テスト セット

テスト セットとは、テスト ケースの論理的なグループです。テスト セットの目的は、一回の実行で同時に実行すべきテストのグループを定義することです。たとえば、スモーク テストは最も重要な機能のチェックだけを行うテストのグループです。スモーク テストのテスト ケースのいずれか 1 つでも失敗すると、重大な問題が存在します。スモーク テストの実行に時間がかかってはなりません。スモーク テストは、たとえば開発者がソース コードを変更するたびに実行されます。これに対して回帰テストは、テスト対象のシステム全体の詳細が提供される、包括的なテストです。その実行には、大抵の場合は数時間かかり、数日かかることもあります。テスト セットは、こうした目的で実行するテストの集合を定義するために作成します。1 つのテスト ケースを複数のテスト セットに割り当てることができます。

条件

• Test Manager のテスト セットには、手動のテスト ケースと自動のテスト ケース (複数の Studio プロジェクトの自動テスト ケースを含む) の両方を含めることができます。詳細については、自動化されたテスト実行の条件に関する説明をご覧ください。
• Orchestrator から Test Manager にリンクされたテスト セットには、Orchestrator のテスト ケースのみが含まれます。

テスト セットを作成する

テスト セットを作成するには、次の手順を実行します。

1. [計画] セクションの [テスト セット] をクリックします。[テスト セット] ページが表示されます。
2. [テスト セットを作成] をクリックします。[テスト セットを作成] ウィンドウが表示されます。
   
   

   

   
   
3. 次のようにフォームに入力します。
   • 名前 - テスト セットの名前を入力します。
   • 説明 - (任意) テスト ケースの説明を入力します。 書式付きテキストを入力する場合は、Markdown 構文を使用します。
   • RPA アクティビティ カバレッジの計算を有効化 - 選択すると、各自動実行後に [テスト結果] 内にテスト セットのアクティビティ カバレッジが表示されます。
   • ラベル - 任意の数のラベルを入力できます。複数のラベルを結合することで、テスト セットを簡単に見つけることができます。
4. [作成] をクリックします。テスト セットが作成され、[テスト セット] ページに表示されます。

テスト セットにテスト ケースを割り当てる

次の 2 つの方法で、複数のテスト ケースを 1 つのテスト セットに同時に割り当てることができます。

• [静的割り当て] を使用する - テスト ケースを手動で選択します。
• [動的割り当て] を使用する - 割り当てるテスト ケースのラベルを入力します。

注: テスト ケースが静的にも動的にもテスト セットに割り当てられている場合、そのテスト ケースは 1 回だけ実行されます。

テスト ケースをテスト セットに静的に割り当てる

1. テスト ケースを割り当てるテスト セットをクリックして開きます。
2. [タスク] メニューの [テスト ケースを割り当て] を選択します。
   [テスト ケースを割り当て] ウィンドウが表示されます。
3. 追加するテスト ケースを選択します。名前、キー、ラベルを入力することで、テスト ケースを検索できます。
   
   

   

   
   
4. [割り当て] を選択します。テスト ケースがテスト セットに割り当てられ、[テスト ケース] タブに表示されます。
   ヒント:

   • テスト セットへのテスト ケースの割り当て
   • ドキュメントをアップロードする
   • テストを実行する

テスト ケースをテスト セットに動的に割り当てる

ラベルに基づいて、すべてのテスト ケースを 1 つのテスト セットに割り当てることができます。

1. テスト ケースを割り当てるテスト セットを選択します。
2. [タスク] メニューの [テスト ケースを割り当て] を選択します。
   [テスト ケースを割り当て] ウィンドウが表示されます。
3. 割り当てるテスト ケースのラベルを入力します。
   以下の図の例では、「ASP:9」というラベルの付いたすべてのテスト ケースが現在のテスト セットに割り当てられます。
   
   

   

   
   
4. [割り当て] を選択します。テスト ケースがテスト セットに割り当てられ、[テスト ケース] タブに表示されます。

[テスト ケース] タブでは、静的および動的に割り当てたテスト ケースの両方を別個のサブタブで確認および編集できます。

ナビゲーションと検索

テスト セットをすばやく見つけるには、検索機能とフィルターを使用します。ページ内の移動には、ページネーション設定機能を構成、使用します。または、階層リンクを使用してページ間を移動することもできます。

