UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイル (C:\Program Files (x86)\UiPath\Orchestrator
) は、Orchestrator デプロイに適用するパラメーターや設定を定義します。
注:
これらのパラメーターの値は管理者のみが変更してください。
UiPath.Orchestrator.dll.config
に対して変更を行った後は、Web サイトを手動で再起動することをお勧めします。このページに記載されていないパラメーターは、変更してはならないものであるか、[設定] ページに対応するものが存在します。
すべてのパラメーターは、大文字と小文字を区別します。
アプリの設定
インストールの詳細設定
EncryptionKeyPerTenant.Enabled
EncryptionKeyPerTenant.Enabled
Microsoft Azure Key Vault アカウントに基づき、テナントごとに異なる暗号化キーを使用できます。次の値を設定できます。
false
- Orchestrator インスタンス全体で 1 つの暗号化キーを使用します。これが既定値です。true
- テナントごとに異なる暗号化キーを使用します。テナントのセキュリティを強化し、機密データをより適切に分離します。
If you enable this feature, you must also fill in the EncryptionKeyPerTenant.KeyProvider
parameter, as well as the ones in the SecureAppSettings section.
EncryptionKeyPerTenant.KeyProvider
EncryptionKeyPerTenant.KeyProvider
Enables you to indicate which key management application to store the encryption keys generated per tenant from Orchestrator. Set it to AzureKeyVault
to use a preconfigured Microsoft Azure Key Vault. We do not provide Azure Key Vault licenses. Please note that you also have to configure the parameters described in the SecureAppSettings section. If EncryptionKeyPerTenant.Enabled
is set to false
, this parameter is not used.
ここで行った暗号化の設定に対する変更は、Identity Server の appsettings.Production.json ファイルにも同様に反映させる必要があります。対応するフィールドの組み合わせは以下のとおりです。
Orchestrator UiPath.Orchestrator.dll.config | Identity Server appsettings.Production.json |
---|---|
EncryptionKeyPerTenant.Enabled | EncryptionKeyPerTenant |
Azure.KeyVault.VaultAddress | AzureKeyVaultAddress |
Azure.KeyVault.CertificateThumbprint | AzureKeyVaultCertificateThumbprint |
Azure.KeyVault.ClientId | AzureKeyVaultClientId |
Azure.KeyVault.DirectoryId | AzureKeyVaultDirectoryId |
EncryptionKeyPerTenant.KeyProvider | MultiTenantEncryptionKeyProvider |
キュー
注:
内部ジョブのスケジュールに関連する変更を適用するには、「[内部ジョブのスケジュールを更新する](https://docs-legacy.uipath.com/installation-and-upgrade/lang-ja/lang-ja/v2022.4/docs/updating-schedules-of-internal-jobs)」の手順に従います。
inProgressMaxNumberOfMinutes
inProgressMaxNumberOfMinutes
キュー アイテムが [処理中] のステータスを保てる最長時間です。この時間が経過した後は、キュー アイテムのステータスが [破棄済み] に変わります。既定では、この値は 1,440 分 (24 時間) に設定されています。
QueuesStatisticsScheduleCron
QueuesStatisticsScheduleCron
[ダッシュボード]、[トランザクション] ページ、および [グラフ] ウィンドウでキュー アイテムの統計を更新する頻度です。既定では、毎分更新します。
UpdateUncompletedItemsJobCron
UpdateUncompletedItemsJobCron
ステータスを [破棄済み] に移行する必要があるキューをデータベースで検索する頻度です。既定では、このパラメーターは毎時に設定されています。
Queue.MaxSlaInMinutes
Queue.MaxSlaInMinutes
SLA に設定できる最大値 (分単位)。既定値は 129600 分 (90 日) であり、更新シナリオを含め、既定で UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されます。
Queue.MaxSchemaFileSizeInKilobytes
Queue.MaxSchemaFileSizeInKilobytes
キュー アイテムのデータと出力の検証時に照合する JSON スキーマの最大ファイル サイズ (KB)。この設定は、既定では UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。
Queue.SlaReadaheadTimeLimitHours
Queue.SlaReadaheadTimeLimitHours
キュー アイテムが予測に加味されるために必要な締め切りまでの期間。既定値は 24 時間です。既定では、このパラメーターは UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されません。
Queue.MaxSpecificDataSizeInKiloBytes
Queue.MaxSpecificDataSizeInKiloBytes
新しいキュー アイテムの固有データの内容の最大サイズ (KB)。Orchestrator のクリーン インストールの場合、このパラメーターは表示されず、既定値の 1024 (1MB) が設定されます。アップグレードのシナリオではこのパラメーターが表示され、値は 204800 (200MB) に設定されます。
Queue.ProcessActivationSchedule
Queue.ProcessActivationSchedule
未処理のキュー アイテムのチェック間隔です。既定では、この値は 30 分に設定されています。チェック間隔を調整するには、0 から 59 の値を指定し、IIS を再起動します。その後、既存のキュー トリガーを削除してから、再作成します。
アラート
注:
内部ジョブのスケジュールに関連する変更を適用するには、「内部ジョブのスケジュールを更新する」の手順に従います。
DailyAlertMailJobCron
DailyAlertMailJobCron
- 毎日のメール アラートの送信時刻を制御する cron 式を設定できます。これはメール アラートが有効な場合にのみ機能します。レポートには前日に生成された、重要度が Fatal および Error のすべてのアラートが含まれます。既定では、毎日午前 7 時に送信されます。
Alerts.Email.Enabled
Alerts.Email.Enabled
Fatal および Error のメッセージのメール アラートを有効化/無効化します。このパラメーターは、[設定] ページの [アラート メールを有効化] チェック ボックスに対応しています。既定では false
に設定されています。正常に機能させるためには、メール関連の設定についても [設定] ページから設定する必要があります。この既定値は、データベースの初期シーディングで使用されます。後で値を変更しても、メール アラートは切り替えられません。
NotificationDistributerJobCron
NotificationDistributerJobCron
アラート通知がインターフェイスに送信される頻度です。既定では、アラートは 10 秒ごとに送信されます。
PeriodicErrorMailJobCron
PeriodicErrorMailJobCron
