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UiPath StudioX

UiPath StudioX ガイド

自動化の基礎情報

アクティビティについて

アクティビティはオートメーション プロジェクトの基本的な構成ブロックであり、それぞれが、StudioX で自動化できる 1 つ以上の手動タスクを表しています。関連するアクティビティを相互接続したシーケンスが、1 つのオートメーション プロジェクトを形成します。繰り返しプロセスの自動化を検討する場合は、まずそのプロセスを個別の手動ステップに分解したうえで、それぞれのステップを自動化するアクティビティを StudioX で特定する必要があります。

例として、次のワークフローを自動化することを検討します。

  1. スプレッドシートを開きます。
  2. ビジネス アプリケーションを開きます。
  3. スプレッドシートのセルからデータをコピーします。
  4. コピーしたデータをビジネス アプリケーションのフィールドに貼り付けます。
  5. アプリケーションのボタンをクリックしてデータを送信します。

このプロセスを自動化するプロジェクトを StudioX で作成する場合は以下のアクティビティを使用します。

  1. [Excel ファイルを使用] で、使用するスプレッドシートを StudioX に指示します。
  2. [アプリケーション/ブラウザーを使用] で、使用するアプリケーションを StudioX に指示します。
  3. [文字を入力] で、ビジネス アプリケーションでデータのコピー先とするフィールドと、データのコピー元のセルを選択します。
  4. [クリック] で、ビジネス アプリケーションでデータ送信のためにクリックするボタンを StudioX に指示します。

手動ステップと StudioX のアクティビティに、必ず 1 対 1 の対応関係が存在するわけではありません。この例でもわかるように、[文字を入力] アクティビティは、コピー対象とするテキストのコピー元とコピー先の両方を示すために使用しているので、2 つの手動ステップに対応しています。

コンテナー アクティビティ

コンテナー アクティビティは、それらのアクティビティ内に追加されたアクティビティを実行する場合の範囲または満たすべき条件を定義します。以下のアクティビティは、他のアクティビティのコンテナーとして機能します。

  • リソース系アクティビティ - アプリケーション リソースをオートメーションに追加して、これらのアクティビティ内に追加された別のアクティビティが使用できるようにします。
  • 繰り返し (コレクションの各要素) 系アクティビティ - 項目のコレクションを定義し、これらのアクティビティ内に追加された別のアクティビティを、それらの各項目に対して 1 回ずつ繰り返します。
  • 指定回数を繰り返し - 繰り返し (コレクションの各要素) 系アクティビティに似ていますが、このアクティビティ内に追加された別のアクティビティを指定された回数だけ繰り返します。
  • [条件分岐][スイッチ][アプリのステートを確認] - 条件を評価し、その評価結果に基づいて、これらのアクティビティ内に追加された特定のアクティビティを実行することにより、オートメーションのフローを決定します。
  • ファイルをダウンロード - このアクティビティ内に追加された別のアクティビティにより開始されたファイルのダウンロードを検出し、そのファイルをオートメーションで使用できるようにします。

アプリケーション リソース

アクティビティは、適用先のアプリケーションに基づいて、各カテゴリに分類されます。アプリケーションで実行するタスクを自動化するには、まず必要なアプリケーション リソースをオートメーションに追加する必要があります。以下のアクティビティによって、オートメーションにリソースを追加します。

  • Excel ファイルを使用 - 指定した Excel ファイルを使用します。このアクティビティ内に追加されるすべてのアクティビティで、Excel ファイルのデータを使用できます。子アクティビティを設定するとき、StudioX からファイルの個々のセル、範囲、またはシートを直接選択できます。
  • Outlook アカウントを使用 - 指定した Outlook アカウントを使用します。Outlook アカウントのメールを、このアクティビティに追加されたすべてのアクティビティで使用できます。子アクティビティを設定するとき、StudioX から個々のフォルダー、メッセージ、またはメッセージ フィールドを直接選択できます。
  • Word ファイルを使用 - 指定した Word 文書を使用します。このアクティビティ内のファイルに対して実行するアクティビティを追加します。
  • アプリケーション/ブラウザーを使用 - 指定したデスクトップ アプリケーションまたは Web ブラウザーのページを使用します。このアクティビティ内のアプリケーションまたは Web ブラウザーで実行するアクティビティを追加します。

自動化に必要なリソースはいくつでも追加できます。複数のアプリケーションを使用する複数のアクティビティについては、リソースを別のリソースの内部に追加します。以下に例を示します。

  • Excel ファイルのデータと Outlook アカウントのメールの両方を使用するアクティビティを追加するには、[Outlook アカウントを使用] アクティビティに [Excel ファイルを使用] アクティビティを追加し、[Excel ファイルを使用] 内に共通のアクティビティを追加します。
  • Web ページと Word 文書の両方を使用するアクティビティを追加するには、[Word ファイルを使用] アクティビティに [アプリケーション/ブラウザーを使用] アクティビティを追加し、[アプリケーション/ブラウザーを使用] 内に共通のアクティビティを追加します。

