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2023.4
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EKS/AKS の Automation Suite のインストール ガイド
Last updated 2024年9月20日

B) 単一テナントの移行

ヒント:

これは、スタンドアロンの Orchestrator を Automation Suite に移行可能な 2 つの方法の 1 つです。

詳細については、「移行オプション」をご覧ください。

このツールを使用すれば、Automation Cloud または Automation Suite のどちらかに移行できます。ただし、このページでは、Automation Suite への移行手順のみ説明します。Automation Cloud への移行手順については、代わりに Automation Cloud のドキュメントをご覧ください。

UiPath Automation Cloud™ 移行ツールを使用して、スタンドアロンの Orchestrator から Automation Suite の Orchestrator サービスにエンティティを自動的にコピーできます。

注:

Automation Cloud 移行ツールを使用できるのは、以下の場合のみです。

  • スタンドアロンの Orchestrator のバージョンが 2019.10.x、2020.10.x、2021.4.x、2021.10.x 以降。
  • Automation Suite のバージョンが 2021.10.x 以降。

移行されるエンティティ

Automation Cloud 移行ツールを実行すると、スタンドアロンの Orchestrator の設定に合わせて、Automation Suite 内に以下のエンティティが自動的に作成されます。

エンティティ

移行される

移行されない

設定

はい、例外あり (右側を参照)。

ホストのロゴや色など、読み取りパス上でテナントに公開されている設定の一部は、Automation Suite では変更できません。

[設定] の表のパスワードはエクスポートできません。API が応答からそれらの値を削除するからです。そのため、パスワードは移行されません。このことは、メール アラート (SMTP パスワード) および基本認証を使用する外部フィードに影響します。

パッケージ

すべてのパッケージとすべてのパッケージ バージョンを移行します。

パッケージ フィードが外部にあり、基本認証で設定されている場合、移行が完了した後に資格情報を入力する必要があります。

パッケージ フィードが外部であり、インターネット経由でアクセスできない場合、これらのパッケージに依存するエンティティは移行されません。

ライブラリ

テナント レベルのフィードのみ。

ライブラリ フィードがホスト レベルである場合、または外部であるがインターネット経由でアクセスできない場合は、これらのライブラリに依存するエンティティは移行されません。

予定表

はい

N/A

マシン

はい。ただし、マシン スロットの割り当てに必要なだけのライセンスがない場合、マシンはすべてのスロットが 0 に設定されてインポートされます。

マシン キーは移行されません。

フォルダー

はい

個人用ワークスペース フォルダーは移行されません。

環境 (ロボット グループ)

はい (クラシック フォルダーの場合)。

N/A (モダン フォルダーの場合)。

ロボット (クラシック)

はい、ただし、ロボットの作成に必要なだけのライセンスがない場合、ロボットはインポート中にスキップされます。

ライセンスを使い切った場合はスキップされ、そのたびにエラーがログに記録されます。

ロボット (モダン)

モダン ロボットは、関連付けられているユーザーが Automation Suite に存在し、同じメール アドレスを持っている場合に移行されます。

  • Automation Suite にそのユーザーが存在しない場合、その特定のロボットの移行は失敗します。
  • ライセンスを使い切った場合はスキップされ、そのたびにエラーがログに記録されます。

ロボット グループの関連付け

ロボット グループのマッピングは移行されます。

N/A

プロセス

プロセスは移行されます。ツールは、これらをリリースとして参照できます。

N/A

キュー

はい

N/A

トリガー

トリガーは移行されますが、すべて無効化されたと設定されます。

 

アセット

  • Boolean、Text、Integer のアセットの種類は完全にサポートされています。
  • 資格情報アセットも移行されますが、ツールではパスワードを移行できないため、ダミーのパスワードが使用されます。移行後に資格情報アセットごとに、パスワードを手動で更新する必要があります。資格情報アセットは、Automation Suite の既定の資格情報ストアに割り当てられます。
  • ロボットごとの値も移行されますが、ロボットが移行されなかった場合、この値はスキップされ、インポートの警告がログに記録されます。