定期的なメール アラートの送信頻度を制御する cron 式を設定できます。これはメール アラートが有効な場合にのみ機能します。既定値は 10 分ごとです。これは、過去 10 分間に生成された、重要度が Fatal および Error のアラートがレポートに含まれることを意味します。アラートが 1 つも生成されなかった場合、レポートは送信されません。
PasswordComplexity
PasswordComplexity
パスワードの複雑さの検証ルールを制御し、正規表現で表されます。既定では、複雑さはすべてのパスワード (host admin のパスワードも含む) に適用されていますが、テナントごとに [設定] ページの [セキュリティ] タブでユーザーのログイン パスワードの複雑さをカスタマイズすることができます。既定では、パスワードは 8 文字以上にする必要があり、1 文字以上の英字と 1 文字以上の数字を含める必要があります。
SystemJobs.DetectNotRespondingRobots.MaxAlertCount
SystemJobs.DetectNotRespondingRobots.MaxAlertCount
ロボットが応答しなくなったときに送信されるアラートの数を制限できます。このパラメーターは、Orchestrator インスタンスが非常に多数のロボットを処理していて、それらのほとんどが頻繁に応答しなくなる場合に役立ちます。既定では設定ファイルには表示されません。たとえば、応答しないロボットに対して受信するアラートの数を 10 に制限する場合は、UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルの他のすべてのアラート パラメーターに <add key="SystemJobs.DetectNotRespondingRobots.MaxAlertCount" value="10" />
を追加します。この設定を適用して、アラートの合計数が設定したアラート数を超えた場合、イベント ビューアーにアラートが表示されます (例: Alerts not published: total number of unresponsive sessions (21) is bigger than the configured max allowed (10).
)。
SystemJobs.LicenseExpirationAlert.DaysBefore
SystemJobs.LicenseExpirationAlert.DaysBefore
ライセンスの有効期限日の前にメール アラートを受信する時間間隔を設定できます。既定値は 180,90,30,14,7,1
です。すなわち、メール アラートを6回、ライセンスの有効期限日の 180 日、90 日、30 日、14 日、7 日、および 1 日前に受信します。設定値を減らせば、メール アラートの頻度を少なくすることができます。そのためには、たとえば UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに次のキーを追加します: <add key="SystemJobs.LicenseExpirationAlert.DaysBefore" value="90,30,14" />
。
デプロイ
Orchestrator は、Composite リポジトリを使用します。パッケージのメタデータは、検索とフィルターを高速化するために SQL データベースに保存されます。パッケージは Storage.Type
パラメーターと Storage.Location
パラメーターで指定された場所に保存されます。
注:
パッケージ専用のフォルダーでは、コピー/貼り付けコマンドを使用できません。
Storage.Type
Storage.Type
パッケージまたは実行メディアが保存されるターゲットを定義します。次のターゲットで設定できます。
File System
-<add key="Storage.Type" value="FileSystem" />
Azure
-<add key="Storage.Type" value="Azure" />
Amazon
-<add key="Storage.Type" value="Amazon" />
Minio
-<add key="Storage.Type" value="Minio" />
Storage.Location
Storage.Location
パッケージと実行メディアが保存される実際の場所を定義します。
重要
次の場合は、
Storage.Location
パラメーターが必須です。
- Orchestrator の 2020.10 よりも前のバージョンからのアップグレードであり、かつ
- 以前の
NuGet.Repository.Type
がLegacy
であり、かつ- 以前の
NuGet.Packages.Path
で既定値を使用していなかった場合
Target | Location |
---|---|
FileSystem | Provide an absolute path using the following format: RootPath=C:\FolderName\AnotherFolderName .Example: <add key="Storage.Location" value="RootPath=C:\FolderName\AnotherFolderName" /> .In the provided folder, the following folder structure gets created: Orchestrator-Host\Libraries - One folder dedicated to the libraries stored in the host feed.Orchestrator-[tenantKey] -One folder for each tenant. The tenant is identified by the tenant key as found in the database. For example Orchestrator-12ab1234-a567-456b-a12b-ab3456b123ab .For each tenant folder, three other sub-directories are created: \ExecutionMedia \Packages \Libraries Files are saved in the dedicated folders at the specified location. By default, they are stored at the following path: C:\Program Files (x86)\UiPath\Orchestrator\Storage . |
Azure | Provide a connection string. Example: <add key="Storage.Location" value="DefaultEndpointsProtocol=https;AccountName=usr;AccountKey=...;EndpointSuffix=core.windows.net" /> . |
Amazon | Provide a connection string. Example: <add key="Storage.Location" value="EndpointRegion=eu-west-3;accessKey=AKIAZGUEIGXUJ3BBI4MW;secretKey=W/LOzDbI1qumvcwYs8iUf4pRwW6ltKos/paTLVYM;useHttp=false" /> .To disable public access to newly created Amazon S3 buckets, add BlockPublicAccess=true to the connection string. Note that this has no impact on existing buckets.Example: <add key="Storage.Location" value="EndpointRegion=eu-west-3;accessKey=AKIAZGUEIGXUJ3BBI4MW;secretKey=W/LOzDbI1qumvcwYs8iUf4pRwW6ltKos/paTLVYM;useHttp=false;BlockPublicAccess=true" /> .To use the default Amazon S3 credentials, remove AccessKey and SecretKey and add UseDefaultCredentials=true instead. This allows you to use the machine's IAM role on an Amazon EC2 VM.Example: <add key="Storage.Location" value="EndpointRegion=eu-west-3;UseDefaultCredentials=true" /> . |
Minio | Provide a connection string. Example: <add key="Storage.Location" value="host=localhost:9001;accessKey=YVKYFJ0ZY246KDKP0634;secretKey=bdBEk2ubhIFsTNPuQ80PjKL+oqZBj67HoSWBFnw1" /> . |
