UiPath リリース ノート

UiPath リリース ノート

2019 ファスト トラック (2019.4.2)

公開日: 2019 年 4 月 24 日

2019 年初めより月次のリリースを重ね、コミュニティの勇敢なメンバーによる検証をクリアしながら、開発および製品チームが積み上げてきた日々の集大成として、2019 ファストトラックが完成しました。今年初となる、UiPath Platform のエンタープライズリリースです。

ユーザーの皆様に最高の技術をお届けするため、一部のコンポーネントは大規模な改修を行い、また、他のコンポーネントには微調整を加えて最適化しました。本リリースに含まれる各種変更については、引き続きこのページを読み進めていただき、さらに詳しい情報をご覧になりたい場合は、各リンク先のドキュメントを参照いただければ幸いです。

更新内容

AI コンピュータ ビジョン

コンピュータ ビジョンの各種アクティビティの初回安定版の提供を開始しました。これは、UiPath の自社開発によるニューラル ネットワークを標準的な UI 自動化アクティビティ ([CV クリック][CV 文字を入力] など) に組み込み、それらを人間の視覚系をエミュレートする AI に搭載し、UI 要素を認識して、人間のアクションを模倣できるようにします。新しいアクティビティの詳細については、こちらで関連ドキュメントをご参照ください。

当社独自のマシンラーニングモデルがオンプレミスのエンタープライズ向けデプロイに装備されました。また、コミュニティユーザーに対しては、当社の RPA 民主化の取り組みを推進するために、従来どおり当社のクラウドサーバーが無料で提供されます。オンプレミスサーバーのデプロイの詳細については、こちらで関連ドキュメントをご参照ください。

拡張性とパフォーマンス

マルチノード環境におけるアクティビティとパッケージの包括的な同期機能の向上のため、パッケージのメタデータが SQL データベースに保存されるようになりました。さらに、Orchestrator インスタンスをセットアップし、 通常のファイルシステムに代わって Azure、Amazon、またはMinio というブロブストレージのいずれかにこれらすべての成果物を保存することが可能です。セットアップ方法の詳細については、こちらを参照してください。いずれのセットアッププログラムを使用しても 、クリーンインストール更新が簡単に実行できます。

セキュリティ

セキュリティの確保において、パッケージの整合性と信頼性は必要不可欠であるため、ユーザー自身の証明書を使用してライブラリとプロセスに署名するパッケージの署名を導入しました。この機能は Studio の [パブリッシュ (Publish)] ウィンドウおよびコマンドラインから利用可能です。プロセスをパブリッシュする際のパッケージの署名方法については、こちらを参照してください。

前述の機能と合わせて新しく追加された ENFORCE_SIGNED_EXECUTION パラメーターを使用すると、パッケージのインストール時に整合性チェックが実行され、ロボットが署名済みのパッケージ以外は実行できないようにすることができます。 詳細については、こちらを参照してください。

また、ロボットと Orchestrator 間の通信プロトコルのセキュリティを一層強化するため、カスタム HTTP ヘッダーを通じて認証を行う機能をロボットに追加しました。web.config パラメーターおよびScalability.SignalR.AuthenticationEnabled が利用可能です。本機能 (ロボットの SignalR 認証) を有効化すると、バージョン 2018.4.3 未満のロボットではジョブを実行できませんので、ご注意ください。詳細については、こちらを参照してください。

機密情報の分類機能とテナント間のセキュリティレベルを向上させるため、既存の web.config ファイルにパラメーターいくつかを追加し、Microsoft Azure Key Vaultを使用した、各テナント固有の暗号化キーを利用できるようにしました。詳しい設定方法については、こちらを参照してください。

Orchestrator v2018.3 では、再利用可能なコンポーネントをアプリケーションレベルで共有できるよう、ライブラリを導入しました。本リリースでは、データに関するセキュリティを一層強化するため、テナントレベルでライブラリを分離 できるようになりました。これにより、共有のホストフィードに加えて、それぞれのテナントフィードを使用するようライブラリを設定できます。

さらに、システム管理者がライブラリをアップロードすると、ホストフィードを使用するすべてのテナントで利用できるようになりました。この機能に関する詳細や具体的な使用方法については、こちらのドキュメントを参照してください。

トラブルシューティング

Unattended ロボットの挙動や失敗したジョブの詳細を確認したい、と思っていた方に嬉しい機能として、本リリースでは、失敗したジョブのトラブルシューティングに使用できる記録機能をお届けします。プロセスの設定で記録機能を有効にしておくだけで、対象のジョブが失敗するたびにそのジョブの直前の瞬間を記録したメディアファイルが作成されます。なお、本機能には新しい権限のセットが含まれることにご留意ください。詳細については、こちらを参照してください。