項目の反復処理

反復処理とは、項目のコレクション内の各項目に 1 つ以上のアクティビティを繰り返すことを指します。項目を反復処理するには、使用可能な [繰り返し (コレクションの各要素)] 系アクティビティの 1 つを追加してコレクションを定義し、次に、反復処理するアクティビティを [繰り返し (コレクションの各要素)] 系アクティビティ内に追加します。アクティビティの繰り返しを設定するときは、アクティビティで反復処理内の各項目のデータが使用されるように指定します。これは、プラス記号 plus buttonplus button メニューから現在の項目を選択することで行います。
StudioX には、次の [繰り返し] 系アクティビティが付属しています。

  • Excel の繰り返し (各行) - Excel のテーブル、範囲、またはシートの行ごとに、1 つ以上のアクティビティを繰り返します。
    現在の項目を表すのは CurrentRow です。アクティビティによっては、使用する列を現在の行から選択することも必要です。
  • 繰り返し (各メール) - Outlook フォルダーのメッセージごとまたは選択した複数のメッセージのそれぞれで、1 つ以上のアクティビティを繰り返します。
    現在の項目を表すのは CurrentMail です。アクティビティによっては、[件名]、[本文]、[Bcc]、[Cc]、[送信先]、[送信元]、または [優先度] を、使用するフィールドとして現在のメールから選択することも必要です。
  • 繰り返し (フォルダー内の各ファイル) - コンピューター上のフォルダーにあるファイルごとに、1 つ以上のアクティビティを繰り返します。
    現在の項目を表すのは CurrentFile です。使用するファイル プロパティとして、現在のファイルから [サイズ]、[名前]、[フル パス]、[フォルダー]、[最終更新日]、[最終アクセス日]、[作成日]、[読み取り専用]、または [サイズ (KB)] を選択する必要もあります。

[繰り返し (コレクションの各要素)] 内に追加されたアクティビティを設定するときに識別しやすくするため、現在の項目のオプションの名前を、反復処理を実行している項目を表す名前に変更できます。

アクティビティで使用されるデータを構成する

アクティビティはデータを入力として受け取って、実行時に出力データを生成することができます。各アクティビティのデータは、データ フィールドの右側に表示されるプラス plus buttonplus button メニューで設定できます。

アクティビティは、その目的に応じて、データ フィールドがないものや、1 つまたは複数のデータ フィールドを持つものがあります。ここでは、プラス plus buttonplus button メニューに表示されるオプションについて説明します。このメニューには、フィールド、アクティビティ、親アクティビティのそれぞれに関連性の高いオプション、すなわち各フィールドで使用可能なオプションのうち一部のみが表示されます。

入力フィールドのオプション

入力フィールドでは、以下のオプションを使用して、アクティビティが受け取るデータを定義します。

  • プロジェクトに追加されたリソースからのデータ
    • Excel - プロジェクト ノートブックからのデータ、または親の [Excel ファイルを使用] アクティビティに定義された Excel ファイルからのデータ。名前付きのセル、名前付きの範囲、テーブルまたはシートを、プラス plus buttonplus button メニューから直接選択するか、[Excel 内で示す] を選択し、Excel でブックを開いて、その中で指定します。[カスタム入力] を選択すると、手動でシート名、テーブル名、セル アドレス、または範囲アドレスを入力できます。アクティビティが [Excel の繰り返し (各行)] アクティビティ内にある場合、反復処理内の現在の行を選択できます。
    • Outlook - 親の [Outlook アカウントを使用] アクティビティに対して定義された Outlook アカウントからのデータ。Outlook で選択されたメッセージをプロジェクトの実行時に使用できます。アクティビティが [繰り返し (各メール)] アクティビティの内部にある場合は、反復処理内の現在のメールを使用できます。
    • ファイル - アクティビティが [繰り返し (フォルダー内の各ファイル)] アクティビティの内部にある場合、反復処理内の現在のファイルのプロパティを使用できます。
  • テキスト - 組み込みのテキスト ビルダーでテキストを入力します。テキスト ビルダー内でプラス記号 plus buttonplus button をクリックすると、Excel データ、Outlook データ、または後で使用するために保存した値をテキストに追加できます。
  • - 数値を入力します。
  • 条件ビルダー - 条件が成立しているかどうかに基づいてどのアクティビティを実行するかを判断する条件ステートメントを追加します。たとえば、[条件分岐] アクティビティには条件フィールドがあり、その条件が成立すれば一連のアクティビティが実行され、条件が成立しない場合は、必要に応じて別のアクティビティのセットが実行されます。
    条件ステートメントを作成するには、2 つの値を選択し、使用可能な演算子のいずれかを使用してそれらを比較します。この演算子には、より大きい、以上、未満、以下、等値、非等値、空白値、非空白値、true、false、先頭値、終了値、含む、数値、非数値などがあります。
    複数のステートメントを追加して、すべてのステートメントが true である場合に条件が成立したとするか、いずれかのステートメントが true である場合に条件が成立したとするかを選択できます。
  • 保存された値を使用 - プロジェクトの後工程で使用できるように保存した別のアクティビティの出力を、現在のフィールドの入力として使用します。
  • [日付/時刻を選択] - カレンダーの日付または時刻 (時、分) を選択します。このオプションは、日付と時間のフィールドで使用できます。
  • 期間を選択 - 期間を選択します (時、分、秒)。このオプションは、期間のフィールドで使用できます。
  • 実行時に確認 - プロジェクトの実行時に値の入力を求めます。テキスト、数値、日付/時刻、または Boolean 値 (True/False) を入力できるフィールドに使用できます。
  • 詳細エディターを開く - VB の式を入力します。
  • 値をクリア - フィールドの現在の選択内容をクリアします。