モダン フォルダーのユーザーごとのアセット値はサポートされていません。アセットは既定値でインポートされます。設定されていない場合はスキップされます。

マシンの関連付け

ロボットとマシンのマッピングは移行されます。

N/A

移行されないエンティティ

以下のエンティティは、ツールでは移行されません

  • フォルダー フィード
  • ユーザー
  • キュー アイテム
  • アクション カタログ
  • Webhook
  • テスト エンティティ (テスト セット、テスト ケース、テスト実行、テスト スケジュール、テスト データのキュー)
  • ログ

前提条件

ツールを開く前に、次の準備をしてください。

  1. 移行するロボットの数に見合った十分な数のロボットのライセンスが Automation Suite にあることを確認してください ([管理] > [ライセンス] > [ロボットおよびサービス])。このツールは、利用可能なライセンスがある場合にのみロボットを移行し、ライセンス数を超えるとロボットのスキップを開始します。
  2. スタンドアロンの Orchestrator の管理者資格情報を持ち、移行中のすべてのエンティティに対する表示権限を持っている必要があります。一部のエンティティに対して表示権限を持っていない場合、それらのエンティティは移行されません。
  3. Automation Suite の Organization Administrator である必要があります。
  4. このツールを実行するには、次の条件を満たすマシンが必要です。
    1. スタンドアロンの Orchestrator と Automation Suite に接続できる (インターネットにアクセス可能)
    2. Windows オペレーティング システムを使用している
    3. .NET Core Desktop Runtime x64 がインストールされている
  5. こちらのリンクから、上記のマシンでツールをダウンロードします。
  6. ターゲットの Automation Suite 組織に、このツールを外部アプリケーションとして登録します。

外部アプリケーションとしてツールを登録する

移行ツールは、移行されたエンティティを作成するために Automation Suite の Orchestrator サービス API に接続する必要があります。これには OAuth フローが使用されるため、Automation Suite で外部アプリケーションとして登録する必要があります。

  1. こちらの手順に従い、新しい外部アプリケーションとしてツールを追加します。仕様は次のとおりです。
    • 種類: 非機密
    • リソース: Orchestrator API
    • ユーザー スコープ: OR.Folders、OR.Settings、OR.Robots、OR.Machines、OR.Execution、OR.Assets、OR.Users、OR.Jobs、および OR.Queues。
    • リダイレクト URL: http://127.0.0.1:8888/auth/
  2. 後で使用するためにアプリケーション ID を保存します。

ツールを実行する

このツールでは、一度に 1 つのテナントを移行できます。このツールはテナントごとに複数回実行できます。

ツールは、実行されるたびに、以下の処理を行います。

  1. スタンドアロンの Orchestrator に接続して、指定したテナントのエンティティをエクスポートします。

  2. Automation Suite に接続して、移行するエンティティを Orchestrator テナントでインポートおよび作成します。

移行の対象となるエンティティについて詳しくは、「移行されるエンティティ」をご覧ください。

このツールを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. ツール用にダウンロードした ZIP ファイルを展開してから、ツールの EXE を実行します。
  2. アクティベーションの方法としては、[オンプレミス版に接続] を選択します。


  3. 以下の情報を入力して、ツールがスタンドアロンの Orchestrator に接続できるようにします。


    移行するすべてのエンティティに対する [表示] 権限も持つ管理者アカウントの資格情報を提供するようにしてください。
  4. [エクスポートを開始] をクリックして、スタンドアロンの Orchestrator に接続し、セットアップ情報をダウンロードします。エクスポートが開始されます。完了までに時間がかかる場合があります。


    完了すると、エクスポートの概要には、正常にエクスポートされたすべてのエンティティのリストが表示されます。

    [ファイルを開く] をクリックすると、エクスポートの概要用に作成されたローカル ファイル (詳細を含む) を表示できます。
  5. [ホーム] をクリックして、最初の画面に戻ります。
  6. アクティベーションの方法として、今回は [Connect to Automation Suite] を選択します。
  7. 以下の情報を入力して、ツールが Automation Suite に接続してセットアップ情報をアップロードできるようにします。


    フィールド

    詳細

    Automation Suite URL

    Automation Suite がホストされる URL です。プロトコルを含め、末尾にスラッシュ (/) を指定します。
    Automation Suite では、この URL をブラウザーのアドレス バーから選択できますが、URL の組織名で始まる部分は含めないでください。たとえば、ブラウザーの URL が https://mySite.com/docs/Migration/orchestrator_/?tid=34&fid=82 で、組織名が docs の場合、このフィールドには https://mySite.com/ のみを指定する必要があります。