Studio で開発された自動化プロセスを一時停止できないよう設定できるオプションを追加しました。このオプションを使用すると、プロセスの実行中は ロボットトレイ[一時停止 (Pause)] ボタンが無効になります。この機能は、一時停止すると破損する可能性のある非同期プロセスに便利です。このオプションの使用方法については、こちらのドキュメントを参照してください。

IntelligentOCR

そろそろ慣れてきたころだとは思いますが、月を追うごとに、当社は最高のドキュメント処理プラットフォームの構築という最終目標に近づきつつあります。今年に入って、初めてのエンタープライズリリースと同時に、IntelligentOCR アクティビティパックがしっかりと根付いてきています。これには、次のような新しいアクティビティが含まれています。

ドキュメント処理のパズルの次のピースとなるのは、タクソノミーマネージャーです。このウィザードでは、カスタムのタクソノミーファイルを作成して、複数のプロセスにまたがって再利用できます。

[タクソノミーをロード] アクティビティが登場しました。タクソノミー マネージャー ウィザードで作成したタクソノミーを変数として読み込み、他のアクティビティに渡すことができます。

ドキュメントをデジタル化 (Digitize Document) アクティビティに [並列度 (DegreeOfParallelism] プロパティを追加し、複数のページで同時に OCR 分析を行えるようにしました。これは重大な変更ではないため、このパックを最新版に更新した後でも、古いワークフローはそのまま正常に機能します。

Digitize Document アクティビティについて、バックエンドの変更により、パフォーマンスの改善を図りました。

IntelligentOCR パックが .NET Framework v4.6.1 にアップグレードされました。

FCDocument 変数 の MatchingDocumentDefinition プロパティが公開されました。これを変数に割り当てると、ドキュメントを分類 (Classify Document) アクティビティと同じ結果が得られます。

Document Processing Contracts

Document Processing Contracts アクティビティパッケージの第一弾が登場しました。お使いのデータの抽出・分類のアクティビティを、[IntelligentOCR] アクティビティと連携させることができます。結果、このパッケージのデータコントラクトにカスタムデザインしたプロセスを登録すれば、そのプロセスとデータ抽出のインターフェイスを簡単に一致させることができます。

システム

[正規表現ビルダー] ウィザードを開発しました。このウィザードでは、シンプルで使いやすい UI を通じて正規表現を利用できます。このウィザードは、[文字列の一致をチェック][一致する文字列を取得][置換] の各アクティビティからアクセスできます。

当社の目標は、Orchestrator の操作方法を簡素化することです。このため、新しいアクティビティとして[キュー アイテムを一括追加] を追加し、複数のキュー アイテムを追加できるようにしました。

キュー アイテムの処理方法を最適化するために新しく追加された [キュー アイテムを待つ] アクティビティを使用すると、キュー アイテムを受けとる準備ができた事を Orchestrator に通知し、その後 Orchestrator がアイテムをキューに追加するまで待機します。このため、複数回リトライを行う必要がなくなりました。

UIAutomation

セレクターエディターでセレクターを編集する際に、変数を使用できるようになりました。これにより、変数にセレクターの部分を簡単に格納し、後で再利用できるようになりました。

[Microsoft Azure Computer Vision OCR] エンジンを新しく開発しました。Microsoft の新しい API を使用するので、進化し続けるテクノロジーに対応できます。

Google Cloud Vision OCR アクティビティに画像のサイズを自動的に縮小する機能を追加し、[必要に応じてサイズを上限まで変更 (ResizeToMaxLimitIfNeccesary)] プロパティを新たに追加しました。これは、画像のサイズがエンジンの上限値を超えないようにするためです。

Abbyy OCR アクティビティで、[FineReader のバージョン (FineReaderVersion)] ドロップダウンプロパティから Abbyy FineReader Engine 12 を使用するよう設定できるようになりました。また、[定義済みの認識プロファイル (PredefinedRecognitionProfile)] プロパティを用いて、公式の Abbyy 認識プロファイルを使用できるようになったほか、[カスタムの認識プロファイルへのパス (CustomRecognitionProfilePath)] プロパティを用いて、独自の認識プロファイルをプロジェクトに読み込むこともできるようになりました。

この新しい [コンテキスト対応のアンカー] は、以前の [アンカー ベース] アクティビティに基づいて構築されました。精度を高めるために、アンカーとターゲットのペアを考慮に入れます。このため、アンカーが一意である必要はなくなりました。