例
<add key=\"Storage.Type\" value=\"Azure\" />
<add key=\"Storage.Location\" value=\"DefaultEndpointsProtocol=https;AccountName=usr;AccountKey=...;EndpointSuffix=core.windows.net\" />
上記の設定は、Orchestrator に次のことを実行するように命令します。
- パッケージのメタデータを SQL サーバーのデータベースに格納する。
DefaultEndpointsProtocol=https;AccountName=usr;AccountKey=...;EndpointSuffix=core.windows.net
接続文字列で使用された場所にある Azure Blob ストレージに実際のファイルを保存する。- 既定の命名規則により、Azure コンテナー名を付ける -
Orchestrator-tenantKey
。
重要
Orchestrator のテナント数 99 を上回る場合には、既定の AWS S3 バケットアカウントの制限値をテナント数に合わせて増やしてください。バケットはテナントごとに個別に作成されるため、この手順が必要です。
NuGet.Packages.ApiKey
NuGet.Packages.ApiKey
ご使用の NuGet アカウントのライセンス キーです。アクティビティおよびパッケージが同じ NuGet フィードに格納されている場合、このパラメーターの値を NuGet.Activities.ApiKey
の値と同じにする必要があります。この既定値は、データベースの初期シーディングで使用されます。任意の文字列も受け入れられます。
NuGet.Activities.ApiKey
NuGet.Activities.ApiKey
お使いの NuGet アカウントのライセンス キーです。アクティビティおよびパッケージが同じ NuGet フィードに格納されている場合、このパラメーターの値を NuGet.Packages.ApiKey
の値と同一にする必要があります。任意の文字列も受け入れられます。
複数の Orchestrator ノードとインターフェイス間のパッケージ同期は、ファイル システムを監視するか、Redis を使用することで実行できます。これは、以下の設定を使用して構成できます。Redis の使用を推奨します。
Processes.AllowUpdateWithRunningJobs
Processes.AllowUpdateWithRunningJobs
プロセスと関連付けられている実行中または保留中のジョブがある場合に、プロセスを削除できるようにするかどうかを指定します。このパラメーターは既定では非表示です。次の値を使用できます。
true
- プロセスと関連付けのあるジョブが実行中または保留中である場合でも、プロセスを削除できます。false
- 実行中または保留中のジョブに関連付けられているプロセスは削除できません。この場合、プロセスを削除しようとすると、「アクティブなジョブが関連付けられているため、このプロセスを変更することはできません。(#1666)」というエラー メッセージが表示されます。これは既定値です。
たとえば、プロセスと関連付けのあるジョブが実行中でもプロセスを削除できるようにするには、<add key="Processes.AllowUpdateWithRunningJobs" value="true" />
を UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに追加します。
Deployment.Libraries.AllowTenantPublish
Deployment.Libraries.AllowTenantPublish
ホスト フィードを使用するテナントにそのフィードへのライブラリのアップロードを許可するかどうかを指定できます。次の値を使用できます。
true
- テナント レベルでアップロードされたライブラリは、ホスト フィードにプロパゲートされます。これは既定値です。false
- テナント レベルでアップロードされたライブラリは、ホスト フィードにプロパゲートされません。ただし、ユーザーはフィード内の既存のライブラリにはアクセスできます。
これはユーザー インターフェイスからも設定できます。対応するオプション [テナント ユーザーによるフィードへのアップロードを許可] は、ホスト レベルの [設定] ページにあります。詳細についてはこちらをご覧ください。
ストレージ バケット
Buckets.ContentSecurityPolicy
Buckets.ContentSecurityPolicy
Orchestrator が要求を行うことのできる信頼されたドメイン以外のドメインを示すために使用します。複数の値はコンマ区切りのリストとして入力できます。このパラメーターは、Azure や AWS に関する、対応する Orchestrator の設定を上書きするため、必要に応じて Azure および/または AWS も追加するようにします。このパラメーターは既定では UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。
Buckets.AvailableProviders
Buckets.AvailableProviders
ストレージ バケットの作成時に使用できるプロバイダーを制御するために使用します。利用可能なプロバイダーは、Orchestrator、Amazon、Azure、Minio、S3 互換ストレージ プロバイダー、およびファイル システムです。複数の値はコンマで区切って入力できます。
注: 既定では、このキーは UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されず、次のプロバイダーのみが選択されています: Orchestrator
、Amazon
、Azure
、Minio
、および S3Compatible
。既定の挙動は、クリーン インストールとアップグレードの両方に対して適用されます。キーが表示されている場合、利用可能なプロバイダーは Buckets.AvailableProviders
の値として指定したもののみに限定されます。
例: ストレージ バケット プロバイダーとして Orchestrator、Amazon、Azure のみを使用するには、次のキーを追加します。
<add key="Buckets.AvailableProviders" value="Orchestrator,Amazon,Azure" />
Buckets.FileSystem.Allowlist
Buckets.FileSystem.Allowlist
FileSystem バケットの使用可否を制御できます。既定では、このパラメーターには値が設定されていません。新規インストールとアップグレードの両方で、FileSystem は既定で無効化されているため、FileSystem のパスを最初から使用することはできません。セキュリティ上の理由から、FileSystem 機能を使用するには、管理者がまず FileSystem を有効化し、次に、値を Buckets.FileSystem.Allowlist
に追加して、フォルダーまたはネットワーク共有のリストへのアクセスを明示的に許可する必要があります。
複数の値を |
記号で区切って入力できます。パスは完全修飾パスで、ルートにドライブを含むか、UNC パスである必要があります (例: c:\
、c:\test
、\\servershare\shared
)。それぞれのパスは、すべてのバケットに使用できるプレフィックスです。バケットは、この特定のパス、またはそのサブパスで作成できます。
重要
Buckets.FileSystem.Allowlist
の設定を使用して FileSystem の許可リストを作成すると、セキュリティに関する影響があるため、作業を続行する前に「FileSystem ストレージの許可リストを安全に使用する」を参照することを強くお勧めします。
認可
AcceptedRootUrls
AcceptedRootUrls
信頼できる URL のリストを追加できます。この設定に属する値がない場合は、誰も Orchestrator にアクセスできません。複数の URL を追加する場合は、スペースを入れず、項目をコンマ (,
) で区切ります (例: "https://server1,https://server2"
)。
Auth.Cookie.Expire
Auth.Cookie.Expire
自動的にログオフされるまでの時間 (分) です。既定では、この値は 30 分に設定されています。
This setting does not apply to the host- and organization-level Management portals. If you would like to set a similar timeout interval for these portals, see Setting a timeout interval for the Management portals.
