このチュートリアルでは、サプライヤーに関するデータが入力された Excel ファイルを使用します。この Excel ファイルに各市区町村にサプライヤーが何社存在し、それらのサプライヤーが各市区町村に何名の従業員を抱えているかを調べます。このタスクを実現するために、ピボット テーブルを作成するオートメーションを構築します。
ステップ 1: プロジェクトを設定し、必要なファイルを取得
- 既定の設定を使用して新しいプロジェクトを作成します。
- このページの一番下にあるボタンをクリックして、このチュートリアルで使用するオートメーション プロジェクトを収めたアーカイブをダウンロードします。そのアーカイブを展開して、ファイル
Suppliers.xlsx
を自分のプロジェクト フォルダーにコピーします。
ステップ 2: Excel ファイルをプロジェクトに追加します。
- デザイナー パネルで
をクリックします。
- 画面上部にある検索ボックスの [共通シナリオ] セクションで、[Excel ファイルを使用] をダブルクリックし、ファイル
Suppliers.xlsx
を参照して選択します。[Excel ファイル カード] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。 - [後で参照する名前] フィールドに「
Suppliers
」と入力します。
これで、このオートメーションでは名前をSuppliers
としたファイルSuppliers.xlsx
を操作対象として指定したことになります。

ステップ 3: [ピボット テーブルを作成] アクティビティを追加して構成
- [Excel ファイル カード] で
をクリックし、画面上部の検索ボックスで [ピボット テーブルを作成] アクティビティを検索して、それをダブルクリックします。Excel ファイル カードに、そのアクティビティが追加されます。
- [ピボット テーブルを作成] アクティビティで、以下の手順に従い、参照元とする範囲とピボット テーブルを作成する範囲を定義します。
a) [元の範囲] フィールドの右側にあるをクリックし、[Suppliers] > [Excel 内で示す] を選択します。
b) Excel ファイルで Input シートのすべての列を選択します。Excel のリボン メニューの [UiPath] タブで [確定] をクリックします。
これで、参照名が Suppliers である Excel ファイルの Input シートにある列 A ~ L からピボット テーブルを作成するように指定したことになります。[表の範囲] フィールドには、選択した範囲として [Suppliers] Input!A:L が表示されます。
c) [新しい表の名前] フィールドの右側のをクリックして、[テキスト] を選択します。[テキスト ビルダー] ウィンドウでピボット テーブルの名前 (例:
CountByCity
) を入力し、[保存] をクリックします。
d) [対象範囲] フィールドの右側にあるをクリックし、[Suppliers] > [Output [シート]] を選択します。
これで、参照名が Suppliers である Excel ファイルの Output シートにピボット テーブルを作成するように指定したことになります。[対象範囲] フィールドには、選択したシート [Suppliers] Output が表示されます。 - [ピボット テーブルを作成] アクティビティで、ピボット テーブルのフィールドを追加します。
a) Click the Add Pivot Table Field button, then clickon the right side of Field and select Column Name > City.
b) [ピボット テーブルの種類] ドロップダウン メニューで [行] を選択します。
これで、参照名が Suppliers である Excel ファイルの Input シートにある列 City に入力された項目を、ピボット テーブルの行にするように指定したことになります。
c) [ピボット テーブル フィールドを追加] ボタンを再度クリックして、サプライヤーの数をカウントする 2 番目のフィールドをピボット テーブルに追加します。
2 番目の [ピボット フィールド] で [フィールド] の右側のをクリックします。つづいて、[列名] > [Internal Name] を選択します。
d) [ピボット テーブルの種類] ドロップダウン メニューから [Value]、つづいて [関数] ドロップダウン メニューから [Count] をそれぞれ選択します。
これで、参照名が Suppliers である Excel ファイルの Input シートにある列 Internal Name で特定したサプライヤーをカウントするように指定したことになります。
e) [ピボット テーブル フィールドを追加] を再度クリックして、従業員数を合計する 3 番目のフィールドをピボット テーブルに追加します。
3 番目の [ピボット フィールド] で [フィールド] の右側のをクリックします。つづいて、[列名] > [Number of Employees] を選択します。
f) [ピボット テーブルの種類] ドロップダウン メニューから [Value]、つづいて [関数] ドロップダウン メニューから [Sum] をそれぞれ選択します。
これで、参照名が Suppliers である Excel ファイルの Input シートにある従業員数を合計するように指定したことになります。

- リボン メニューで [保存] をクリックしてオートメーションを保存し、[実行] をクリックしてそのオートメーションを実行します。
Suppliers.xlsx ファイルの Output シートにピボット テーブルが作成されます。
3 年前に更新