Edge (試験段階)

v19.4.0 の UIAutomation パッケージでは、Edge ブラウザーでオートメーションが作成できるようになりました。詳細については、こちらでご確認ください。なお、これは試験段階であるため、トラブルシューティングガイドも併せてご確認ください。

JxBrowser

自動化できるものは常に増えています。このリリースでは、JxBrowser ライブラリを利用するアプリケーション向けに、ネイティブセレクターを生成できるようになりました。拡張機能は不要です。ただし、いくつかの制限がありますので、こちらのページで詳細をご確認ください。

RDP 拡張機能

RDP 接続を介したオートメーションプロジェクトの作成がとても簡単になりました。Windows リモートデスクトップ拡張機能を使用することにより、ネイティブセレクターを生成できます。その詳細な仕組みについては、こちらのページをご参照ください。

メール

サポートするメールクライアントに Lotus Notes が追加されました。これにより、受信ボックスを簡単に処理する新しいアクティビティの開発が可能になりました。これらのアクティビティを次に示します。

また、Outlook のメールに返信できるようにしてほしいというニーズに応えて、[Outlook メールメッセージに返信 (Reply To Outlook Mail Message) アクティビティを作成しました。

PDF

このメジャーリリースでは、PDF アクティビティパックに、次の5つの新しいアクティビティを追加し、PDF ドキュメントに関する操作を増やしました。

v2.0.0 に変更を加えたもうひとつの理由は、PDF アクティビティのエンジンがオーバーホールされたことです。これにより、より効率的な方法で .pdf ファイルと.xps ファイルからテキストを取得するようなりました。この変更は、このパックに含まれる古いアクティビティにも反映されています。それに伴い、OCR で PDF を読み込み (Read PDF With OCR)OCR で XPS を読み込み (Read XPS With OCR) の各アクティビティには新しいプロパティを追加する同時に、古いもののアップグレードも行いました。

Orchestrator モバイル アプリ

今回は Orchestrator Mobile アプリにも非常に重要なアップデートがありました。Android や iOS のデバイスから直接ジョブを開始できるようになりました。その他の改良点に関する詳細は、こちらを参照してください。

Activities

[タクソノミーマネージャー (Taxonomy Manager)] に、編集中のドキュメントタイプの [ドキュメントタイプ ID (Document Type ID)] が表示されるようになりました。

[トランザクション アイテムを取得]アクティビティに、[参照] プロパティと [フィルター ストラテジー] プロパティを追加しました。これにより、取得するトランザクション アイテムを参照で絞り込むことができます。

[Orchestrator への HTTP 要求] アクティビティを改善し、実行する要求のヘッダーを取得できるようにしました。

Google OCRGoogle Cloud OCR、そしてMicrosoft Cloud OCR エンジンアクティビティの名称が変更され、それぞれ Tesseract OCRGoogle Cloud Vision OCR、そしてMicrosoft Project Oxford Online OCRになりました。なお、この変更による既存のワークフローへの影響はありません。

[構造化データを抽出 (Extract Structured Data)] に新しく 2 つのプロパティが追加され、抽出したいデータが複数ページに及ぶ場合に、どの種類のクリックを使用してページを切り替えるか選択できるようになりました。

HTTP リクエスト (HTTP Request) アクティビティと SOAP リクエスト (Soap Request) アクティビティを改善し、実行するリクエストのヘッダーを取得できるようにしました。

IBM Watson NLU テキスト分析 (IBM Watson NLU Text Analysis) アクティビティには、新しいプロパティフィールド [キー (Key)] があります。これを使えば、ID およびアクセス管理の認証との互換性が有効になります。

UIAutomation

Citrix 仮想アプリおよびデスクトップを通じて公開される Web アプリケーション用のネイティブ セレクターを使用して、ブラウザーの自動化を実現できるようになりました。

当社は継続的に新たなアップデートを行うべく取り組んでいます。今回は、UiPath リモート ランタイム コンポーネントが複数のバージョンをサポートするにようになりました。

セレクターで UIA_IsEnabledPropertyId 属性が公開されるようになりました。これにより、UIAutomation フレームワークを利用するアプリケーションで、UI 要素の検出が強化されました。

ユーザーイベントの監視の徹底的な改良を行いました。トリガーイベント検出時のさまざまな問題に対応するだけでなく、パフォーマンスも向上させました。

後方互換性を確保するため、UiPath リモートランタイムコンポーネントが、バージョン 18.4.5 および 19.4.1 の UIAutomation パッケージと互換性を持つようになりました。