Auth.Bearer.Robot.Expire
Auth.Bearer.Robot.Expire
ロボットのベアラー トークンの期限が切れるまでの時間です。既定では、この値は 30 分に設定されています。
Auth.Cookie.ValidateInterval
Auth.Cookie.ValidateInterval
パスワードがリセットされるか新しいセッションが検出されてからログアウトするまでの時間 (秒) です。既定では、この値は 60
秒に設定されています。既定では、このパラメーターは UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。たとえば、20 秒に設定する場合は、キー <add key="Auth.Cookie.ValidateInterval" value="20"/>
を追加します。
Auth.DisabledPermissions
Auth.DisabledPermissions
API の使用時にユーザー インターフェイスでは権限が無効化され、無視されるよう設定できます。このパラメーターは既定では非表示です。それらの権限は API で使用されるため、このキーに追加しておく必要があります。複数の権限を指定する場合は、それぞれをコンマで区切ります。たとえば、ライブラリやマシンに対する [削除] 権限を無効化する場合は、キー <add key="Auth.DisabledPermissions" value="Machines.Delete,Libraries.Delete" />
を追加します。
Auth.RememberMe.Enabled
Auth.RememberMe.Enabled
[ログイン] ページで [このアカウントを記録する] チェック ボックスを表示するかどうかを設定できます。既定では、このパラメーターは true
に設定され、チェック ボックスは表示されるようになっています。非表示にするには、false
に設定してください。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。
Auth.AllowChangePassword
Auth.AllowChangePassword
ユーザーが [プロファイル] ページの [セキュリティ] セクションから自分のパスワードを変更できるかどうかを設定できます。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。次の値を使用できます。
true
- ユーザーは、[プロファイル] ページでパスワードを変更できます。これが既定値です。false
- ユーザーは、[プロファイル] ページでパスワードを変更できません。
Auth.AllowSelfEmailUpdate
Auth.AllowSelfEmailUpdate
ユーザーが、[プロファイル] ページの [全般] セクションからメール アドレスを変更できるかどうかを設定できます。既定では、パラメーターは true
に設定されており、更新できることを意味しています。フィールドを読み取り専用にするには、パラメーターを false
に設定します。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。
ExternalAuth.AccessTokenAuth.Enabled
ExternalAuth.AccessTokenAuth.Enabled
Auth0 によって発行されたベアラー アクセス トークンを使用して Orchestrator に認証できるかどうかを設定できます。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。次の値を使用できます。
true
- ユーザーは、Auth0 によって発行されたアクセス トークンを使用して認証済み要求を行うことができます。このトークンによる要求は、ExternalAuth.AccessTokenAuth.Audience
パラメーターに有効なオーディエンスを設定した場合にのみ考慮されます。false
- ユーザーは、Auth0 によって発行されたアクセス トークンを使用して認証済み要求を行うことはできません。これが既定値です。
ExternalAuth.AccessTokenAuth.Audience
ExternalAuth.AccessTokenAuth.Audience
Enables you to control the target audience of the access token. This parameter needs to be set to a valid audience, which is used to check against the Auth0 token audience. For example, if you want to set the audience to https://cloud.uipath.com, you need to add the following key: <add key="ExternalAuth.AccessTokenAuth.Audience" value="https://cloud.uipath.com" />
. This setting is not displayed by default in the UiPath.Orchestrator.dll.config
file.
ExternalAuth.ShowPII
ExternalAuth.ShowPII
キー <add key="ExternalAuth.ShowPII" value="true" />
を追加することで Orchestrator の PII の表示を許可します。このキーは既定では UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されず、既定の動作では PII の表示が許可されていません。
RestrictBasicAuthentication
RestrictBasicAuthentication
Moved to Identity Server appsettings.json
.
EnableBasicAuthenticationForHostTenant
EnableBasicAuthenticationForHostTenant
Moved to Identity Server appsettings.json
.
