Studio
2022.4
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Studio ガイド
最終更新日 2024年4月3日

2022.4.1

公開日: 2022 年 5 月 9 日

新着情報

.NET 6 への移行

Studio が .NET の最新のリリースである .NET 6 を使用するようになりました。これに伴い、Windows プロジェクトとクロスプラットフォーム プロジェクトも .NET 6 を対象とするようになりました。

プロジェクトへのタグの追加

プロジェクト タグ機能を実装し、オートメーションを整理しやすくしました。プロジェクトに追加したタグはパブリッシュされたパッケージに含まれ Orchestrator のプロセスに適用することもできるため、オートメーションが見つけやすくなります。タグにはラベルとプロパティ (キーと値のペア) の 2 種類があり、[プロジェクト設定] またはパブリッシュ ウィザードでタグを新規作成するか、Orchestrator で定義済みのタグを再利用して定義できます。Orchestrator でのタグ機能について詳しくは、「タグを使用してリソースを整理する」をご覧ください。



ワークフロー アナライザーでエラーが検出されたプロジェクト - リモート リポジトリへの送信防止機能

オートメーションがベスト プラクティスに必ず準拠するようにできる方法を追加しました。Studio の Backstage ビュー > [設定] > [デザイン][プッシュ/チェックイン直前にアナライザーを強制実行] オプションを有効化すると、ワークフロー アナライザーでエラーが検出されたプロジェクトをリモート リポジトリに送信できないように設定できます。組織においては、ガバナンス ポリシーを使用してこの設定を制御できます。

ワークフローのインポート時の依存関係更新機能

ワークフローをプロジェクトにインポートする際に未解決のアクティビティが発生しないように、Studio がファイルのインポート元のプロジェクトの依存関係を確認するようになりました。不一致が見つかった場合は通知を表示し、不足しているパッケージをインストールしたり、現在のプロジェクトで古いバージョンが使用されているパッケージを更新したりするように促すメッセージを表示します。ファイルのインポートについて詳しくは、「プロジェクトのコンテキスト メニュー」をご覧ください。



OAuth 2.0 ベースのフレームワークを使用したロボットの認証

今回のリリースでは、OAuth 2.0 フレームワークを認証プロトコルの基盤として使用する、新しいロボット認証メカニズムを実装しました。Unattended ロボットが Orchestrator に接続する際に、マシン テンプレート オブジェクトを介して生成されたクライアント ID とクライアント シークレットのペアを使用することができます。クライアント ID とクライアント シークレットのペアで生成したトークンによって接続が認可され、Orchestrator リソースへのアクセス権がロボットに付与されます。

クライアント資格情報を使用すると、UiPath Robot はユーザーを偽装することなく、自身の資格情報を用いてリソースにアクセスできます。ロボットが Orchestrator からリソースを要求する際は、認証にユーザーが関与しないため、操作を実行するための認可がロボット自体に付与されている必要があります。

ロボットの認証について詳しくは、こちらをご覧ください。

管理者向けの、クライアント資格情報の管理方法 (新しい資格情報の作成、アクセス権の取り消し) については、こちらをご覧ください。

RPA 開発者および Attended ユーザー向けの、ロボットを Orchestrator に接続する方法については、Assistant から接続する場合はこちらを、Studio から接続する場合はこちらをご覧ください。

クロスプラットフォーム プロジェクトにおける UI Automation

UI Automation アクティビティ パッケージが、クロスプラットフォーム プロジェクトをサポートするようになり、クロスプラットフォーム対応のすべてのプロジェクトで既定の依存関係として使用されるようになりました。このパッケージに含まれるアクティビティを使用すると、Chrome Web ブラウザーで実行されるタスクを自動化できます。なお、このパッケージは [プロジェクト設定] の [バックグラウンドで開始] オプションが有効化されているクロスプラットフォーム プロジェクトはサポートしていません。詳しくは、「Linux 環境のロボットを使用した Chrome のオートメーション」をご覧ください。

プロジェクト テンプレート - カスタマイズ可能なフィールド

テンプレートにカスタマイズ可能なフィールドを追加しました。これにより、空白のフィールドに任意のデータを入力するだけで設定が完了するアクティビティが配置された、タスクのサンプルのようなテンプレートを作成できるようになりました。

テンプレートの作成時にフィールドのカスタマイズの可否を設定できます。プラス記号 のメニューを使用して、[カスタマイズ可能としてマーク] または [カスタマイズ可能としてマークしない] を選択するだけです。カスタマイズ可能なフィールドにはアイコンが表示され、テンプレートのパブリッシュ時に内部のデータはクリアされます。