1. フィルター - フィルターで検索対象を絞り込むことができます。たとえば、組織内のユーザーが更新したテスト セットを特定のラベル、またはソース (例: Orchestrator) で検索できます。適用したフィルターは自動的に保存され、クリアされるまでアクティブな状態に保たれます。
2. 検索 - テスト結果をキー、名前、またはラベル (検索用語は完全に一致する必要があります) で検索するには、検索バーを使用します。
   ページ上部の検索バーを使用してテスト結果を検索できます。

アクティビティ カバレッジを有効化する

注: この機能は、お使いの Test Manager が v2023.10 以降の Orchestrator に接続されている場合にのみ使用できます。

Test Manager 内の既存のテスト セットのアクティビティ カバレッジを有効化するには、以下の手順を実行します。

1. アクティビティ カバレッジを有効化するテスト セットを開きます。
2. [設定] タブに移動します。
3. [RPA アクティビティ カバレッジの計算を有効化] を選択します。

設定完了後: このテスト セットで [実行] > [自動] を選択し、[テスト結果] でアクティビティ カバレッジを確認できます。

注: Orchestrator からリンクされたテスト セットの場合、アクティビティ カバレッジは Orchestrator でしか有効化または無効化できません。

特定の実行フォルダーに対してテスト セットを設定する

テスト セット内では、既定または選択した Orchestrator フォルダー (実行フォルダーとも呼ばれます) からのみ、テスト ケースを自動的に実行できます。フォルダー内の特定のパッケージおよびバージョンのテスト ケースを実行する場合は、パッケージと対応するバージョンを選択できます。

実行フォルダーを選択する

テスト ケースの実行を特定の Orchestrator フォルダーに制限するには、次の手順を実行します。

1. [プロジェクト設定] に移動し、既定の実行フォルダーを設定します。この選択は、すべてのテスト セットに適用されます。

   既定の実行フォルダーの設定について詳しくは、「オートメーション プロジェクトの設定」をご覧ください。

2. 特定のテスト セットに一意のフォルダーを設定するには、[テスト セット] に移動し、設定するテスト セットを選択します。
   1. [テスト ケース] タブで、[オートメーションを選択] を選択します。
   2. [実行フォルダー] ドロップダウン リストからフォルダーを選択します。
   3. [保存] を選択して、この指定したフォルダー内でテスト ケースが実行されるようにします。

特定のパッケージとバージョンを選択する

実行フォルダーだけでなく、テスト ケースを実行する特定のパッケージとバージョンを選択することもできます。特定のパッケージとバージョンを選択するには、次の手順を実行します。

1. [テスト セット] に移動して、テスト セットを開きます。
2. [テスト ケース] タブに移動します。
3. [オートメーションを選択] を使用します。
4. パッケージとバージョンを定義するには、次のオプションを使用できます。
   • パッケージを自動選択: テスト セットに割り当てられたテスト ケースに基づいて、実行フォルダーにあるすべてのパッケージとその最新バージョンを自動的に選択します。
   • オートメーションを追加: 使用するパッケージと対応するバージョンを手動で選択できます。次の手順を使用します。
     1. [パッケージ] ドロップダウン リストからパッケージを選択します。
     2. [バージョン] ドロップダウン リストから、対象パッケージのバージョンを選択します。
     3. [選択] を使用して選択を確定します。

     テスト セットに追加するパッケージごとに、前述の手順を繰り返します。

   Figure 1. Display of Selected Automations menu illustrating the chosen execution folder, associated packages, and their respective versions for a specific test set
   

   

   
   

テスト セットを複製する

一度に複製できるテスト セットは 1 つだけです。

1. 複製するテスト セットの [その他のオプション] を選択し、[複製] を選択します。
2. テスト セットの名前を変更し、複製する情報を以下のように選択します。
   • ドキュメント
   • ラベル

     元のテスト セットに割り当てられたテスト ケース (静的および動的の両方) が、複製に自動的にリンクされます。存在する場合は、カスタム フィールド定義、カスタム フィールド値も複製されます。

3. [確認] を選択して複製プロセスを開始します。複製はバックグラウンドで作成されます。

テスト セットの複製が別の ID で作成されます。

テスト セットをエクスポートする

テスト セットをテスト プロジェクトとは別にエクスポートして、別のプロジェクトにインポートすることができます。テスト セットのエクスポート プロセスは、プロジェクトのエクスポート プロセスと同様です。プロジェクトのエクスポートの仕組みについては、「プロジェクトをエクスポートする」をご覧ください。

