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サポート対象外

Orchestrator リリース ノート

Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation SuiteStandalone
最終更新日時 2024年11月11日

2021.10.1

公開日: 2021 年 12 月 7 日

更新内容

キュー トリガーを介したジョブ開始メカニズムの改良

重要: 今回のリリースでは、Orchestrator がキュー トリガーを介してジョブを開始する場合の挙動を大幅に変更しました。この新しい挙動は既定で有効化されており、オフにすることができません。v2021.10.1 にアップグレードする前に、このリリース ノートをよくお読みください。不安がある場合は、この問題に対処した次回以降のパッチが公開されるまでお待ちください。

今回のパッチでは、キュー トリガーのロジックを変更しました。具体的には、到達する必要のあるジョブの数を算出する際に、新規および処理中のキュー アイテムの合計数が考慮されるようになりました。以前は新しいアイテムの数のみが考慮されていたため、処理中のアイテムよりも新しいアイテムの数が少ない場合は、ロボットがアイドル状態であってもジョブが開始されませんでした。以前の算出方法では、実行中のジョブ (キュー アイテムをアクティブに処理しているジョブ) の数が、実行可能なジョブ (新しく追加されたアイテムを処理するのに必要なジョブ) の数より大きくなることが多く、その都度この問題が発生していました。

変更前と変更後の挙動を分かりやすく示した例は、以下のとおりです。

次のように定義したキュー トリガーがあるとします。

フィールド

値 (Value)

最初のジョブをトリガーするアイテムの最小数

1

同時に許可される保留中および実行中のジョブの最大数

100

指定した数のアイテムが追加されるたびにジョブをトリガー

1

変更前の挙動の再現手順

  1. キューにキュー アイテムを 3 個追加します。Orchestrator は、新しいアイテムの数に基づいて必要なジョブの数を算出します。この場合はジョブが 3 つ必要です。Orchestrator は、キュー アイテムを 3 個処理するためにジョブを 3 つ開始します。3 個のアイテムのステータスが [処理中] に変わります。
  2. キューに新しいアイテムをさらに 2 個追加します。Orchestrator は、新しいアイテムの数に基づいて必要なジョブの数を算出します。この場合はジョブが 2 つ必要です。必要なジョブの数が実行中のジョブの数より少ないため、Orchestrator は新しいジョブを開始しません。
  3. キューに新しいアイテムをさらに 2 個追加します。Orchestrator は、新しいアイテムの数に基づいて必要なジョブの数を算出します。この場合はジョブが 4 つ (2+2) 必要です。Orchestrator は、必要なジョブの数 (4 つ) に到達するためにジョブを 1 つ開始します。

変更後の挙動の再現手順

  1. キューにキュー アイテムを 3 個追加します。Orchestrator は、新しいアイテムと処理中のアイテムの合計数に基づいて必要なジョブの数を算出します。この場合はジョブが 3 つ必要です。Orchestrator は、キュー アイテムを 3 個処理するためにジョブを 3 つ開始します。3 個のアイテムのステータスが [処理中] に変わります。
  2. キューに新しいアイテムをさらに 2 個追加します。Orchestrator は、新しいアイテムと進行中のアイテムの合計数に基づいて必要なジョブの数を算出します。この場合はジョブが 5 つ (3+2) 必要です。Orchestrator は、必要なジョブの数 (5 つ) に到達するためにジョブを 2 つ開始します。

Elasticsearch へのランタイム例外のログ記録

権限の問題や接続の失敗といったランタイムの問題の可視性を向上させるため、ランタイム例外が Orchestrator によって Elasticsearch にログ記録されるようになりました。

S3 互換ストレージ

Orchestrator で S3 互換ストレージをプラグ アンド プレイで利用できるようになりました。優れたスケーラビリティ、低コスト、高い信頼性といった S3 のメリットを享受できます。



組織/テナント レベルでの Azure AD の利用

今回のリリースより、Azure Active Directory (Azure AD) との連携が組織/テナント レベルで利用できるようになりました (各組織は 1 つのテナントで構成されます)。

ホスト レベルでの Azure AD との連携と、それを活用した SSO の利用は以前から可能でした。今回の変更により、Azure AD との連携機能を組織/テナント レベルで構成すると、SSO に加えディレクトリ検索やユーザーの自動プロビジョニング機能も利用できます。

詳しい情報や手順については、「Azure AD 連携を設定する」をご覧ください。

AIM Web サービス名のカスタマイズ

CyberArk CCP 資格情報ストアの設定画面に [Web サービス名] フィールドを追加し、CCP の Web サービス名をカスタマイズできるようにしました。このフィールドを空のままにすると、既定の名前である「AIMWebService」が使用されます。



改良点

セットアップ

  • クリーン インストールとアップグレードの両方で、更新サーバーのデータベースではなく既存の Orchestrator のデータベースが既定で使用されるようになりました。

パスワードポリシー

ホスト管理ポータルで変更できる、ホスト レベルのセキュリティ設定に以下の変更を加えました。

  • [最低限必要なパスワードの長さ] フィールドの値を 1 から 256 の範囲で設定できるようにしました。以前は、設定できる値の最大文字数は 14 でした。
  • [パスワードの有効期限までの日数] フィールドの値を 0 から 1000 の範囲で設定できるようにしました。以前は、設定できる値の最大文字数は 120 でした。

既知の問題

  • Orchestrator の SignalR の設定が既定 (Websocket トランスポートのみが選択されている) になっていると、対応するリモート ロボット ユーティリティ UiPath.RemoteDebugging.Agent.exe がマルチノード環境 (スタンドアロンまたは Automation Suite のインストールのいずれか) で実行できません。この挙動を修正するには、利用可能なすべての SignalR トランスポート (WebSocket (既定)、Server-Sent Events (SEE)、ロング ポーリング) を選択し、ロード バランサーで固定セッションを有効化してください。

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