Process Mining
2022.10
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最終更新日 2024年4月19日

自動化の見込みをシミュレーションする

はじめに

[自動化の見込み] ダッシュボードでは、プロセス内のアクティビティで節約できる可能性のある時間や金額を確認できます。たとえば、プロセス グラフ内のあるアクティビティをボトルネックとして定義すると、そのアクティビティを自動化することによる影響を計算できます。[自動化の見込み] ダッシュボードから、さまざまな What-if シナリオをシミュレーションすることで、最もコストのかかるアクティビティや、1 つ以上のアクティビティを自動化することで節約できる時間や金額を確認できます。

自動化の見込み

[自動化の見込み] グラフでは、シミュレートされた自動化率が最も高い、シミュレートされたアクティビティが強調表示されます。

注: シミュレートされたアクティビティが (それ以上) ない場合は、アクティビティ率が最も低いアクティビティが表示されます。これらのアクティビティが、自動化の見込みに基づくオートメーション候補のアクティビティとして選択されます。

各アクティビティについて、自動化率手動処理時間が表示されます。以下の画像に例を示します。



KPI グラフの [シミュレート] ボタンをクリックすると、アクティビティの自動化の見込みのシミュレーションを開始できます。一方、[シミュレーションを変更] ボタンをクリックすると、既存のシミュレーションのパラメーター値を変更できます。

自動化率

[自動化率] は、[automated] フィールドが true に設定されたイベントから計算されます。

手動処理時間

手動処理時間は、イベントに費やした作業の実際の合計時間です。

Automation_estimates_raw.csv seeds ファイルを使用して event_processing_time が提供されていない場合、自動化の見込みのシミュレーションでは、データセットで利用可能なイベント データから手動処理時間を算出されます。この場合、 手動処理時間Event start から Event end までの サイクル時間 です。
少なくとも 1 つのイベントで Event start が利用できない場合、自動化の見込みシミュレーションでは、Event end からその前の Event end までのスループット時間手動処理時間として表示されます。

Duration

説明

サイクル時間

Event start から Event end までの時間です。イベントに費やされた実際の時間です。

スループット時間

Event end からその前のEvent end までの時間です。


すべての自動化の機会

[すべての自動化の機会] グラフには、現在の自動化率に基づいてアクティビティが表示されます。自動化率は、自動化されているイベントの割合で決まります。自動化率が最も低いアクティビティが最初に表示されます。以下の画像に例を示します。



各要素についての説明は以下のとおりです。

要素

説明

アクティビティ

アクティビティの名前です。

自動化率

自動化されているイベントの割合です。

手動処理時間

イベントに費やした作業の実際の合計時間です。

FTE

イベントに対して作業を実行するのに必要な合計時間です。

FTE は、手動処理時間 (時間単位) を稼働時間数で割って算出します。稼働時間数は、選択した期間内の稼働日数 x 稼働時間数/日 (8 時間) から計算されます。

シミュレーション

シミュレーションの結果を表示するトグル ボタンです。

アクションに対してシミュレーションを実行したことがない場合は、[シミュレーションを変更] パネルが表示され、さまざまな値を入力して自動化の見込みを計算できます。

次のオプションを含むコンテキスト メニューを開くことができます。

シミュレーションを変更: [シミュレーションを変更] パネルを表示します。ここでさまざまな値を入力して自動化の見込みの計算に使用できます。

Automation Hub に送信: [Automation Hub に送信] フォームを表示し、オートメーションのアイデアを提出できます。「UiPath Automation Hub にオートメーションのアイデアを送信する」をご覧ください。

注: [自動化の見込み] ダッシュボードの [比較] ボタンは無効化されています。自動化の見込みをシミュレーションする際には比較モードは使用できません。

[シミュレーションを変更] パネルを表示する

[シミュレーションを変更] パネルを表示するには、以下の手順に従います。

  1. ダッシュボードの左側にあるメニューで docs image をクリックします。
  2. シミュレーションを実行するアクティビティを見つけます。
  3. アクティビティの [アクション] 列で docs image をクリックし、コンテキスト メニューから [シミュレーションを変更] を選択します。

[シミュレーションを変更] フォームが右側に表示されます。

以下の画像でご確認ください。



[自動化の見込み] グラフでアクティビティの [シミュレート] ボタンまたは [シミュレーションを変更] ボタンをクリックして、[シミュレーションを変更] パネルを表示することもできます。

シミュレーション パラメーター

このシミュレーション パラメーターを用いて、アクティビティの何パーセントを正しく自動化できるかを判断します。以下に、自動化の見込みのシミュレーションを実行するために設定できるパラメーターの概要を示します。

パラメーター

説明

デジタル入力の割合

どの程度の入力がデジタルであるかを示す割合の値です。

構造化されたデジタル入力の割合

デジタル入力がどの程度構造化されているかを示す割合の範囲です。

業務プロセスを完了する方法の数

プロセスまたはアクティビティを完了可能な、さまざまなバリエーションの数です。

すべての入力データが構造化されていてデジタルである場合、およびプロセスを完了する方法が 1 つしかない場合、そのプロセスは 100% 自動化できます。自動化の見込みが 90% の場合は、アクティビティまたはプロセスの 90% を自動化できます。

自動化の見込みのシミュレーションを実行するためにこれらのパラメーターがどのように使用されるかについて詳しくは、「詳細評価アルゴリズム」ページの「自動化の見込み」セクションをご覧ください。

自動化の見込みのシミュレーションを実行する

自動化の見込みのシミュレーションを実行して自動化の見込みを計算するには、以下の手順に従います。

  1. [デジタル入力の割合] フィールドに、どの程度の入力がデジタル入力であるかを示す割合の値を入力します。

    [デジタル入力の割合] は必須フィールドです。

  2. [構造化されたデジタル データ入力の割合] ドロップダウン リストから割合の範囲を選択して、デジタル入力がどの程度構造化されているかを指定します。
  3. [業務プロセスを完了する方法の数] ドロップダウン リストから該当するオプションを選択して、アクティビティを完了する方法の候補の数を指定します。
  4. [保存] をクリックします。

アクティビティの自動化率、手動処理時間、FTE への影響が [自動化の見込み] ダッシュボードに表示されます。現在の自動化率の横に、シミュレーションから計算された自動化率と、差異の割合が表示されます。手動処理時間FTE については、現在の値とシミュレーションされた値の差が表示されます。以下の画像に例を示します。



オートメーションのシミュレーションは保存されています。[自動化の見込み] ダッシュボードを再度開くと、アクティブなシミュレーションがすべて表示されます。

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