ロード バランサー
この設定は、ロード バランサーを使用している場合にのみ変更してください。
LoadBalancer.UseRedis
LoadBalancer.UseRedis
データベースとして Redis を使用して、ロード バランサー経由で接続しているすべてのサーバーとの間でメッセージの配信とキャッシュ処理を行います。既定では、false
に設定されています。
LoadBalancer.Redis.ConnectionString
LoadBalancer.Redis.ConnectionString
LoadBalancer.UseRedis
が true
に設定されている場合にのみ使用できます。Redis サーバーを設定できるようにするための接続文字列です。サーバーの URL、パスワード、Redis が使用するポートを含みます。すべての HAA クラスター ノードを接続文字列に追加する必要があります。
It is also possible to enable SSL encrypted connections between the Orchestrator nodes and the Redis service. For more information, please click here. Examples:
- SSL が有効な場合 -
<add key="LoadBalancer.Redis.ConnectionString" value="10.10.20.184:10000,10.10.24.148:10000,10.10.22.114:10000,password=12345678,ssl=true" />
- SSL が有効でない場合 -
<add key="LoadBalancer.Redis.ConnectionString" value="10.10.20.184:10000,10.10.24.148:10000,10.10.22.114:10000,password=12345678" />
Password Vault
Plugins.SecureStores
Plugins.SecureStores
この設定パラメーターは、使用中の任意の資格情報ストアのプラグインを含むように更新する必要があります。プラグインは次の中から選択できます。CyberArk、CyberArk CCP、Azure Key Vault、Thycotic Secret Server、BeyondTrust、HashiCorp Vault。資格情報ストア プラグインは、インストール ディレクトリの \Orchestrator\Plugins
フォルダーにあります。たとえば次のようになります。
- 単一のストアを使用する場合:
<add key="Plugins.SecureStores" value="UiPath.Orchestrator.CyberArk.dll"/>
- 複数のストアを使用する場合:
<add key="Plugins.SecureStores" value="UiPath.Orchestrator.CyberArk.dll;UiPath.Orchestrator.AzureKeyVault.SecureStore.dll;UiPath.Orchestrator.SecureStore.CyberArkCCP.dll;UiPath.Orchestrator.SecureStore.HashiCorpVault.dll;UiPath.Orchestrator.SecureStore.BeyondTrust.dll" />
注:
既存の CyberArk 連携を使用して Orchestrator インスタンスをアップグレードする場合、この設定には CyberArk プラグインが事前に入力されています。他のすべてのインストールでは、設定値は既定で空になっています。
Plugins.SecureStores.CyberArk.CLIPasswordSDKExePath
Plugins.SecureStores.CyberArk.CLIPasswordSDKExePath
CyberArk プラグインがカスタム インストール パスで CLIPasswordSDK64.exe
を検索できるようにします。たとえば、D:\CustomFolder\
が CyberArk インストール ディレクトリである場合は、キー <add key="Plugins.SecureStores.CyberArk.CLIPasswordSDKExePath" value="D:\CustomFolder\CLIPasswordSDK64.exe"/>
を追加する必要があります。このアプリの設定の既定値は C:\Program Files (x86)\CyberArk\ApplicationPasswordSdk\CLIPasswordSDK64.exe
です。
Plugins.SecureStores.CyberArk.UsePowerShellCLI
Plugins.SecureStores.CyberArk.UsePowerShellCLI
パスによる認証を使用するときに CyberArk Vault からの資格情報の取得を有効化します。キーは既定では非表示です。既定値は false
です。有効化するには、キー <add key="Plugins.SecureStores.CyberArk.UsePowerShellCLI" value="true"/>
を追加します。
Azure AD 認証
The configuration for Azure AD authentication has been moved to Identity Server's External Providers page.
Active Directory の認証
Active Directory 認証の設定は、インストール後に Orchestrator の管理ポータルから行います。
For instructions, see Configuring the Active Directory integration page.
ログ
Logs.RobotLogs.ReadTarget
Logs.RobotLogs.ReadTarget
Orchestrator がログを読み書きするソースを設定できます (database
、robotelasticbuffer
など)。
RobotsLogs.Flush.Interval
RobotsLogs.Flush.Interval
この設定により、SubmitLogs エンドポイントのフラッシュ間隔を変更できます。既定では、このパラメーターは UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されておりませんのでご注意ください。指定しなかった場合の値は 0 秒です。以下の例では、フラッシュ間隔を 60 秒間に設定する方法を示します。これはつまり、Robot が 60 秒ごとにサーバーにログを送信するということです。
<add key="RobotsLogs.Flush.Interval" value="60" />
重要
フラッシュ間隔が完了する前に Robot を切断した場合、次回 Orchestrator に接続されるときに前回のログのバッチが送信されます。
RobotsLogs.Flush.BatchSize
RobotsLogs.Flush.BatchSize
この設定の目的は、SubmitLogs エンドポイントのフラッシュ サイズを調整することです。既定では、この値は UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されません。特に指定しない限り、この値は 100 件のログ メッセージ エントリです。つまり、ロボットは 100 件のログのバッチをサーバーに送信します。
<add key="RobotsLogs.Flush.BatchSize" value="100" />
Logs.RequestAbortedLogBehavior
Logs.RequestAbortedLogBehavior
実行中の操作のキャンセル時にスローされるキャンセル例外のログ動作を指定します。これらの例外は、あるボタンをクリックしてその操作が実行される前に別のボタンをクリックしたときなどに生成されます。このパラメーターは既定では非表示です。次の値を使用できます。
Ignore
- すべてのキャンセル例外は、対応する要求が中止されると無視されます。これが既定値です。Info
- キャンセル例外は、Info 重要度レベルでログされます。None
- キャンセル例外は、Error 重要度レベルでログされます。
たとえば、キャンセル例外が一切ログされないようにするには、<add key="Logs.RequestAbortedLogBehavior" value="Ignore" />
を設定ファイルに追加します。
Logs.Elasticsearch.SharedIndex
Logs.Elasticsearch.SharedIndex
すべてのテナントについて同じインデックスにログを記録できるようにします。NLog ターゲットの index
パラメーターに使用される値と同じ値に設定する必要があります。たとえば、<add key="Logs.Elasticsearch.SharedIndex" value="robotlogs" />
です。詳細についてはこちらをご覧ください。このパラメーターは既定では非表示です。
Logs.Elasticsearch.EnableFolderIdFilter
Logs.Elasticsearch.EnableFolderIdFilter
2019.10 より前のバージョンで生成されたログについては、それらのログが含まれるフォルダーを [ログ] ページでフィルター処理することができません。そうした古いログの表示/非表示を制御します。既定では、このパラメーターは true
に設定されています。つまり、ログは非表示になります。ログを表示するには、次のように false
に設定します。<add key="Logs.Elasticsearch.EnableFolderIdFilter" value="false" />
Logs.Elasticsearch.Username
Logs.Elasticsearch.Username
The username required for reading logs in Elasticsearch. Note that you need to configure this parameter only if Elasticsearch authentication is enabled, and you do not use an NLog target. When configuring the parameter, make sure its value matches the Elasticsearch server settings. For more details, see X-Pack Authentication.
