
Test Suite ユーザー ガイド
ローカル Android デバイス
linkローカル Android デバイスを設定する
linkローカル デバイスをモバイル オートメーション アクティビティで動作するように設定するには、Appium のローカル インスタンスを実行し、Android デバイスの自動化に必要なツールを用意する必要があります。
自動化できるローカル Android デバイスには、次の 2 種類があります。
- 物理 - USB ケーブルでローカル マシンに接続できる Android 物理デバイスです。
- エミュレーター - ローカルに保存される Android デバイス用のエミュレーターです。
使用頻度の高い Appium コマンド
link次のリストに、モバイル デバイス オートメーションのコンテキストで Appium を設定する場合に最もよく使用されるコマンドを示します。
appium driver list
- インストールされているドライバーのリストを表示します (Appium 2.0 の場合に推奨)。adb devices
- 接続されているデバイスのリストを表示します。adb start-server
- デバッグ サーバーを開始します。adb kill-server
- デバッグ サーバーを停止します。ctrl + c
- Appium を強制終了します。appium-doctor
- Appium のデバッグに役立ちます。
アプリケーション ストレージ
linkAPK
または IPA
ファイルを、Appium サーバーが匿名でアクセスできる URL (例: Blob ストレージ) にアップロードする必要があります。
Google Play ストアまたは Apple App Store からアプリケーションをインストールすることはできません。ただし、これらのアプリケーションを手動で自動化して、独自のアプリケーションをインストールする場合は別です。
ローカルの物理 Android デバイスを設定する
link前提条件
以下の手順を実行して、ローカルの物理 Android デバイスを設定するための前提条件を満たす必要があります。
- Java をダウンロードしてインストールします。Java はこちらから zip ファイルでダウンロードできます。
- Node.js をダウンロードしてインストールします。Node.js の最新バージョンはこちらからダウンロードできます。
- Node.js のインストールが完了したら、コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを使用して、正常にインストールされたかどうかを確認します。
node-v
- マシンにインストールされている Node.js のバージョンを返します。返されるバージョンが 19 以上である必要があります。npm-v
- マシンにインストールされている npm のバージョンを返します。返されるバージョンが 8 以上である必要があります。
- Android Studio をダウンロードしてインストールします。Android Studio はこちらからダウンロードできます。
- Android Studio を使用して Android SDK Tools (Obsolete) をインストールします。
- Windows で [システムの詳細設定] > [詳細設定] > [環境変数] に移動します。
- [システム環境変数] の [新規...] をクリックして、次の変数を設定します。
a. JAVA_HOME 変数。Java がインストールされているフォルダーを指します。
JAVA_HOME
C:\Program Files\Java\jdk8
b. ANDROID_HOME 変数。Android SDK がインストールされているフォルダーを指します。
ANDROID_HOME
変数値: マシン上で Android SDK がある場所のパスです。例: C:\Users\Username\AppData\Local\Android\Sdk
注: [変数値] パス内にある Username
の部分は、マシンを操作するユーザーの実際の名前に置き換える必要があります。
-
Node.js のコマンド プロンプトを開き、Appium をインストールします。
- Appium 1.0 の場合は、コマンド
npm install -g appium
を実行します。Appium 1.0 には既定ですべてのドライバーがインストールされています。 - Appium 2.0 の場合は、コマンド
npm install -g appium@next
を実行します。
- Appium 1.0 の場合は、コマンド
appium driver install uiautomator2
も実行する必要があります。
Appium 2.0 の設定について詳しくは、Appium の「Quickstart Intro」をご覧ください。
- コンピューターを再起動して変更を適用します。
-
物理モバイル デバイスを開き、[開発者向けオプション] を有効化します。
- スマートフォンの [設定] > [開発者向けオプション] に移動します。
- [ネットワーク] セクションの [デフォルトの USB 設定] を開き [充電のみ] に設定します。
- [USB デバッグ] を有効化します。
- スマートフォンの [設定] > [開発者向けオプション] に移動します。
- [ネットワーク] セクションの [デフォルトの USB 設定] を開き [充電のみ] に設定します。
ローカルの物理 Android デバイスを設定する
- USB ケーブルを使用して物理デバイスをローカル マシンに接続します。
- コマンド プロンプトを開き、コマンド
adb.exe start-server
を使用してデバッグ サーバーを起動します。 - モバイル デバイスで [USB デバッグ] を許可します (許可するよう求められた場合)。
- Appium セッションを開始する前に、パラメーター
the --base-path /wd/hub
を手動で追加します。 - コマンド
appium -p 10001 --relaxed-security --allow-insecure chromedriver_autodownload
を使用して Appium サーバーを起動します。注:- 自動ダウンロードが失敗する場合は、次のコマンドを追加することで、ダウンロード済みの chromedriver.exe を指定できます。
--chromedriver-executable "path_to_chromedriver"
- Appium サーバーとの間に、干渉のない接続を常時確保してください。たとえば、ターミナルでクリックすると通信が遮断され、モバイル デバイス マネージャーで通信エラーが発生する場合があります。
- 「モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する」の手順を使用して、設定したローカルの物理 Android デバイスをモバイル デバイス マネージャーに追加します。
エミュレートされたローカル Android デバイスを設定する
link前提条件
- Java をダウンロードしてインストールします。Java はこちらから zip ファイルでダウンロードできます。
- Node.js をダウンロードしてインストールします。Node.js の最新バージョンはこちらからダウンロードできます。
- Node.js のインストールが完了したら、コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを使用して、正常にインストールされたかどうかを確認します。
