- リリース ノート
2024 年 10 月
Automation Cloud に AI Trust Layer が追加されました。
GenAI 機能はすでに UiPath® 製品の重要な要素となっているため、AI の操作を 1 か所で管理するためのパネルとして AI Trust Layer を導入します。これにより、UiPath GenAI の機能とエージェントをすべての UiPath® 製品にわたって直接監督および管理できます。
データのセキュリティと機密性に対する UiPath の取り組みをさらに強化するため、AI Trust Layer によって、ユーザーのデータが UiPath® 環境内に留まり、他の場所で共有または再利用されることがないよう徹底します。
AI Trust Layer は、管理エクスペリエンスを向上させるように設計されています。そのメリットをいくつか以下に示します。
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AI ポリシーの制御が効率化されるため、AI 運用の管理が向上する
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UiPath® GenAI の機能とエージェントで使用されるデータ インデックスの作成と管理が簡素化される
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監視プロセスが効率化され、AI モデルに関連する操作の追跡が強化される
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組織全体のガバナンスが強化され、AI の使用状況と Autopilot for Everyone の管理の可視性が向上する
詳しくは、「AI Trust Layer」をご覧ください。
UiPath ドキュメント プラットフォームが Automation Cloud で利用できるようになりました。この措置は、膨大なコンテンツ リポジトリからカスタマイズされた学習過程への移行の第一段階です。
Automation Cloud の左側のナビゲーション バーから UiPath の公式製品ドキュメントに直接アクセスできるようになりました。さらに、ドキュメントの表示中にも Automation Cloud の通知を確認できます。この機能は、Automation Cloud 組織の全ユーザーが利用できます。
docs.uipath.com に変更はありません。今後も通常どおりサポートされます。
ただし、UiPath では、この Automation Cloud 内に統合されたエクスペリエンスを通じて、追加機能を導入することを目指しています。アップデートにご期待ください。
初のサービス横断ロール
Automation Cloud に Tenant Administrator ロールが追加されました。
この新しいサービス横断ロールを使用すると、特定のテナント内のリソースをすべて管理するユーザー、グループ、ロボット アカウント、外部アプリケーションを指定することで、より効率的に責任を委任できます。
Tenant Administrator に委任できるようになるタスクとしては、ロールの割り当て、ライセンスの管理、サービスのプロビジョニングなどがあります。Tenant Administrator が組織内の他のリソースにもアクセスできるのではないかという心配は不要です。
Tenant Administrator ロールは RPA CoE ディレクターや IT 管理者にとって最適であり、このロールを使用して一部のタスクを組織管理者からテナント レベルのロールに再割り当てできます。
Tenant Administrator ロールのメリット
新しい Tenant Administrator ロールのメリットは次のとおりです。
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業務効率の向上: この新しいロールにより、テナント レベルの操作を担当する管理者を設定するために必要な時間が短縮される
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組織管理者の作業負荷の軽減: 組織管理者の負担が軽減されます。
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セキュリティの向上: 最大の権限を持つユーザーが減るため、アクセス権に対する制御が向上する
Tenant Administrator ロールは、UiPath が導入予定のロールとしては初となるテナント レベルのロールです。UiPath の目標は、複数のサービス横断ロールを一元的に管理できるようにすることです。
既知の制限事項
Tenant Administrator ロールは現在、以下の既知の制限の影響を受けており、UiPath はその解決にあたっています。
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Tenant Administrator ロールをサポートするサービスは、Orchestrator (Actions、Processes、Integration Service を含む)、Data Service、Document Understanding、Task Mining、Test Manager のみです。他のテナント レベルのサービスは現在サポートされておらず、Tenant Administrator ロールのみを持つユーザーはこれらのサービスにアクセスできません。
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Tenant Administrator は、インターフェイスから組織レベルのメニューにアクセスできません。
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Tenant Administrator は、[管理] > [テナント] > [サービス] 画面で有効なサービスを表示することはできますが、サービスを追加または削除することはできません。
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テナント管理者は、[管理] > [テナント] > [アクセス権を管理] 画面で、自分が管理していないテナントを表示できます。ただし、テナント管理者がこれらのテナントにアクセスしてもアクションを実行できません。
新しい Tenant Administrator ロールとその割り当て方法について詳しくは、「テナント レベルのロール」をご覧ください。
管理タスクを効率化するために、サービス レベルとテナント レベルの両方で、ロールと権限の可視性と制御を向上させました。
組織管理者または Tenant Administrator である場合、テナントまたはサービス内のユーザー、グループ、ロボット アカウント、外部アプリケーションのロールと権限を包括的に確認できるようになりました。
この機能にアクセスするには、[管理] > [アクセス権を管理] > [アクセス権を確認] に移動します。ここで、対象のアカウントを検索してそのロールと権限を確認できます。
この機能のメリットをいくつか以下に示します。
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アクセス制御に関する問題を迅速かつ効率的に解決できる
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ロールと権限の監査が簡素化される
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管理者の全体的な効率が向上する
詳しくは、「アクセス権を確認する」をご覧ください。
管理者は、組織にログインするユーザー用の同意プロンプトを作成できます。この機能により、ユーザーが UiPath エコシステムに参加する前に、各ユーザーに組織のポリシーを周知させて準拠するよう徹底できます。
同意プロンプトの設定方法については、こちらをご覧ください。
非推奨化および削除される機能に関する最新情報については、非推奨化のタイムラインを定期的に確認することをお勧めします。