Logs.Elasticsearch.Password
Logs.Elasticsearch.Password
The username required for reading logs in Elasticsearch. Note that you need to configure this parameter only if Elasticsearch authentication is enabled, and you do not use an NLog target. When configuring the parameter, make sure its value matches the Elasticsearch server settings. For more details, see X-Pack Authentication.
Logs.Elasticsearch.OAuthEnabled
Logs.Elasticsearch.OAuthEnabled
このパラメーターを true
に設定して OAuth2 を有効化し、ユーザー名とパスワードのシステムに代わるものとして、トークンベースの認証メカニズムを Elasticsearch でのロボット ログの読み取りに使用します。既定では、このパラメーターは false
に設定されています。
When enabling OAuth authentication, you still need to provide the username and password as in the default authentication method. This is required because the initial token is generated based on those credentials.
See OAuth2 Authentication for detailed instructions on how to configure OAuth2 authentication for Elasticsearch.
Logs.Elasticsearch.OAuthExpireInSeconds
Logs.Elasticsearch.OAuthExpireInSeconds
Elasticsearch でのロボット ログの読み取りに使用されるアクセス トークンの有効期限が切れ、更新されるまでの時間 (秒) を設定できます。既定の推奨値は 1200 秒 (20 分)、最大値は 3600 秒 (60 分) です。トークンを無効にするために、Orchestrator UI で利用可能な専用のボタンを使用できます。
Before changing the token validity, make sure that Logs.Elasticsearch.OAuthEnabled
is set to true
and that you have properly configured the Elasticsearch server. For more on this, see OAuth2 Authentication.
Logs.Elasticsearch.DisableProductCheckStatus
Logs.Elasticsearch.DisableProductCheckStatus
7.16.3 より前バージョンの Elasticsearch を選択できるようにします。そのためには true
に設定する必要があります。
このパラメーターは非表示で、既定値は false
です。
このパラメーターは、Nlog ファイルの disableProductCheckStatus
と組み合わせて使用できます。こちらのパラメーターも、既定では非表示で、既定値は false
です。この機能を有効化するには、こちらも true
に設定する必要があります。
Webhook
Webhook の設定は、Webhook サービスの appsettings.json
ファイルに移動しました。
スケーラビリティ
Scalability.Heartbeat.PeriodSeconds
Scalability.Heartbeat.PeriodSeconds
ロボットが Orchestrator にハートビートを送信して自身のステータスを通知する間隔 (秒)。既定では、これは 30
秒に設定されています。
Scalability.Heartbeat.FailureThreshold
Scalability.Heartbeat.FailureThreshold
ロボットによるハートビート送信が連続して失敗しても無視される回数です。この数を超えると、このロボットは Orchestrator で応答なしとマークされます。既定では、4
に設定されています。つまり、ハートビートの失敗が 2 分間続くと (4 回 x 30 秒)、ロボットは応答なしとフラグ付けされます。
Scalability.SignalR.Enabled
Scalability.SignalR.Enabled
Robot サービスが Orchestrator の SignalR チャネルにサブスクライブするかどうかを指定します。既定では、true
に設定されています。このパラメーターは、データベースの初期シーディングで使用されます。インストール後に変更を加えるには、テナントまたはホスト レベルの [設定] ページを使用します。
Scalability.SignalR.Transport
Scalability.SignalR.Transport
Orchestrator の SignalR チャネルに接続するために使用するトランスポート プロトコルを指定します。これに属するのは次の値です (任意の組み合わせ - ビット論理和):
- WebSocketTransport = 1
- ServerSentEventsTransport = 2
- LongPollingTransport = 4
- 既定値: 7 (WebSocketTransport | ServerSentEventsTransport | LongPollingTransport)
このパラメーターは、データベースの初期シーディングで使用されます。インストール後に変更を加えるには、テナントまたはホスト レベルの [設定] ページを使用します。
Scalability.AzureSignalR.ConnectionString
Scalability.AzureSignalR.ConnectionString
各種ロボットと SignalR Service 間の直接通信を容易にするために Azure SignalR Service を有効化できるようにします。
Orchestrator no longer intermediates it. This option should be used only if you have an Azure-hosted Orchestrator instance. It can be used in conjunction with the Scalability.AzureSignalR.ConnectionCount
key. This parameter is enabled in our Cloud offering. It is not displayed by default in the UiPath.Orchestrator.dll.config
file.
