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リリース ノート
Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation Suite
Last updated 2024年10月17日

2023.10.0

公開日: 2023 年 11 月 3 日

アプリと VB の式

UiPath® Apps の最新の更新で VB の式が追加されました。

UiPath® Apps で、UiPath® Studio ファミリの場合と同様に、VB の式 (lambda) を使用してコントロールの値をデータにバインドし、データを変換できるようになりました。ユーザー入力にリアルタイムで対応できる、動的で応答性の高いユーザー インターフェイスを作成できます。ユーザーが UiPath の既存の式言語を使用してきた場合は、VB の機能を最大限に活用できるというメリットが追加されたこの手法も扱いやすいでしょう。

新しいアプリを作成するときに式言語として VB を選択するだけで、新しい機能を使用できます。既存の式言語はレガシと呼ばれ、VB の式の効率性を確信できるようになるまで使用し続けることができます。

引き続きレガシの式言語を使用してアプリを設計することもできますが、VB に移行することをお勧めします。それによる主なメリットは、以下のとおりです。

  • 優れたカスタマイズ性: VB の堅牢で汎用性の高いツール セットを使用すると、業務の要件に応じて計算、機能、操作を調整できます。

  • データ処理の強化: データセットの詳細を確認したり、VB の式をデータ処理メソッドに統合してデータを簡単に変換、フィルター処理、検証したりできます。

  • アプリ開発の加速: 効率的な VB の式を活用してコードをより迅速に記述できるため、アプリの開発をスピードアップできます。

  • 優れたユーザー エクスペリエンス: VB の式を活用した動的な対話型の機能を使用し、ユーザーにとって魅力的な応答性の高い構成要素でアプリケーションを強化します。

VB の式の使い方

VB の式でできることの概要を確認するには?

この簡単な例をお試しください。

  1. Apps のホーム ページで新しいアプリを作成し、[記述言語] として [VB] を選択します。
    docs image
  2. [テキストボックス][ラベル] コントロールをアプリに追加します。
  3. [ラベル] コントロールを選択します。
  4. [全般] プロパティ パネルの [テキスト] プロパティで、「調整」アイコン docs image をクリックします。すると、VB の式を活用できる [式エディター] が開きます。
  5. MainPage.Text.Value を書き込みます。このコマンドは、ユーザーが [テキストボックス] コントロールに入力した値を取得し、実行時に [ラベル] コントロールに表示するようアプリに指示します。
  6. アプリをプレビューし、[テキストボックス] コントロールに何らかのテキストを入力して、[Enter] キーを選択します。入力したのと同じテキストで [ラベル] コントロールが自動的に更新されます。
  7. これで、UiPath® Apps で最初の VB の式を作成できました。

ドキュメント

ドキュメントに関しては、レガシ式言語を使用したガイドを、新しい Apps ガイドに移動しました。このドキュメントは、「レガシ - Automation Cloud の Apps ユーザー ガイド」という名前です。

このドキュメントには、現在までに Apps に対して行われた更新がすべて記載されており、今後は更新されません。ドキュメントがレガシ ドキュメントかどうかは、URL に「legacy」という文字列が含まれているかどうかを確認することでわかります。例: https://docs.uipath.com/ja/apps/automation-cloud/latest/legacy-user-guide/

すべての製品の更新 (新機能、改良点、バグ修正) については、既存の URL からアクセスできる、新しいドキュメントに記載されます。そのため、ドキュメントにアクセスするために使用していたブックマークやハイパーリンクは、VB 記述言語を使用したガイドをポイントするようになりました。

使い方」のセクションは、現在作成中です。例で使用する式言語を VB に修正していますので、お待ちください。

フォルダー内のアプリ

フォルダー内のアプリ

フォルダー内のアプリ機能が利用可能になりました。この機能のリリースに伴い、アプリはプロセスと同様、常に Orchestrator テナントにパブリッシュされるようになります。アプリがテナントにパブリッシュされた後、それらのアプリをフォルダーにデプロイできます。

[アプリ] ページでは、パブリッシュ済みのアプリをデプロイ、以前にデプロイしたアプリを管理、最新のバージョンですべてのアプリを最新の状態に維持、デプロイ済みのアプリを実行、およびアプリ プロジェクトに直接移動できます。

フォルダーでのアプリの使用方法について詳しくは、『Orchestrator ガイド』の「Apps」セクションをご覧ください。

新しい Apps のホーム ページ

フォルダー内のアプリ機能のリリースに伴い、Apps のホーム ページも改善されました。現在は、以下の 2 つのタブがあります。
  • 構築: 編集または構築できるアプリ。
  • 実行: 実行できるアプリ。

