このチュートリアルでは、Outlook 検索フォルダーのすべてのメールの添付ファイルをユーザーのコンピューターに保存し、それらをコンピューターの別のフォルダーに移動して、ファイル名に当日の日付を追加することによって名前を変更するオートメーションを作成します。ファイルの名前を変更するために、StudioX に用意されている既定の Excel ワークスペースで式を使用します。
プロジェクトを作成し、最初に、使用する Outlook アカウントを指定する Outlook アカウント カードを追加します。このカードに、最初に [繰り返し (各メール メッセージ)] アクティビティ、次に共通シナリオ [メールの添付ファイルを反復処理] を追加して、各メールの添付ファイルを保存してから各ファイルを処理することを指定します。添付ファイルが保存されるフォルダーにある各ファイルに対する反復処理として、Excel ワークスペースにファイル名をコピーして名前を編集する [セルに書き込み] アクティビティおよび名前が更新されたファイルを別のフォルダーに移動する [ファイルを移動] アクティビティを追加します。
ステップ 1: コンピューターと Outlook の検索フォルダーに 2 つのフォルダーを作成します。
- コンピューターの C: ドライブのルートに In と Out という名前の 2 つのフォルダーを作成します。
- Outlook を開き、[フォルダー] ペインで [検索フォルダー] を右クリックし、[新しい検索フォルダー] を選択します。
- [新しい検索フォルダー] ウィンドウで、[カスタム検索フォルダーを作成する] > [選択] を選択します。
- [検索フォルダーのカスタマイズ] ウィンドウで、[名前] ボックスに「Last week's attachments」と入力し、[条件] を選択します。
- [検索フォルダーの条件] ウィンドウの [メッセージ] タブで、[時間の条件] の横にあるドロップダウン メニューから [受信日時] と [先週] を選択します。
- [詳細設定] タブで、[添付ファイル] を選択し、隣接するドロップダウン メニューから 1 つ以上の添付ファイルを選択します。
- [OK] を 3 回クリックしてウィンドウを閉じて、検索フォルダーを保存します。
ステップ 2: プロジェクトを設定します。
ステップ 3: Outlook アカウントをプロジェクトに追加します。
- [アクティビティ] パネルで、[Outlook] タブを選択し、[Outlook アカウント カード] をダブルクリックします。[Outlook アカウント カード] アクティビティがデザイナー パネルに追加されます。
- アクティビティの [メール アカウントを選択] フィールドでは、既定のメール アカウントが既に選択されています。別のアカウントを使用する場合は、ドロップダウン メニューから選択します。
[後で参照する名前] フィールドに、オートメーションでアカウントを参照するときに使用する名前として「Outlook
」と入力します。

ステップ 4: Outlook の検索フォルダーのメッセージを反復処理します。
- [アクティビティ] パネルで、[繰り返し (メール メッセージ)] アクティビティをドラッグし、[Outlook アカウント カード] 内にドロップします。
- [繰り返し (メール メッセージ)] アクティビティで、[対象のメール フォルダー] フィールドの右側にある
をクリックし、[Outlook] > [フォルダーを検索] > [Last week's attachments] を選択します。選択はフィールドに
Last week's attachments
と表示されます。
これで、Outlook の Last week's attachments フォルダーのメールを反復処理するように指定したことになります。

ステップ 5: メールの添付ファイルを反復処理します。
- [繰り返し (メール メッセージ)] アクティビティ内にある
をクリックし、画面上部にある検索ボックスで共通シナリオ [メールの添付ファイルを反復処理] を選択します。
- In フォルダーを参照して選択し、[OK] をクリックします。
次の 2 つのアクティビティがプロジェクトに追加されます。- [メールの添付ファイルを保存] は、[添付ファイル取得元のメッセージ] フィールドで
Current Mail
が選択されており、反復処理している現在のメールの添付ファイルが [次のフォルダーに保存] フィールドで選択されているC:\In
で示される In フォルダーに保存されることを示します。 - [繰り返し (フォルダー内の各ファイル)] では、[フォルダー] フィールドで
C:\In
が選択されており、このフォルダーにあるファイルを反復処理することを示しています。
[開始] をクリックすると、オートメーションがすぐに実行され、メールの添付ファイルがダウンロードされて In フォルダーに保存されます。
- [メールの添付ファイルを保存] は、[添付ファイル取得元のメッセージ] フィールドで

ステップ 6: メールの添付ファイルの名前を変更して別のフォルダーに移動します。
- [アクティビティ] パネルで [Excel] タブを選択し、[セルに書き込み] アクティビティをドラッグして [繰り返し (フォルダー内の各ファイル)] アクティビティ内にドロップします。
- [セルに書き込み] アクティビティで、以下の手順を実行します。
- [書き込む内容] フィールドの右側にある
をクリックし、[現在のファイル] > [フル パス] を選択して、反復処理で現在のファイルのフル パスをコピーすることを指定します。
- [書き込む場所] フィールドの右側にある
をクリックし、[ワークスペース: Excel)] > [File [シート])] > [FullFileName [セル]] を選択して、反復処理の現在のファイルのフル パスを、Excel ワークスペースの File シートの FullFileName 名前付きセルに貼り付けることを指定します。
- [書き込む内容] フィールドの右側にある
- リボン メニューで [Excel ワークスペースを開く] をクリックします。Excel_Workspace ファイルで File シートに移動し、名前付きセル
ReformattedFileName
(B14) の値を=FileNameNoExtension & "-" & YYYYMMDD & "." & FileExtension
に更新してファイルを保存します。この式は、ファイル名の末尾に現在の日付を追加します。 - [アクティビティ] パネルで [ファイル] タブを選択し、[ファイルを移動] アクティビティをドラッグして、[繰り返し (フォルダー内の各ファイル)] アクティビティ内の [セルに書き込み] アクティビティの後にドロップします。
- [ファイルを移動] アクティビティで、次の手順を実行します。
- [移動元] フィールドの右側にある
をクリックし、[CurrentFile] > [フル パス] を選択して、反復処理の現在のファイルのフル パスを指定します。
- [移動先] フィールドの右側にある
をクリックし、[テキスト] を選択します。テキスト ビルダーに「
C:\Out\
」と入力してウィンドウの右側にあるをクリックし、[ワークスペース: Excel] > [File [シート]] > [ReformattedFileName [セル]] を選択します。テキスト ビルダーに入力されるパスは
C:\Out\[Excel] File!ReformattedFileName
のようになります。 - [上書き] オプションが選択されていることを確認してください。
- [移動元] フィールドの右側にある
- テキスト ビルダーで [保存] をクリックします。

- リボン メニューで [保存] をクリックしてオートメーションを保存し、[実行] をクリックしてそのオートメーションを実行します。
Outlook の検索フォルダーにある各メールの添付ファイルが、コンピューターの In フォルダーに保存され、名前に今日の日付が追加されてから Out フォルダーに移動されます。
2 年前に更新