有効化すると、2019.2 より前のバージョンの Robot が Orchestrator との通信にハートビート プロトコルのみを使用することになり、Orchestrator からのコマンドは、30 秒ごとにしか Robot に取り込まれなくなることに注意してください。このパラメーターを有効化するには、値として Azure サービスへの接続文字列を入力します。例: <add key="Scalability.AzureSignalR.ConnectionString" value="Endpoint=https://test.signalr.net;AccessKey=M1ug+sBu07hyyi12AgyJ52SEd4OgC2Mm6BvllVHCC9c=;Version=1.0;" />
。
Scalability.AzureSignalR.ConnectionCount
Scalability.AzureSignalR.ConnectionCount
サーバーと Azure SignalR Service 間の接続数 (ハブ 1 つ当たり) を変更できます。既定値は 5
です。例: <add key="Scalability.AzureSignalR.ConnectionCount" value="7" />
この設定は既定では表示されず、Scalability.AzureSignalR.ConnectionString
キーなしでは使用できません。
Scalability.SignalR.RequireStickySessions
Scalability.SignalR.RequireStickySessions
固定セッションを有効化します。true
に設定すると、すべてのトランスポートが有効化され、Orchestrator はロード バランサーで固定セッションが有効化されているものと見なします。固定セッションをロード バランサーで有効化せずに、UiPath.Orchestrator.dll.config
で有効化すると、SignalR 接続が失敗します。
Insights
Insights.TableCreationRetryCount
Insights.TableCreationRetryCount
テーブルを新たに作成するときのリトライ回数の最大値を設定できます。既定値は 3
です。
注: この設定は任意であり、既定では UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。
Insights.TableCreationRetryBackoffSeconds
Insights.TableCreationRetryBackoffSeconds
リトライの時間間隔を秒単位で設定できます。既定値は 60
です。
注: この設定は任意であり、既定では UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。
Insights.Ingestion.QueryTimeout
Insights.Ingestion.QueryTimeout
Insights データベースを設定するために、Orchestrator データベースに対して実行されるクエリの SQLServer タイムアウト。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。Orchestrator SQLServer から Insights への取り込みを行うバックグラウンド ジョブでタイムアウト エラーが発生する場合は、更新を検討する必要があります。
分析
Telemetry.Enabled
Telemetry.Enabled
Enables or disables the usage and performance data collection that UiPath uses to help diagnose problems and improve Orchestrator. For more details about UiPath’s privacy practices, please review the privacy statement. The following values are available:
true
- テレメトリ機能は有効です。これが既定値です。false
- テレメトリ機能は無効です。
こちらの説明にあるように、パフォーマンスや使用状況のデータ収集オプションのオン/オフは、Orchestrator インスタンスをインストールまたは更新するときにも設定できます。
メディア レコーディング
MediaRecording.Enabled
MediaRecording.Enabled
false
に設定すると、レコーディング機能が無効化されます。既定では true
に設定されており、この機能は有効化されています。ファイル ストレージは、パラメーター Storage.Type
および Storage.Location
を使用して設定されます。
ページネーション
Pagination.Limits.Enabled
Pagination.Limits.Enabled
Cloud Platform および On-premise Orchestrator インスタンスのクリーン インストールの場合、既定で true
に設定されます。ページネーション パラメーターで、API エンドポイントのすべての呼び出しについて、既定の $top
の値を追加します (例: odata/Users
)。
トリガー
Triggers.DisableWhenFailedCount
Triggers.DisableWhenFailedCount
特定の日数内で、起動に一定の回数失敗し、正常に実行されたことが一度もない場合に、トリガーを自動的に無効化するよう設定することができます。このコンテキストでは、Triggers.DisableWhenFailedCount
で実行の失敗回数を調整できます。また、Triggers.DisableWhenFailingSinceDays
で日数を変更することもできます。既定では、Triggers.DisableWhenFailedCount
の値は 10 で、Triggers.DisableWhenFailingSinceDays
の値は 1 です。つまり、過去 1 日のうちに起動に 10 回失敗し、一度も正常に実行されなかった場合には、トリガーが無効化されます。
トリガーが失敗しても無効化されないようにするには、Triggers.DisableWhenFailedCount
を 0 に設定する必要があります。
Triggers.JobsCountStrategy
Triggers.JobsCountStrategy
トリガーを通じて開始されたジョブのカウント方法を選択できます。既定では非表示です。次のオプションを使用できます。
PerProcess
(プロセスごと) - トリガーが必要数のジョブを開始するときに、指定したプロセスで保留中のジョブの数が考慮されます。たとえば、同じプロセスに対して定義された 2 つのトリガーが、それぞれ 3 個のジョブと 5 個のジョブを開始するよう設定されているとします。ある時点で 1 つ目のトリガーにより 3 個のジョブが開始された場合、2 つ目のトリガーが実行されるときには、必要なジョブ数 (5 個) に達するように 2 個のジョブが開始されます。このストラテジを使用するには、設定ファイルにキー<add key="Triggers.JobsCountStrategy" value="PerProcess" />
を追加します。これは既定値です。PerTrigger