詳しくは、「App Studio を使用する」をご覧ください。



Apps と Attended ロボット間のリアルタイムの通信

ユーザーからの入力にアプリがすぐに応答するようになりました。これを実現するには、2 つの新しい UiPath® Studio アクティビティ ([Apps の要求トリガー][Apps の要求を処理]) と、新しい UiPath® Apps ルール [ワークフローをトリガー] を使用して、ワークフローを構築します。

[Apps の要求トリガー][Apps の要求を処理] アクティビティは、専用の Studio テンプレート「Apps-Workflow Communication Template」に含まれています。

[ワークフローをトリガー] ルールは、ユーザーがプロセスに入力したデータを即座に渡し、プロセスから受け取った出力でアプリ UI を即座に更新します。

このコンボ (アクティビティ + ルール) を使用すると、UiPath® Apps と Attended ロボット間の通信がただちに可能になり、従来のようなプロセスの起動の遅延は発生しません。このため、アプリからプロセスを開始すると、Apps セッションを閉じるまで通信チャネルが開いたままになり、高速な通信が可能になります。

ユーザーの入力を制御する

[テキストボックス] コントロールに新しい [定型入力] プロパティを実装したことで、正確で一貫性のあるユーザー入力が可能になりました。正確な入力を補助するために、正規表現を使用することもできます。

この機能について詳しくは、こちらをご覧ください。

コントロールの改良

コントロールのオプションにアクセスする

3 点リーダー メニューのアイコン (...) からコントロールのオプションにアクセスできるようになりました。コントロールで右クリックすることでも、引き続き同じメニューにアクセスできます。
docs image

表のヘッダーを固定

表の列ヘッダーが固定され、ヘッダーにフォーカスしながら表の一番下までスクロールできるようになりました。

編集グリッドでデータテーブル型の操作がサポートされるように

編集グリッド コントロールを改良し、プロセスのデータ テーブル引数の作成、更新、削除がサポートされるようになりました。次のメソッドを使用して、編集グリッド コントロール内の Datatable のデータ型を操作します。

VB のメソッド

AddRow(row)

Processes.ALLDATATYPES.out_datatable.AddRow(MainPage.EditGrid.NewItem)Processes.ALLDATATYPES.out_datatable.AddRow(MainPage.EditGrid.NewItem)
UpdateRowAt(index, row)
Processes.ALLDATATYPES.out_datatable.UpdateRowAt(MainPage.EditGrid.RowIndex, MainPage.EditGrid.SelectedItem)Processes.ALLDATATYPES.out_datatable.UpdateRowAt(MainPage.EditGrid.RowIndex, MainPage.EditGrid.SelectedItem)

DeleteRowAt(index)

Processes.ALLDATATYPES.out_datatable.DeleteRowAt(MainPage.EditGrid.RowIndex)Processes.ALLDATATYPES.out_datatable.DeleteRowAt(MainPage.EditGrid.RowIndex)

アプリのインポート機能の強化

現在は、アプリケーションをインポートする際に、[名前] フィールドにインポートしたアプリの名前が入力されるようになりました。

モバイル アプリ ユーザーのための数字キーパッド

テキストボックス (数) コントロールは、ユーザーがモバイル デバイス上でアプリにアクセスすると数字キーパッドに変換されます。

バグ修正

  • If-Then-Else ルールの構築中は、単一の If 条件を削除できませんでした。

  • 無効化されたルールを折りたたむことができませんでした。

  • 組織名を変更しても、新しいユーザーに送信された招待には以前の名前が表示されていました。現在は、新しいユーザーへの招待には新しい組織名が表示されます。

  • コントロールが実行時にすべての列を表示しない場合がありました。この問題は現在は修正されました。

  • [値をリセット] ルールを使用しても、編集グリッド コントロールの選択をクリアできませんでした。この問題は現在は発生しません。

  • アプリをパブリッシュすると、「No trace ID for this error (このエラーのトレース ID が見つかりません。)」というエラー メッセージが生成される場合がありました。この問題は、API エンドポイントの「400 Bad request」が原因で発生していました。この問題は現在は修正されています。

  • パブリック アプリで [ファイル アップローダー] コントロールを使用して Data Service に ファイル をアップロードすると、その名前として upload という名前がハードコードされていました。 現在は、アップロードしたファイルの名前は選択したファイルと一致するようになりました。

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