node-v
- マシンにインストールされている Node.js のバージョンを返します。返されるバージョンが 19 以上である必要があります。npm-v
- マシンにインストールされている npm のバージョンを返します。返されるバージョンが 8 以上である必要があります。
- Android Studio をダウンロードしてインストールします。Android Studio はこちらからダウンロードできます。
- Windows で [システムの詳細設定] > [詳細設定] > [環境変数] に移動します。
- [システム環境変数] の [新規...] をクリックして、次の変数を設定します。
a. JAVA_HOME 変数。Java がインストールされているフォルダーを指します。
JAVA_HOME
C:\Program Files\Java\jdk8
b. ANDROID_HOME 変数。Android SDK がインストールされているフォルダーを指します。
- 変数名:
ANDROID_HOME
-
変数値: マシン上で Android SDK がある場所のパスです。たとえば、
C:\Users\Username\AppData\Local\Android\Sdk
と指定します。注: [変数値] パス内にあるUsername
の部分は、マシンを操作するユーザーの実際の名前に置き換える必要があります。- Node.js のコマンド プロンプトを開き、Appium をインストールします。
- Appium 1.0 の場合は、コマンド
npm install -g appium
を実行します。Appium 1.0 には既定ですべてのドライバーがインストールされています。 - Appium 2.0 の場合は、コマンド
npm install -g appium@next
を実行します。
appium driver install uiautomator2
も実行する必要があります。
Appium 2.0 の設定について詳しくは、Appium の「Quickstart Intro」をご覧ください。
- コンピューターを再起動して変更を適用します。
Android エミュレーターを作成する
Android Studio を使用して Android エミュレーターを作成します。
- Android Studio を開きます。
- [Configure] をクリックし、ドロップダウンから [SDK Manager] を選択します。
- [Hide Obsolete Packages] のチェックを外し、[Android SDK Tools (Obsolete)] が選択されていることを確認します。
- [Apply] をクリックしてから [OK] をクリックして閉じます。
- [Configure] > [AVD Manager] に移動して、仮想デバイスを設定します。詳細については、「仮想デバイスを作成して管理する」をご覧ください。
- デバイスの Google アプリを更新します。
WebDriver による Web およびハイブリッドの自動化を有効化する
ローカル デバイスで WebView のデバッグを有効化し、モバイル デバイス マネージャーでアプリケーション内の大半の UI 要素を認識できるようにします。
Appium が Android 上の Chrome または WebView のバージョンを自動検出しない場合は、以下のいずれかのオプションを選択します。
--allow-insecure chromedriver_autodownload
コマンドを使用します。これにより、お使いの環境に対応する ChromeDriver バージョンを Appium で自動的に検出してダウンロードできます。- WebDriver for Chrome を手動で指定してダウンロードします。
2.1. Android Studio でデバイスを開きます。
2.2. [Settings] > [Apps & notifications] に移動します。
2.3. [See all apps] をクリックします。
2.4. 縦三点リーダー ボタンをクリックして、ドロップダウンから [Show system] を選択します。
2.5. 検索機能を使用して Android System WebView を探します。
2.6. アプリを開いて [Advanced] に移動します。
2.7.画面下部のバージョン番号をコピーします。
2.8. WebDriver for Chrome をダウンロードします。以下のことを考慮してください。
- 上記のステップで見つかった Android System WebView のバージョンに対応するバージョンを選択し、フォルダーに抽出すること。
- 完全に一致するバージョンを探すこと (メジャー.マイナー.パッチ.レビジョン)。
- 完全に一致するバージョンを入手できない場合は、Android System WebView のメジャー バージョンに一致する最新メジャー バージョンの ChromeDriver を使用します。
- Chrome アプリを自動化するには、上記とまったく同じ手順を実行します。その場合は、Chrome のバージョンをメモしてください。
- 「モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する」の手順を使用して、設定したローカルのエミュレートされたデバイスをモバイル デバイス マネージャーに追加します。
モバイル デバイス マネージャーにローカル Android デバイスを追加する
- Studio から MDM を開きます。
- 左側のナビゲーション パネルの [デバイス] に移動します。
- デバイスを次のように設定します。
- 名前 - [デバイス] タブでデバイスを識別するための名前を入力します。
- Appium URL - ローカルホストを入力します。例:
http://localhost:10001/wd/hub
- プラットフォーム - フィールドをクリックして、ドロップダウンから [Android] を選択します。
- デバイス名 - デバイスの名前を入力します。デバイス名を確認するには、Android Studio で [Configure] > [AVD Manager] に移動し、さらに [More Actions] > [View Details] を選択するという方法もあります。
- プラットフォーム バージョン - Android OS のバージョン番号を入力します。
-
希望する追加機能 (任意) - オートメーション セッションをカスタマイズするための固有の機能を追加します。
重要: 以前にインストールした Appium ドライバーをアクティブ化するには、[希望する追加機能] セクションに次の機能を追加します。名前
値 (Value)
appium:automationName
UiAutomator2
詳細については、「Appium Desired Capabilities」をご覧ください。
- (任意) - [場所] タブのデバイスの場所を、位置情報サービスを使用して位置情報データを生成するテスト アプリケーションに設定します。
- (任意) [ログ] タブでログ記録とビデオ記録の詳細を設定します。
- (任意) [開発] タブで開発プロセスを設定します。
- 類似タブを閉じる (既定で有効): 類似のデバイスやアプリケーションとの接続を実行しているタブを閉じます。
- ページの更新を待機 (既定で有効): ページのソースが各アクションのスクリーンショットを取得するまで待機します。
- [保存して閉じる] をクリックしてデバイスを追加します。
デバイスが [デバイス] リストに追加されます。