複製されたデータベースを使用したアップグレード

オンプレミスからクラウドに移行する場合は、Insights データベースをバージョン 2023.4 にアップグレードする必要があります。 このアップグレードは環境が中断されるため、検討すべきオプションの 1 つとして、データベースを複製し、代わりに複製した Insights データベース (DB) をアップグレードする方法を検討してください。

なお、以下の手順では、Orchestrator DB と Insights DB の両方のクローンを作成します。

1. Insights DB のバージョンを確認 - dbo.__MigrationHistory 表の最新の行を参照して、Insights DB のバージョンを確認できます。 例：

   SELECT *
   FROM [insights].[dbo].[__MigrationHistory]
   ORDER BY MigrationId DESC;

2. Orchestrator DB と Insights DB のクローンを作成する - DB のクローンを作成するためのツールは複数あります。 例えば：
   1. データ移行アシスタント。
   2. Microsoft SQL Server Management Studio.
3. 複製されたデータベースに対してアップグレード コマンドを実行 - 指示に従って Insights DB をアップグレードします。Orchestrator PaaS 用の Insights DB を手動で作成/移行する方法は、 以下のとおりです。
   1. 手順 2 では、PaaS Orchestrator のインストール メディアのリンクを使用する代わりに、次のダウンロードを使用する必要があります https://download.uipath.com/versions/23.4.3/UiPathOrchestrator.zip
   2. 手順 7 で、Orchestrator DB の接続文字列に、 複製した OrchDB 接続文字列を使用します。
   3. 手順 9 で、Insights DB の接続文字列に、 複製した Insights DB の接続文字列を使用します。

   PS C:\Users\uipath\Desktop\UiPath.Orchestrator.Cli> .\UiPath.Orchestrator.Cli.exe database upgrade-database -d Insights -c ".\UiPath.Orchestrator.dll.config" --connection-string "Server=localhost;Initial Catalog=insights_clone_1; User Id=uuuuu; Password=ppppp;"
   Database upgrade started...
   Database upgrade complete.

   注:

   • 複製された DB の接続文字列を使用して、実際の DB の汚染を防ぎます。
   • 内部でエラーが発生した場合、コマンドはエラーを端末にエコーしない可能性があります。 以下の手順 4 に進み、DB が正常にアップグレードされたことを確認します。
4. 複製された Insights DB のバージョンを確認します。

   SELECT *
   FROM [insights_clone_1].[dbo].[__MigrationHistory]
   ORDER BY MigrationId DESC;

5. 各テーブルに次の列があるかどうかを確認します。
   • dbo.jobs
     メモ：Id 列には正の数のみを含める必要があります。

     Id, TenantId, CreationTime, StartTime, EndTime, JobKey,
     JobSource, EnvName, NULL as OrgUnitCode, OrgUnitName,
     OrganizationUnitId, ProcessName, DisplayName,
     OrgUnitFullyQualifiedName, RuntimeType,

   • dbo.JobEvents

     Id, TenantId, ProcessVersion, RobotName, RobotType,
     HostMachineName, JobId, TimeStamp, Action, JobState,
     UserName, RuntimeType,

   • dbo.QueueItems

     Id, TenantId, Priority, QueueName, ProcessingStatus,
     ReviewStatus, RobotName, RobotType, CreationTime,
     StartProcessing, EndProcessing, CreatorJobId, ExecutorJobId,
     SecondsInPreviousAttempts, AncestorId, RetryNumber,
     DeferDate, DueDate, Progress, SpecificData, AnalyticsData,
     Output, ProcessingExceptionType, ProcessingExceptionReason,
     Reference, ReviewerUserName, OrgUnitCode, OrgUnitName,
     OrganizationUnitId, OrgUnitFullyQualifiedName,
     ProcessingExceptionDetails,

   • dbo.QueueItemEvents

     Id, TenantId, QueueItemId, TimeStamp, Action, UserName,
     ProcessingStatus, QueueDefinitionId,
     JobOrgUnitFullyQualifiedName, JobOrganizationUnitId,

   • dbo.RobotLogs

     Id, TenantId, OrganizationUnitId, TimeStamp, JobKey,
     MachineId, ProcessName, WindowsIdentity, RobotName,
     RawMessage, Message, LevelOrdinal,

   • dbo.Tenants
     メモ： テナント ID は正の数である必要があります。

     Id, Name, Key