セットアップ

オフラインで作業する方に朗報です。ロボットのデプロイ中に既定のオンラインフィードを無効化できるようになり、インターネット接続がない、制限された環境下でも、コマンドラインからシームレスなインストールが可能です。詳細については、こちらを参照してください。

Studio と Robot において、UiPathStudio.msi インストーラーのコマンドラインから、作成した自動化プロセスと依存関係のダウンロード場所を設定できるようになりました。この機能は、セキュアなデプロイおよびホットシート環境 (共有デスクトップ環境) の両方のシナリオに対応する、カスタマイズ可能なアーキテクチャを提供します。新規に追加された PACKAGES_FOLDER パラメーターやロボット一括デプロイ時の使用方法については、こちらのページを参照してください。

さらに、UiPathStudio.msi のコマンドラインを使用して、ユーザー自身のアクティビティフィードをインストール時に追加できるようになりました。CUSTOM_NUGET_FEEDS 引数の詳細と、この引数を使用した環境のセットアップ方法については、こちらを参照してください。

UiPath は継続的な改善活動の一環として、利用状況とパフォーマンスのデータを収集し問題調査と製品品質の向上に努めています。今回、この機能にテレメトリを無効にするオプションが追加されました。1 つ目はインストール時に TELEMETRY_ENABLED コマンド ライン パラメーターを使用する方法、2 つ目はインストール後に専用の構成キーを使用する方法です。詳細については、UiPathStudio.msiこちらを、UiPathOrchestrator.msiこちらを参照してください。

セットアップ作業中に発生した出来事を把握しやすくするため、UiPathStudio.msi が実行中にカスタム設定された場所にライセンス情報 (regutil.exe) を記録するようになりました。

常日頃からセキュリティを最優先事項の 1 つと考えているため、今回さらに新しいレイヤーを追加しました。Orchestrator インスタンスをインストールする際に、コマンドラインまたは UiPathOrchestrator.msi インストーラーのセットアップウィザードを使用して、テナントとホストの管理パスワードを直接指定できるようになりました。詳細については、こちら、またはこちらを参照してください。

Orchestrator インスタンスのサイレントアップデートの実行と、以前のデータベースの使用がしやすくなるように、UiPathOrchestrator.msi インストーラーの APP_ENCRYPTION_KEY パラメーターが強化されました。詳細については、ガイドを参照してください。

Azure と Orchestrator 間の連携をさらにスムーズにするため、新しく追加されたactivitiesPackagePath パラメーターを使用して、インストール時に直接 Azure 環境におけるローカルアクティビティフィードを 設定することができます。また、本機能のサポートとして UiPathOrchestrator.zip 内のすべてのアクティビティとともに UiPathActivities.zip というアーカイブを追加しました。このパラメーターの使用方法については、こちらを参照してください。

加えて、Azure へのデプロイ時のロボットログを保管する場所を設定できるように、--robotsElasticSearchTargets という新しいパラメーターが Publish-Orchestrator.ps1 スクリプト に追加されました。詳細については、こちらを参照してください。

UiPathPlatformInstaller.exe が、マシンに IIS 7.5+ および URL Rewrite がインストールされているか確認するようになったため、スムーズにセットアップ作業が行えるようになりました。

バグ修正

セットアップ

  • Orchestrator をアンインストールすると、アクティビティフォルダーにカスタムファイルが含まれていたとしても、フォルダー内のすべてのコンテンツが削除されるようになりました。
  • オフライン環境でもスムーズに作業できるよう、すべてのインストーラーにおいてアクティビティの依存関係リストが更新されました。これに伴い、インストーラーのサイズが大きくなった点にご留意ください。
  • インストールプロセスの実行中に UiPathPlatformInstaller.exe ウィザードを閉じると、エラーメッセージが表示される問題を修正しました。
  • UiPathOrchestrator.msi が、カスタムロケーション、ウェブサイト、およびアプリケーションプール名を保持できない問題を修正しました。v2019 ファストトラック以降は、Orchestrator の更新時には過去のカスタム値が保持されるようになりました。

製品別のリリース ノート

コンポーネントのリリース ノートとドキュメントは、以下のリンク先をご覧ください。

アクティビティのバージョン

以下のバージョンのアクティビティパッケージがインストーラーに含まれており、Studio で新しく作成されるプロジェクトに依存関係として既定で追加されます。

  • UiPath.Excel.Activities - v2.5.3
  • UiPath.Mail.Activities - v1.4.0
  • UiPath.System.Activities - v19.4.0
  • UiPath.UIAutomation.Activities - v19.4.1

2 か月前に更新


2019 ファスト トラック (2019.4.2)


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