注: テスト セットをエクスポートする場合、テスト セットとその関連テスト ケース間のリンクは保存され、新しいプロジェクトにインポートする際に保持されます。

エクスポートに含まれるのはカスタム フィールド値のみで、カスタム フィールドの定義は含まれないことに注意してください。

テスト セットをエクスポートするには、以下の手順を実行します。

1. プロジェクトをで開き、[テスト セット] に移動します。
2. エクスポートするテスト セットの数に応じて、以下のいずれかの手順を実行します。
   • 単一のテスト セットをエクスポートするには、特定のテスト セットの [その他のオプション] を選択してから、[エクスポート] を選択します。
   • 複数のテスト セットをエクスポートするには、エクスポートするすべてのテスト セットを選択して、[エクスポート] を選択します。
3. エクスポートの準備が完了すると、「プロジェクトのエクスポートが完了しました」という通知が届きます。通知を選択して、エクスポートしたテスト セットを含む TMH ファイルをダウンロードします。

これで、ダウンロードした TMH ファイルを別のプロジェクトにインポートして、テスト オブジェクトを再作成することができます。インポート プロセスの実行方法については、「プロジェクトをインポートする」をご覧ください。

Orchestrator テスト セットをリンクする

Orchestrator からテスト セットをリンクし、そのテスト セットを Test Manager で実行できます。

前提条件: テスト セットを Orchestrator から Test Manager にリンクする前に、テスト ケースを Orchestrator のこのテスト セットから Studio の Test Manager にリンクしてください。テスト ケースを Studio から Test Manager にリンクする詳しい手順については、「Studio のテスト ケースを Test Manager にリンクする」をご覧ください。

1. プロジェクトを Test Manager で開きます。
2. [テスト セット] > [リンク] に移動します。
3. リストからテスト セットを選択して [リンク] をクリックします。[テスト セット] ページに、リンクされているテスト セットが表示されます。
   重要:

   • テスト セットを Test Manager にリンクするには、Orchestrator でテスト セットを作成する必要があります。
   • 自動化されたテスト ケースを含む、個別のテスト セットのみをリンクできます。最初に、これらの自動化された各テスト ケースを Studio から Test Manager にリンクする必要があることに注意してください。
   • テスト セットのリンクは、バージョン 2020.10 以降の接続済み Orchestrator インスタンスに対してのみ使用できます。
   • Orchestrator からリンクされたテスト セットは読み取り専用です。つまり、名前、説明、バージョンを編集できません。変更は Orchestrator で行う必要があります。
   • 表示されるテスト ケースの数が、Test Manager と Orchestrator で異なることがあります。Test Manager には、Test Manager のプラットフォームで作成されたテスト ケースのみが表示されます。

フィルターとビューを適用する

フィルターを適用して、テスト オブジェクトのビューに保存できます。ビューの範囲 (プライベートまたはパブリック) に応じて、プロジェクト内の 1 ユーザーまたはすべてのユーザーに対して、フィルターを含むビューを保持できます。

適用できる利用可能なフィルターは、そのセクションの [列] の種類に表示されるものと同様の、以下で構成されたものです。

• テスト オブジェクトのネイティブ プロパティ ([ラベル]、[更新者]、[ソース] など)
• カスタム ラベル

フィルターとビューをカスタマイズするには、以下の手順に従います。

1. 目的のテスト オブジェクト セクション (つまり、[要件]) に移動し、[フィルター] を選択します。
2. [フィルターを追加] を選択して、適用するフィルターを選択します。

   フィルターを選択するときは、必要な値も選択します。

3. [適用] を選択して、フィルターをビューに含めます。
   
   

   

   
   
4. これらのフィルターをビューとして保存するには、[ビュー] を選択し、[ビューを保存] を選択します。
5. [ビューを保存] ウィンドウで、[新しいビュー] を作成するか、フィルターを使用して [既存のビューを更新] します。

   新しいビューをプライベートのままにするか、他のユーザーがアクセスできるよう [パブリック] に設定します。

6. [保存] を選択して、変更を確定します。
7. 作成したビューを適用するには、[ビュー] を選択してから、[ビューを開く] を選択します。
   1. 個人用ビュー ([マイ ビュー]) または [パブリック] ビューを選択します。

      必要に応じて、作成したビューの表示をプライベートまたはパブリックに切り替えることもできます。

   2. 目的のビューを選択し、[開く] を選択して適用します。