    クライアント アプリケーション ID

    Automation Suite への外部アプリケーションの登録に関連付けられたアプリケーション ID の値。

    この値は、[管理] > [外部アプリケーション] ページにあります。

    組織名

    Automation Suite URL の組織に固有の部分です。組織管理者は、[管理] > [組織設定] の下の [組織名] フィールドでこの情報を見つけることができます。

    必要なのは組織固有の編集可能な部分のみであり、完全な URL を含める必要はありません。たとえば、URL が https://mySite.com/myOrgName の場合は、フィールドに myOrgName を追加します。

    テナント名

    移行された情報を追加する Automation Suite テナントの正確な名前です。移行されたデータは、指定された Orchestrator テナント内に表示されます。

  8. [インポートを開始] をクリックして Automation Suite に接続し、ターゲットの Orchestrator テナントへの情報の移行を開始します。
    インポートが開始されます。完了までに時間がかかる場合があります。


    OAuth を使用して Automation Suite に接続するには、外部アプリケーションの登録時に追加される範囲に対する適切な権限を持つユーザーが、Automation Suite にログインする必要があります。ログイン後 OAuth フローが正常に完了すると、新しいウィンドウが開き、成功のメッセージが表示されます。


    完了すると、インポートの概要には、Automation Suite の Orchestrator テナントに正常にインポートされたすべてのエンティティのリストが表示されます。


    インポートされなかったものはすべて Error としてリストされ、部分的にインポートされたものは Warning としてリストされます。[レポートを表示] をクリックすると、Error または Warning が発生したエンティティのより詳細な情報を表示できます。
  9. 準備ができたら、[完了] をクリックしてツールを閉じます。
    ヒント: 必要に応じて、ツールを再度実行して別のテナントのデータを移行できます。

移行後のタスク

ツールではすべてを移行することはできないため、スタンドアロンの Orchestrator と同じ設定を取得するために、いくつかの最終的な作業を手動で実行する必要があります。

  1. Automation Suite で、インポート ターゲットだったテナントの組織にログインし、Orchestrator を開きます。
  2. フォルダーとエンティティが正常に移行されたことを確認します。

    インポートの概要で、警告やエラーが発生した特定の項目を確認できます。

  3. Orchestrator のロボットとサービスのライセンスを割り当てます

    インポート時、利用可能なライセンスがある間はマシンが作成され、ライセンスが付与されます。ライセンスを使い切った後も、マシンはライセンスなしで作成され続けるので、適切な数のライセンスを割り当てるには、このようなマシンを更新する必要があります。

    注: Automation Suite ライセンスをアクティベーションせずに移行した場合は、この段階でアクティベーションして、セットアップを続行する必要があります。
  4. ツールで移行されなかったライブラリ フィードを手動でアップロードします。
  5. エクスポート時またはインポート時にスキップされたロボットがある場合は、それらを手動で作成します。
  6. ツールで移行されない Webhook、タスク カタログ、資格情報ストア、その他の情報を作成します。

    移行されるエンティティ」セクションには、ツールで移行されないエンティティのリストが含まれています。

  7. Automation Suite Orchestrator サービスに手動でロボットを接続します。
  8. 必要に応じてトリガーを手動で有効化します。

    ツールでトリガーを移行している間、トリガーはすべて無効化され、手動で有効化する必要があります。

  9. Orchestrator 内のパスワードが必要な場所 (ロボット、設定、資格情報アセット) をすべて確認してパスワードを追加します。

ヘルプ

エクスポートまたはインポート中、あるいはインポート後に発生した問題に対する支援が必要な場合は、サポート チケットを開き、以下のファイルを提出します。

  • ログ ファイル (logs サブフォルダー内)
  • エクスポート レポート ファイル (MigrationAssets サブフォルダー内)
  • インポート レポート ファイル (MigrationAssets サブフォルダー内)

これらのファイルの他に、次の情報があると役立ちます。

  • スタンドアロンの Orchestrator のバージョン
  • Automation Suite の組織名とテナント名

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