出力フィールドのオプション

出力フィールドでは、アクティビティにより生成されるデータを使用して実行される処理を定義します。以下のオプションを使用できます。

  • Excel - プロジェクト ノートブックか、親の [Excel ファイルを使用] アクティビティに定義された Excel ファイルに出力を保存します。名前付きのセル、名前付きの範囲、表またはシートを、プラス plus buttonplus button メニューから直接選択するか、[Excel 内で示す] を選択し、Excel でブックを開いて、その中で指定します。[カスタム入力] を選択すると、手動でシート名、表の名前、セル アドレス、または範囲アドレスを入力できます。アクティビティが [Excel の繰り返し (各行)] アクティビティ内にある場合、反復処理内の現在の行を選択できます。
  • 後で使用するために保存 - オートメーションの後工程で使用できるように出力を保存し、プロジェクトでそれを参照するための名前を入力します。保存した値は、別のアクティビティで入力として選択できます。
  • 保存された値の名前を変更 - 後で使用するために保存した値の名前を変更します。
  • 詳細エディターを開く - VB の式を入力します。
  • 値をクリア - フィールドの現在の選択内容をクリアします。

アクティビティの出力を別のアクティビティの入力として使用する

アクティビティ間でデータの受け渡しができると非常に便利であり、場合によっては、特定のワークフローでは完了のために不可欠となることさえあります。StudioX では、あるアクティビティによって生成された出力を保存しておいて、それをそのプロジェクトで後から実行される別のアクティビティの入力として使用できます。

  1. 他のアクティビティで使用するためにデータを保存するには、アクティビティの出力データを設定するフィールドのプラス plus buttonplus button メニューで [後で使用するために保存] オプションを選択し、保存する値の名前を入力します。この名前は、後で別のアクティビティの入力として値を識別および選択するときに使用します。したがって、どのような値が保存されているかがわかるような一意の名前を付けるようにしてください。
  2. 保存されたデータを、そのプロジェクトで後から実行される別のアクティビティの入力として使用するには、アクティビティの入力データを設定するフィールドのプラス plus buttonplus button メニューに表示される [保存された値を使用] オプションで値を選択します。

この機能が役立つさまざまなシナリオがあります。次に、いくつかの例を示します。

  • [テキストをファイルから読み込み] アクティビティでテキスト ファイルの内容を読み込んで出力し、それを [テキストを追加] アクティビティの入力として使用して Word ファイルにテキストを追加します。
  • [ファイルの存在を確認] アクティビティで、ファイルが存在するかどうかをチェックし、出力される結果 (True または False) を [条件分岐] アクティビティの条件として使用して、ファイルが既に存在している場合に実行する特定のアクションを判断します。

オートメーションを実行する

設計段階から、オートメーションを頻繁に実行することをお勧めします。それにより、プロジェクトが期待どおりに動作することを確認して、潜在的なエラーを早期に特定することができます。

オートメーションを実行するには、StudioX のリボンの [実行] をクリックするか、キーボードの F5 を押します。

プロジェクトの実行を停止するには、リボンの [停止] をクリックするか、キーボードの F5 を押します。プロジェクトの実行後、デザイナー パネルの上部に、実行が正常に完了したかどうかを知らせるメッセージが表示されます。

プロジェクトの一部だけを実行するには、任意のアクティビティを右クリックして、以下のオプションを選択します。

  • このアクティビティまで実行 - プロジェクト内のこのアクティビティより前のアクティビティをすべて実行します。
  • [このアクティビティから実行] - プロジェクト内のこのアクティビティ以降のアクティビティをすべて実行します。

ピクチャ イン ピクチャ (試験段階) で実行する

プロジェクトの実行中にロボットの干渉を受けずにコンピューターを使用するには、オートメーション をピクチャ イン ピクチャ モードで実行します。このモードでは、プロジェクトが別ウィンドウで開かれた別のセッションで実行されるため、ユーザーがキーボード、マウス、画面を完全に制御できます。オートメーション をはじめてピクチャ イン ピクチャで実行するときに、この機能をアクティブ化するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

ピクチャ イン ピクチャでオートメーション を実行するには、StudioX のリボンの [実行] の下にある矢印をクリックし、[PiP (試験段階) で実行] を選択します。または、F6 キーを押します。ロボットにより、プロジェクト内のアクティビティが新しいウィンドウで実行されます。

12 か月前に更新


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