StudioX
2022.10
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StudioX ユーザー ガイド
最終更新日 2024年2月8日

チュートリアル: Excel データをフィルター処理する

このチュートリアルでは、以下のプロセスを実行するオートメーションを作成します。

  1. サプライヤー情報が保存されたスプレッドシートのデータを新しいシートにコピーします。
  2. サービス業界と IT 業界に属し、過去 10 年間に追加されたサプライヤーの行のみが表示されるように、データをフィルター処理します。
  3. フィルター処理したデータを CSV ファイルにコピーします。
  4. この CSV ファイルをメールで送信します。

以下のアクティビティから成るプロジェクトを作成します。

  • [Excel ファイルを使用] アクティビティで、サプライヤー情報が保存された Excel ファイルを指定します。
  • [範囲をコピー] アクティビティで、データを別のシートにコピーします。
  • 2 つの [フィルター] アクティビティ: 目的とする基準に従ってデータをフィルター処理します。一方のアクティビティは Industry 列、もう一方のアクティビティは Supplier Since 列にそれぞれ適用します。
  • [CSV に書き込み] アクティビティで、フィルター処理したデータを CSV ファイルにコピーします。
  • [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティで、メールの送信元とする Outlook アカウントを指定します。
  • [メールを送信] アクティビティでメールを送信します。
  1. 手順 1: プロジェクトを設定し、必要なファイルを取得する
    1. 既定の設定を使用して新しい空のプロジェクトを作成します
    2. このチュートリアルでは、このページ下部にあるボタンを使用して、オートメーション プロジェクトを収めたアーカイブをダウンロードして展開します。プロジェクト フォルダーにファイル Suppliers.xlsx をコピーします。
  2. 手順 2: Excel ファイルをプロジェクトに追加する
    1. デザイナー パネルで [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部の検索ボックスで [Excel ファイルを使用] アクティビティを検索して、それを選択します。[Excel ファイルを使用] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    2. アクティビティで次の操作を行います。
      • [Excel ファイル] フィールドの横にある [参照] docs image アイコンをクリックし、Suppliers.xlsx ファイルを参照して選択します。
      • [参照名] フィールドに「Suppliers」と入力します。
        これで、このオートメーションでは名前を Suppliers としたファイル Suppliers.xlsx を操作対象として指定したことになります。
  3. 手順 3: データをフィルター処理し、CSV ファイルにコピーする
    1. [Excel ファイルを使用] アクティビティ内の [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで [範囲をコピー] を検索して、それを選択します。[範囲をコピー] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    2. [範囲をコピー] アクティビティで、次の操作を行います。
      • [元の範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[Suppliers] > [Data [シート]] を選択します。
      • [対象範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 をクリックし、[Suppliers] > [Processed [シート]] を選択します。

        これで、Suppliers ファイルの Data シートからデータをコピーし、同じファイルの Processed シートに貼り付けるように指定したことになります。

    3. StudioX のリボンで [保存] をクリックしてオートメーションを保存し、[実行] をクリックしてオートメーションを実行します。

      Suppliers ブックの Data シートから Processed シートにデータがコピーされます。

    4. [範囲をコピー] アクティビティのすぐ下にある [Excel ファイルを使用] アクティビティで [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックします。つづいて画面上部にある検索ボックスで [フィルター] を探して選択します。[フィルター] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    5. [フィルター] アクティビティで、以下の手順を実行します。
      • [元の範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[Suppliers] > [Processed [シート]] を選択します。
      • [列名] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[Range] > [Industry] を選択します。
      • [フィルターを設定] ボタンをクリックします。[フィルター] ウィンドウで [基本的なフィルター] が選択されていることを確認します。

        • [値] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。テキスト ビルダーに「Services」と入力して [保存] をクリックします。
        • [追加] をクリックして、2 番目の値を追加します。
        • 2 番目の [値] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。テキスト ビルダーに「IT」と入力して [保存] をクリックします。[OK] をクリックして [フィルター] ウィンドウを閉じます。

          これにより、Industry 列の値が Services または IT である行のみを表示するために、Processed シートのデータをフィルター処理するように指定したことになります。

    6. [フィルター] アクティビティのすぐ下にある [Excel ファイルを使用] アクティビティで [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックします。つづいて画面上部にある検索ボックスで [フィルター] を探して選択します。2 番目の [フィルター] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    7. 2 番目の [フィルター] アクティビティで、以下の手順を実行します。
      • [元の範囲] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[Suppliers] > [Processed [シート]] を選択します。
      • [列名] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[範囲] > [Supplier Since] を選択します。
      • [フィルター] ボタンをクリックします。[フィルター] ウィンドウで、以下の手順を実行します。