テスト オートメーションの新しい機能

Data Service を使用したデータ ドリブンなテスト

UiPath Data Service を使用することで、データ ドリブンなテストで使用できるデータ ソースの種類が増えます。Data Service のエンティティをテスト ケースのデータとして集約できます。データを条件ごとにフィルター処理し、テスト ケースの構築時に引数として使用します。

重要: この機能を使用するには、Automation Cloud のライセンスが必要です。

詳細については、Data Service を使用したテストに関するこちらのページをご覧ください。

自動生成データを使用したデータ ドリブンなテスト

テスト作業で使用できる追加のデータ ソースとして、自動生成データが登場しました。値を生成することで、ワークフローの条件を解決し、高いアクティビティ カバレッジを実現します。

自動生成される値を使用したテスト ワークフローについてはこちらのページをご覧ください。

記述子のカバレッジ

[記述子のカバレッジ] 機能により、セレクターおよびオブジェクト リポジトリの項目を検証できるようになりました。テスト実行のセレクターのカバレッジを確認することで、ターゲットが正しく指定されているかどうかがわかります。

改良点

パフォーマンスと使用性

  • Studio でさまざまな機能強化を行ったことにより、起動速度が 33% 向上し、プロジェクトを開いて作成する速度が 14% 向上しました。また、多数のファイルを含むプロジェクトでソース管理に変更を送信する速度が向上しました。プロジェクト読み込み中のユーザー エクスペリエンスを向上させるため、依存関係の追加と復元の進行状況に関する詳しい情報が表示されるようにしました。
  • Windows およびクロスプラットフォーム プロジェクトのコンパイル速度が、実行時とパブリッシュ時の両方で向上しました。また、プロジェクトの実行時に、実行と実行の間でプロジェクトを閉じて再度開いた場合でも、最後の実行以降に変更されたファイルのみが再コンパイルされるようになりました。
  • プロジェクトを開いた後ワークフロー アナライザーが初めて実行される時にのみ、プロジェクトの完全な分析と検証が実行されるようになりました。その後の分析では、最後に実行された分析以降に変更されたファイルのみが確認されます。
  • Windows タスク バーに表示される Studio のアイコンが、デバッグの停止時に点滅するようになりました。これにより、実行が正常に完了した、ブレークポイントに到達した、アクティビティが中断した、または例外が発生したことが簡単に認識できます。
  • ブレークポイントに到達してデバッグが一時停止した場合に、Windows タスク バーに表示される Studio のサムネイル プレビューに [続行] ボタンが表示されるようになりました。このボタンを使用すると、実行をすばやく続行できます。
  • Studio の Backstage ビューの [ツール] ページがさらに便利に使いやすくなりました。

    • アプリと拡張機能を別々のタブに分けました。
    • 拡張機能が既にインストールされている場合は、[インストール済み] のラベルが表示されます。
    • 拡張機能をインストールするだけでなく、アンインストールできるようになりました。拡張機能上でホバーすると、現在のステータスに応じてその拡張機能の [インストール] ボタンまたは [アンインストール] ボタンが表示されます。
    • [プラグイン] タブを新しく追加しました。このタブには、ソース管理プラグイン ([設定] > [チーム] から移動) およびテスト オートメーション プラグインの設定が含まれています。
  • Studio ウィンドウの既定のサイズを 1280x680 ピクセルに、最小サイズを 1024x640 ピクセルに変更しました。
  • すべての要素をキャプチャ ウィザードで特定の要素が正しく識別されない場合に、[問題を報告] オプションを使用してウィザードから直接バグを報告できるようになりました。この機能を使用すると、予期しない結果を含む領域の画像が添付されたレポートを UiPath に送信できます。このデータは、その後の検出機能の向上に役立てられます。
  • アクティビティのフィールドの右側にあるプラス記号 docs image ボタンをクリックした際に表示されるメニューに、変数を作成するオプションを追加しました。
  • TimeSpan 値がサポートされているフィールドのプラス docs image メニューに、[日付/時刻を選択] オプションを追加しました。

