- 基本情報
- Studio
- Orchestrator
- Testing ロボット
- Test Manager
Test Suite ユーザー ガイド
はじめに
Test SuiteTM は、1 つのソリューションとして UiPath® の 4 つのツール (Studio、Orchestrator、ロボット、そして最後に Test Manager) で構成されます。各コンポーネントとその機能については、以下の図と情報をご覧ください。
コンポーネント | 説明 |
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Studio | テスト オートメーションの開発用の IDE です。テスト ケースを作成できます。Studio では、次の 2 つの方法によって Studio 内でテスト ケースを設計できます。
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Orchestrator | Orchestrator から、または CI/CD パイプラインを使用して、テストをパブリッシュ、一元管理、実行できるプラットフォームです。 |
Testing ロボット | Orchestrator に接続して、テストを含むプロセスを実行するエージェントです。 |
Test Manager | テスト管理ツールであり、Test Manager が提供するネイティブの連携機能です。 |
CI/CD との連携 | テスト プロジェクトをデプロイおよび管理できる CI/CD パイプラインです。 |
UiPath® Test Suite は、UiPath® Platform を利用したテスト ソリューションです。次の図に示すように、UiPath® Platform では、単に自動化の機会を発見できるだけではなく、その機会を自動化する手段も提供されます。さらに、運用コンテキストでロボティック プロセス オートメーションをデプロイ、管理し、その実際の影響を測定できるツールも備えています。
そこで、UiPath® Test Suite は UiPath のプラットフォームを縦断する部分であると考えてみましょう。
この部分には、テストの検出、自動化、実行からテスト結果の分析、テスト作業の管理まで、あらゆる機能が搭載されています。基本的に、UiPath® Test Suite は UiPath のプラットフォームの品質ハブであり、ユーザーの最高のロボティック プロセス オートメーションおよび高品質のソフトウェア アプリケーションの両方のバックボーンとして機能します。したがって、UiPath® Test Suite の目的は次の 2 つになります。
まず、UiPath® Test Suite は、ソフトウェア開発部門のテスト チームが Web アプリ、モバイル アプリ、CRM/ERP システム (Salesforce、ServiceNow、SAP など) を含む幅広いソフトウェア アプリケーションをテストするために使用します。いわゆるアプリケーション テストです。次に RPA チームが、通常はマーケティング、財務、営業などの事業部門内で、ロボティック プロセス オートメーションをテストするために Test Suite を使用します。これはいわゆる RPA テストです。UiPath® Test Suite の優れた点は、ソフトウェア アプリケーションのテストにも、ロボティック プロセス オートメーションのテストにも利用できる 1 つのソリューションであるところです。
さらに、UiPath® Test Suite は次の 4 つのツールが 1 つになったソリューションであると考えることもできます。
最初は、テスト管理ツールである UiPath® Test Manager です。そして、テスト オートメーションを開発するための IDE である UiPath® Studio があります。次に、(クラウドベースの分散型の) テスト実行をオーケストレーションするツールである UiPath® Orchestrator があります。最後は、テストを実行するための UiPath® Robot です。これら 4 つのコンポーネントはさまざまなテスト機能を備えており、Web、デスクトップ、API、モバイル テスト オートメーションなど、ほぼすべてのテクノロジのテストを自動化することができます。また、UiPath® Test Suite では、お使いのバージョン管理ツールや CI/CD パイプラインにテスト作業を完全にさせることもできます。
これだけではありません。UiPath® Test Suite には、データ ドリブンなテストのための包括的なテスト データ管理機能も備わっています。要件管理、分析とレポート、手動テスト、テスト マイニング機能などの豊富なテスト管理機能が提供されており、これらはすべて AI を搭載しており、ALM ツールと緊密に連携します。さらに、従来のテスト ツールから UiPath® Test Suite への移行を検討している場合のために、移行を容易にする移行アシスタントが用意されています。
その中でも特に優れているのは、これらの機能はすべて、クラウドでもオンプレミスでも利用できるところです。つまり、UiPath® Test Suite が提供する幅広い豊富な機能は、テストの高速化と効率化を目的として設計されています。
それでは、さらに大きな視点から UiPath® Test Suite を俯瞰してみましょう。UiPath® Test Suite は高い汎用性を誇ります。技術知識のあるテスターも、日常業務で使用するビジネス ユーザーも、UiPath® Task Capture でテスト ケースを文書化できます。また、ローコードおよびコード化されたテスト オートメーション機能のおかげで、ほぼすべてのテクノロジに対応したテストを作成できます。では、他に使用しているツールがある場合はどうでしょうか。UiPath® Test Suite はこの問題にも対応できます。Git、SVN、TFS などのバージョン管理ツールとスムーズに連携できます。また、Jenkins などのビルド ツールとも連携します。その上、UiPath® Test Suite のテスト管理ツールである UiPath® Test Manager は、広く使用されている ALM ツールとネイティブに連携します。たとえば、ServiceNow、SAP Solution Manager、Azure DevOps、Jira、さらには Xray のような Jira プラグインなどです。
また、連携していない ALM ツールがある場合は、UiPath® Test Manager に付属するソフトウェア開発キットを使用すれば、連携を実現できます。その他には Planview Hub もあります。これは人気の高い 60 種類以上の ALM ツールやテスト管理ツールとの連携を可能にする連携プラットフォームです。そして最後に、Planview Hub に付属するこれらの連携機能 (まとめて UiPath® Test Manager Connect と呼びます) はすべて、どの UiPath® Test Manager ライセンスにも含まれており、追加料金は一切かかりません。