [ファイルをレコードのフィールドから削除] アクティビティで意図したとおりの動作が実行されるようにするために、以下のように設定します。
    1. [レコード ID][ファイルをレコードのフィールドからダウンロード] アクティビティ内で作成した olympicEdition.Id 変数を設定します。
    2. ファイルの削除元の [フィールド] には、この例の冒頭で作成した Data Service レコード内に作成した「Logo」ファイルを設定します。
    3. [出力レコード] に、[代入] アクティビティ内で作成した olympicEdition 変数を設定します。


以上の作業が完了すると、プロジェクトは次のように表示されます。



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