Studio インストーラー

Studio インストーラーにいくつかの更新を加えました。

  • カスタム インストールで、Studio と Robot を現在のユーザーにインストールするか、マシン上のすべてのユーザーにインストールするかを選択できるようになりました。
  • ローカル アクティビティ フィードが常にインストールされるようになりました。また、このフィードを無効化するオプションがインストール ウィザードで利用できなくなりました。
  • Studio の MSI インストーラーのサイズを縮小するため、UiPath.IntelligentOCR.Activities パッケージをインストーラーに含めないようにしました。これにより、このパッケージはローカル アクティビティ フィードから利用できなくなりました。このパッケージは、UiPath のオフィシャル フィードからインストールできます。Studio がインターネットに接続されていないコンピューターにインストールされている場合は、別のコンピューターに UiPath.IntelligentOCR.Activities v6.0.1 をダウンロードした後、Studio がインストールされているコンピューターにコピーできます。詳しくは、「アクティビティ パッケージを管理する」をご覧ください。
  • アンインストール時または更新時に表示されていた、開いている特定のアプリケーションを閉じるよう促す不要なメッセージが表示されないようにしました。
  • Studio インストーラーでインストールにシステム特権が必要になるオプションを選択した場合に、続行するには管理者権限が必要であることを表すアイコン docs image[インストール] ボタンに表示されるようになりました。

リモート デバッグ

  • Unattended ロボット接続によるリモート デバッグが、Studio のバージョンと一致しないバージョンのリモート ロボットでも行えるようになりました。なお、リモート マシン接続の場合は Studio と Robot のバージョンが一致している必要があります。
  • Unattended ロボット接続によるリモート デバッグで、リモート実行を開始せずに Studio を閉じた場合に、接続されたマシン上のリモート デバッグ エージェントが自動的に停止するようになりました。

テスト オートメーション

テスト エクスプローラー
  • [テスト エクスプローラー] パネルでは、データ ドリブンなテスト ケースが既に折りたたまれているので、多数のファイルを含むテスト オートメーションのフォルダーをすばやく確認できます。新しく追加された 2 つのボタンをクリックすることで、ワークフローとテスト ケースのパネル内の情報を展開または折りたたむことができます。また、各テスト ケースのバリエーションの数も確認できるようになりました。
  • Test Explorer のコンテキスト メニューから、テスト データの追加、更新、削除ができるようになりました。
  • [編集ステータス] でフィルター処理すると、実行から除外されたワークフローの数または進行中のテスト ケースの数を確認できます。
バックグラウンド プロセスのサポート

テスト オートメーション プロジェクトはバックグラウンド プロセスをサポートします。つまり、1 つのロボットでテスト ケースを並列実行できます。

アクセシビリティのショートカット キー

必要なテスト オートメーション機能を見つけられるように、キーボード ショートカットを追加しました。

ユーザー エクスペリエンス
  • [テスト エクスプローラ―] パネルで、実行された各テストの実行時間を確認できます。
  • データのバリエーションは、対応するインデックス順序に基づいて表示されます。各項目にカーソルを置くと、すべての引数と関連する値のリスト ビューが表示されます。

UiPath Activities API のリリース ノート

UiPath.Activities.Api SDK パッケージの v21.10.3 以降の変更点を確認できる専用のリリース ノート ページを追加しました。

今後の非推奨化予定

Windows レガシ対応のプロジェクトの作成がサポートされるのは、Studio の v.2022.10 のリリースが最後です。v2023.4 の Studio では Windows プロジェクトまたはクロスプラットフォーム プロジェクトを作成でき、以前のバージョンの Studio で作成した Windows レガシ プロジェクトは開いて編集する操作しか行えません。v2022.10 の Studio からは、Windows レガシ プロジェクトを Windows プロジェクトに変換するための移行ツールを利用できるようになります。

重要: 追記 (2022 年 7 月 21 日): 当初、Windows レガシ プロジェクトの作成機能は v2022.10 の Studio 以降でサポートされなくなるとお知らせしていましたが、現時点では v2023.4 の Studio 以降を予定しています。

重大な変更

v2021.10 の Studio で Studio の使用状況データを Application Insights に送信する機能を有効化すると、NewProject イベントが 2 回生成されていました。1 回目のイベントはユーザーが Studio の Backstage ビューで新しいプロジェクトを作成することを選択したときに、2 回目のイベントは新しいプロジェクトを作成するダイアログ内の [作成] ボタンをクリックしたときに生成されていました。違いを分かりやすくするため、新しいプロジェクトを作成するダイアログ内の [作成] ボタンをクリックしたときに生成されるイベントの名前を NewProjectCreated に変更しました。

