Release date: 11 November 2019
更新内容
Robot API
UiPath Robot の機能を拡充しました。API コマンドを公開し、アプリケーションにさらに多くの機能を統合できるようにしました。プロセス リストの取得、実行と一時停止、監視、または終了が可能です。機能の詳細や使用方法についてはこちらをご覧ください。
Attended ロボットの並列実行
本リリースでは、有人の (ユーザーの操作を伴う) 自動化で実現可能な世界がさらに広がりました。Attended ロボットが Studio で作成された複数のバックグラウンド プロセスを同時に実行できるようになったため、バックグラウンドでロボットに操作を監視させることができます。加えて、上記を実行中にフォアグラウンド プロセスも 1 つ実行できます。Attended ロボットの並列実行と呼ばれるこの機能を利用するのに特別なライセンスは不要であるため、Attended ロボットがますます使いやすくなるはずです。
Attended ロボットの並列実行機能と併せて [バックグラウンド プロセス] テンプレートを追加しました。バックグラウンドで実行するプロセスには、ユーザーの操作を要するアクティビティは使用できません。このテンプレートの詳細はこちらをご覧ください。
改良点
コマンド ラインからプロセスを管理・実行したい方に朗報です。Robot のコマンド ライン インターフェイス (CLI) のパーサーをすべて書き換え、動詞ベースにしました。新しいコマンドを追加して古いコマンドを削除したため、Robot の CLI がさらに操作しやすくなりました。
情報の表示方法についても一部改良を施しました。実行中のバックグラウンドおよびフォアグラウンド プロセスをどちらも表示・管理できるようになったほか、未使用の Orchestrator 接続をボタン 1 つで削除できるようになりました。その他の機能についての詳細はこちらのページをご覧ください。
さらに、ロボット トレイを起動するたびにロボットが自動的にプロセスをダウンロードして開始するよう Orchestrator から設定できるようになりました。スムーズで継続的な自動化エクスペリエンスが実現します。
Robot Executor と Robot サービス間の既定の通信チャネルを WCF から IPC に変更しました。
既知の問題
- Orchestrator への接続が失われた場合、ロボット トレイを操作するまで [ライセンス状況] および [プロセス リスト] は更新されません。
UiPath.Executor.exe
を管理者として実行するよう設定した状態で、[ワークフロー ファイルを呼び出し] アクティビティの [分離] プロパティを有効化していると、実行時にプロセスが例外をスローします。- ユーザー モードの Robot は、ローカルまたは接続されている Orchestrator インスタンスに存在するプロジェクトの依存関係しかダウンロードおよびインストールできません。つまり、オフィシャル フィードまたは Go! のフィードにある依存関係を持つプロセスは実行できません。詳細はガイド (トラブルシューティング) をご覧ください。
- Community Edition の v2018.4 およびそれ以降のバージョンで、プロセスの実行時間がわずかに伸びました。詳細はガイド (トラブルシューティング) をご覧ください。
- マシン上のすべてのユーザーに対してパッケージのダウンロード先を同一の場所に設定すると、Robot サービスはパッケージを同時にインストールできません。詳細はこちらをご覧ください。
%UserProfile%\.nuget\Packages
フォルダーに、対応するプロジェクト.nupkg
ファイルを含むパッケージ バージョンと含まないパッケージ バージョンが既に存在する場合、Robot は新しいパッケージ バージョンをダウンロードしません。詳細はガイド (トラブルシューティング) をご覧ください。- ロボットは、既に複数のバックグラウンド プロセスを実行中の Windows Server 2019 のマシンではプロセスを開始できません。これは、ロボットが Orchestrator から自動的にプロセスをダウンロードして開始するよう設定されている場合に発生します。
バグ修正
- 事前に接続ステートの例外がスローされていると、プロセスを実行できない問題を修正しました。
- Orchestrator インスタンスと接続中のロボットを接続解除すると、
UPath.settings
ファイルが正しく更新されませんでした。 - まれに、[更新] ボタンをクリックしないとロボット トレイにローカル プロセスが表示されないことがありました。
- ロボットが RDP を使って対象のマシンにプロキシ接続できませんでした。この問題は、[コンソールへログイン] オプションが [いいえ] に設定されているときに発生していました。
- ユーザーがログイン済みかつ画面をロックしている場合に、ロボットが実行したコンソールをユーザーに返す際、コンソールをロックしないことがありました。
- [タスク バーに保持] オプションが有効化されている状態で Studio からプロセスの実行を開始しプロセスを閉じると、ロボット トレイが正しく更新されませんでした。
- 事前に接続ステートの例外がスローされていると、プロセスを実行できない問題を修正しました。
- ワークフロー ファイル (
.xaml
) の名前に全角文字が含まれていると、Orchestrator にパブリッシュできませんでした。 - LiteDB ファイルをいつでもアクセス可能にし、破損を防ぐ検証方法が追加されました。詳細についてはこちらをご覧ください。
- グローバル例外ハンドラーの実行時に、[カスタム入力] アクティビティの [URI] が無視される問題を修正しました。
- ジョブを実行した後に、その次の別のユーザー セッションでロボットがコンソールに接続できないことがありました。
製品別のリリース ノート
コンポーネントのリリース ノートとドキュメントは、以下のリンク先をご覧ください。
9 か月前に更新