        • [高度なフィルター] を選択します。
        • [演算子] ドロップダウン メニューから [>] (より大きい) を選択します。
        • [値] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。テキスト ビルダーに、10 年前の日付 (5/5/2009 など) を入力して [保存] をクリックします。[OK] をクリックして [フィルター] ウィンドウを閉じます。

          これにより、列 Supplier Since の値が 5/5/2009 より後である行のみを表示するために、Processed シートのデータをフィルター処理するように指定したことになります。

    8. フィルターをより簡単に識別するには、各フィルターの上部のバーで名前を編集します。たとえば、最初のフィルターには Filter Industry、2 番目のフィルターには Filter Supplier Since を使用します。
    9. [Excel ファイルを使用] アクティビティのすぐ下にある [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで、[CSV に書き込み] を探して選択します。[CSV に書き込み] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。または、このアクティビティを、[Excel ファイルを使用] アクティビティ内の最後の [フィルター] アクティビティのすぐ下に追加することもできます。
    10. [CSV に書き込み] アクティビティで、以下の手順を実行します。
      • [書き込み先ファイル] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。テキスト ビルダーに「result-」と入力し、テキスト ビルダーの右側にあるプラス docs image メニューから、[プロジェクト ノートブック (Notes)] > [Date [シート]] > [YYYYMMDD [セル]] を選択します。テキスト ビルダーのテキストが「result-Excel Date!YYYYMMDD」に更新されます。テキスト「.csv」を末尾に入力し、[保存] をクリックします。最終的なテキストは「result-Excel Date!YYYYMMDD.csv」になるはずです。
      • [書き込み元] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[Suppliers] > [Processed [シート]] を選択します。

        これで、名前にテキスト「result-」および今日の日付を含む CSV ファイルをプロジェクト フォルダーに作成し、Processed シートのデータをそのファイルにコピーするように指定したことになります。



  4. 手順 4: CSV ファイルをメールで送信する
    1. [Excel ファイルを使用] アクティビティの下の [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部の検索ボックスで [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティを検索して、それを選択します。[デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    2. このアクティビティの [アカウント] フィールドには、あらかじめ既定のメール アカウントが入力されています。別のアカウントを使用する場合は、ドロップダウン メニューから選択します。
      [参照名] フィールドは既定値 Outlook のままとして、オートメーションでアカウントを参照するときは、この名前を使用します。
    3. [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティ内の [アクティビティを追加] docs image アイコンをクリックし、画面上部にある検索ボックスで [メールを送信] を検索して、それを選択します。[メールを送信] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
    4. [メールを送信] アクティビティで、以下の手順を実行します。
      • [送信元アカウント] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[Outlook] を選択します。
      • [宛先] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。[テキスト ビルダー] ウィンドウに、メールの宛先とするメール アドレスを入力します。たとえば、自分宛てにメールが送信されるように、自分のアドレスを入力することもできます。[下書き] オプションを選択したままにすると、メールは送信されず Outlook の [下書き] フォルダーに保存されます。
      • [件名] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。[テキスト ビルダー] ウィンドウに「List of filtered suppliers for 」と入力し、テキスト ビルダーの右側にあるプラス記号 docs image メニューから、[プロジェクト ノートブック (Notes)] > [Date [シート]] > [Today [セル]] を選択します。最終的なテキストは「List of filtered suppliers for [Excel]Date!Today」のようになります。[保存] をクリックしてテキスト ビルダーを終了します。
      • [本文] フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックし、[テキスト] を選択します。[テキスト ビルダー] ウィンドウに、メールの本文となるテキストを入力します。たとえば、「Please see attachment」と入力します。
      • [添付ファイル] には [ファイル] を選択し、フィールドの右側にあるプラス記号 docs image をクリックしてから、[テキスト] を選択します。テキスト ビルダーで、[CSV に書き込み] アクティビティに入力したのと同じ方法(result-Excel Date!YYYYMMDD.csv)でファイル名を入力します。その方法の 1 つとして、[CSV に書き込み] アクティビティの [書き込み先ファイル] フィールドのテキスト ビルダーですべてのテキストを選択し、そのテキストをコピーし、[添付ファイル] フィールドのテキスト ビルダーに貼り付けることができます。


    5. StudioX のリボンで [保存] をクリックしてオートメーションを保存し、[実行] をクリックしてオートメーションを実行します。

    Processed シートのデータがフィルター処理され、名前に今日の日付を含む CSV ファイルにコピーされます。次に、この CSV ファイルがメールで送信されます。

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