バグ修正

  • ポーランド語のキーボードで、式に特殊文字を書き込む AltGr + C などのキーボード ショートカット キーを使用すると、期待どおりに動作しませんでした。
  • プロジェクトの作成時に、「System.IO.IOException: Connection closed (接続が閉じられました)」というエラーが発生することがありました。
  • コンパイルが常に有効化されている Windows ライブラリとクロスプラットフォーム ライブラリの [プロジェクト設定] ウィンドウに、アクティビティの数式のコンパイルを有効化または無効化する [アクティビティの数式をコンパイル] オプションが誤って表示されていました。
  • 非公開のワークフロー ファイルを呼び出す非公開のワークフロー ファイルを含むライブラリをパブリッシュすると、コンパイル エラーが発生していました。
  • UiPath.RemoteDebugging.Agent.exe enable コマンドを実行してリモート ロボットでリモート デバッグ セッションを開始すると、コマンドの確認メッセージに Studio でのリモート マシン接続の設定に必要なホスト名とポートが表示されませんでした。
  • v2021.10.4 の Studio で Robotic Enterprise Framework のテンプレートを開くと、エラーが発生していました。この問題は、すべてのオンライン フィードが無効化され、パッケージ フォルダーが削除された場合に発生していました。
  • Orchestrator の接続に関する問題が原因で生成される REST API の例外に、ユーザーにとって分かりにくいエラー メッセージが表示されていました。
  • Studio のインターフェイス言語をドイツ語に設定して [未使用の変数を削除] を選択すると、使用されている変数も削除されていました。
  • ワークフロー内にスコープが異なる同じ名前の変数が 2 つある場合 (1 つは使用されており、もう 1 つは未使用) に [未使用の変数を削除] を選択すると、未使用の変数だけでなく使用されている変数も削除されていました。
  • サロゲート ペアを含む式を編集すると、エラーが発生していました。
  • Studio のインターフェイス言語をフランス語に設定すると、デザイナー パネルのコンテキスト メニューの [アクティビティを有効化] オプションのラベルに誤ったショートカット キー「(Ctrl + D)」が表示されていました。
  • 現在のユーザーに C:\Windows\Temp フォルダーへのアクセス許可がないことが原因でインストールに失敗した場合に表示されるエラー メッセージに、エラーの原因が明確に記載されていませんでした。
  • 入れ子にされた 2 つの [ウィンドウにアタッチ] アクティビティ内に配置されたアクティビティで [このアクティビティから実行] 機能を使用すると、予期しない動作が発生していました。
  • ワークフロー アナライザーを Studio から実行した場合とコマンド ラインから実行した場合に、異なる結果が返されることがありました。
  • オブジェクト リポジトリの要素を含むプロジェクトで Git Init (Git の初期化) を実行した後、ファイルの変更が Git で正しく認識されませんでした。
  • 対応する project.json ファイルが存在しないワークフローを開くと (例: プロジェクト フォルダー内にない XAML ファイルをダブルクリックする)、新しく作成されたプロジェクトで使用される式の言語が常に C# に設定されていました。現在は、Studio の [デザイン] タブの [C# 言語を使用] オプションでプロジェクトの言語が決定されるようになりました。
  • マルチノードの Orchestrator で既定の設定を使用して Unattended ロボット接続によるリモート デバッグを実行すると、失敗していました。
  • デバッグの実行中に [コメント] アクティビティに配置されたブレークポイントに到達しても、実行が一時停止しませんでした。

既知の問題

ワークフローに [アプリケーション/ブラウザーを使用] アクティビティを追加し、オブジェクト リポジトリで作成した画面を使用すると、このアクティビティで使用されるアプリケーションの引数を編集できません。この問題を回避するには、アクティビティとオブジェクト リポジトリのリンクを解除して引数を編集した後、再度オブジェクト リポジトリに画面を追加してください。

アクティビティ パッケージのバージョン

以下のバージョンのアクティビティ パッケージが UiPathStudio.msi インストーラーに含まれており、ローカル フィードから確認できます。

アクティビティ パッケージ

バージョン

UiPath.UIAutomation.Activities

UiPath.System.Activities

UiPath.Web.Activities

UiPath.Excel.Activities

UiPath.Mail.Activities

UiPath.Word.Activities

UiPath.ComplexScenarios.Activities

UiPath.Presentation.Activities

UiPath.Testing.Activities

UiPath.MobileAutomation.Activities

UiPath.Persistence.Activities

UiPath.PDF.Activities

UiPath.Terminal.Activities

UiPath.Form.Activities

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