セットアップ

はじめに

接続を確立して Web API に要求を送信するには、[Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティが OAuth 2.0 プロトコルを使用して認証を完了する必要があります。

[Microsoft Dynamics 365 スコープ] アクティビティが OAuth 2.0 による認証を行い、他のアクティビティが Web API に要求を送信することができるようにするには、以下の手順を完了する必要があります。

1. アプリケーションを登録する
2. クライアント シークレットを作成する。
3. 資格情報アセットを作成する。

4. プロジェクトをビルドする

   
   

   

   
   
   注:

   Microsoft Dynamics 365 アクティビティは、Common Data Service に対する依存関係があります。こうした依存関係があることから、アクティビティは主に Customer Engagement のソリューションをサポートします。

   現在、金融 & 経営向け Microsoft Dynamics には対応していません。

手順

1. アプリケーションを登録する

Microsoft のドキュメントに記載された Common Data Service 固有の手順に従い、アプリケーション登録を作成します (この手順には、適切な API 権限の割り当ても含まれます)。

Common Data Service のアプリケーション登録の詳細については、Microsoft ドキュメントの「Microsoft Dataverse で OAuth を使用する」をご覧ください。

アプリケーションを登録するときには [アプリケーション (クライアント) ID] と [ディレクトリ (テナント) ID] の値をメモしてください。これらは、[Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティに入力します。

2. クライアント シークレットを作成する

注: このステップが適用されるのは、ClientCredentials をアクティビティの [認証の種類] として使用する予定がある場合のみです。PasswordCredentials を使用する予定の場合は、「プロジェクトをビルドする」に進みます。

Microsoft ドキュメントの手順に従って登録済みアプリケーションを設定し、アプリとして接続 (つまりクライアント シークレットによって接続) されるようにします。クライアント シークレットの詳細は、Microsoft ドキュメントの「クライアント シークレット & 証明書の使用」をご覧ください。

簡単な例として、UiPath のサンプル プロジェクト用に UiPath のクライアント シークレットを作成したときに使用した方法を示します。

3. アプリケーション ユーザーを作成する

Microsoft Dynamics 365 Customer Engagement のアカウントにログインします。[設定] > [セキュリティ] > [ユーザー] > [新しいユーザー] に移動します。

ビューをアプリケーション ユーザーに変更します。前のステップのアプリケーション ID を [アプリケーション ID] フィールドに入力します。

([氏名]) や ([既定電子メール]) など、その他のフィールドに入力して、ユーザーを保存します。

4. 資格情報アセットを作成する

注: このステップが適用されるのは、ClientCredentials を [Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティの [認証の種類] として使用する予定がある場合のみです。PasswordCredentials を使用する予定の場合は、「プロジェクトをビルドする」に進みます。

[Microsoft Dynamics アプリケーション スコープ] アクティビティでは、[クライアント シークレット] のプロパティに SecureString の入力が必要です。SecureString 変数を入力するには、このガイドのセクションに示した提案と手順に従うことをお勧めします。

5. プロジェクトをビルドする

1. 新しいオートメーション プロジェクトを作成します。

   1. UiPath Studio を開きます。
   2. [新しいプロジェクト] の [プロセス] をクリックします ([新しい空のプロセス] ウィンドウが開きます)。
   3. プロジェクトの [名前]、[場所]、[説明] を入力します。
   4. [作成] をクリックします。

2. UiPath.MicrosoftDynamics.Activities をインストールします。

   1. [デザイン] リボンの [パッケージを管理] をクリックします ([パッケージを管理] ウィンドウが開きます)。
   2. [すべてのパッケージ] の下の [オフィシャル] をクリックします。
   3. [検索] バーに「Dynamics」と入力します。

   4. [インストール] をクリックし UiPath.MicrosoftDynamics.Activities のライセンスに同意します。

      • UiPath Studio パッケージの詳細については、『Studio ガイド』の「パッケージの管理」をご覧ください。

完了です!

以上で設定が完了したので、プロジェクトへの Microsoft Dynamics 365 アクティビティの追加を開始できます。

次のステップ

アクティビティの実践的な使い方を学び、すぐに使用を開始するには「クイックスタート」のページをご覧ください。このガイドには、各種アクティビティの実用的なサンプルを作成するためのステップバイステップの手順が記載されており、Microsoft Dynamics 365 のインスタンスへの接続を確認したり、入/出力プロパティに慣れ親しんだりすることができます。

Microsoft Dynamics 365 アクティビティの詳細 (プロパティの入力/出力の例を含む) については「アクティビティ」ページをご覧ください。すべてのアクティビティが記載されたリストと、アクティビティの詳細な説明ページへのリンクが記載されています。