(トリガーごと) - トリガーが必要数のジョブを開始するときに、同じトリガーによってこれまでに開始された既存のジョブの数が考慮されます。たとえば、あるトリガーがある時点で 9 個のジョブを開始するよう定義されているとします。既に 2 個のジョブが正常に完了している状態でこのトリガーが再び実行されると、必要なジョブ数 (9 個) に達するようにさらに 2 個のジョブが開始されます。このストラテジを使用するには、設定ファイルにキー<add key="Triggers.JobsCountStrategy" value="PerTrigger" />
を追加します。NoLimit
(制限なし) - トリガーが必要数のジョブを開始するときに、既存のジョブや保留中のジョブは考慮されません。たとえば、あるトリガーがある時点で 5 個のジョブを開始するよう定義されているとします。同じトリガーが 2 度目に実行されるときに、さらに 5 個のジョブが開始されます。このストラテジを使用するには、設定ファイルにキー<add key="Triggers.JobsCountStrategy" value="NoLimit" />
を追加します。
QueueTriggers.PendingJobsStrategy
QueueTriggers.PendingJobsStrategy
新しいアイテムがキューに追加されたときにトリガーされる追加ジョブの数の計算方法を選択できます。それには、作成するジョブのターゲットとなる最大数から、特定のステートにあるジョブの数を差し引きます。
次のオプションを使用できます。
True
- これが既定のオプションです。これは、Orchestrator で、実行中のすべてのジョブのキュー アイテムが [新規] ステータスから既に移行したと見なす場合に最適です。この数値は次のように計算されます。
新しく利用可能になるキュー アイテムに基づいて作成される追加ジョブの最大数 = 同時に許可されている保留中および実行中のジョブの最大数 – 保留中ステートのジョブの数。False
- このオプションは、実行中のすべてのジョブのキュー アイテムが [新規] ステータスからまだ移行していないと見なす場合に最適です。この数値は次のように計算されます。
新しく利用可能になるキュー アイテムに基づいて作成される追加ジョブの最大数 = 同時に許可されている保留中および実行中のジョブの最大数 – 保留中、再開、実行中、停止中、終了中のいずれかのステートのジョブの数。
その他
PreventAutoRefresh.Enabled
PreventAutoRefresh.Enabled
新規作成したジョブのそれぞれに対して、[ジョブ] ページの [監視] メニューを自動更新するかどうかを制御します。ジョブの実行時にページを自動更新しないようにするには、<add key="PreventAutoRefresh.Enabled" value="true" />
キーを追加します。このキーは既定では表示されません。既定値は false
です。つまり、Orchestrator は新しいジョブのそれぞれについて、ページを自動更新します。
フィルターの適用やジョブのステートの変更が発生すると、ページは PreventAutoRefresh.Enabled
パラメーターに関係なく更新されます。
QueueActivation.TriggerCache.Expiration.Minutes
QueueActivation.TriggerCache.Expiration.Minutes
キュー トリガーが関連付けられているキューに対する、簡易 Quartz トリガーの生成方法を制御します。
0
に設定すると、Quartz トリガーはキューに追加されたアイテムごとに生成されます。- 0 より大きい値に設定すると、システムが既にそのキューに対して作成された Quartz トリガーがないかを確認して、重複して作成されないようにします。キュー トリガーの条件が満たされると、制約は解除されます。キュー トリガーがこれを実行できない場合、
QueueActivation.TriggerCache.Expiration.Minutes
パラメーターに設定された値に応じて、制約が解除されます。 既定値は5
です。
Features.ClassicFolders.Enabled
Features.ClassicFolders.Enabled
クラシック フォルダー モデルを有効化するかどうかを制御します。既定値は false
です。つまり、クラシック フォルダーが無効化されており、モダン フォルダーのみを使用できます。このパラメーターは既定では非表示です。
Jobs.TerminatingJobsTimeout
Jobs.TerminatingJobsTimeout
終了中のジョブが [失敗] とマークされる条件を満たすまでの経過時間を設定します。既定値は 1440
です。つまり、ジョブは少なくとも 1 日ずっと終了中の状態にならないかぎり、[失敗] とマークされることはありません。このパラメーターは既定では非表示です。
Jobs.TerminatingJobsCleanupCron
Jobs.TerminatingJobsCleanupCron
バックグラウンド ジョブによって終了中のジョブを [失敗] とマークする頻度を cron 式で設定します。ジョブは、Jobs.TerminatingJobsTimeout
パラメーターで設定した期間以上、終了中の状態でない限り、[失敗] とマークされることはありません。既定値は、Jobs.TerminatingJobsCleanupCron
が 0 0 0/3 1/1 * ? *
、Jobs.TerminatingJobsTimeout
が 1440
です。つまり、バックグラウンド ジョブが 3 時間に 1 回実行され、1 日以上終了中の状態であったジョブだけが [失敗] に移行します。このパラメーターは既定では非表示です。
PW.StopExploringCron
PW.StopExploringCron
個人用ワークスペースを検索するユーザーが、必要な権限 (フォルダーに対する表示と編集の権限) を持ち続けているかどうかを確認するバックグラウンド ジョブの頻度を cron 式で設定します。既定値は 0 25 * ? * *
です。つまり、バックグラウンド ジョブは 毎時 25 分に実行されます。ユーザーが必要な権限を持っていない場合、検索セッションは終了されます。このパラメーターは既定では非表示です。
Features.LongRunning.Enabled
Features.LongRunning.Enabled
Configure whether long running workflows are supported in your instance or not. Add the following key to enable it: <add key="Features.LongRunning.Enabled" value="true" />
.
Tasks.ModuleEnabled
Tasks.ModuleEnabled
Configure whether the Actions feature is enabled in your instance. Add the following key to enable it: <add key="Tasks.ModuleEnabled" value="true" />
. This setting makes the feature available at the instance level. To configure it on a per-tenant basis, follow the steps here. The Features.LongRunning.Enabled
parameter needs to be set to true
for this setting to take effect.
Features.SmartCardAuthentication.Enabled
Features.SmartCardAuthentication.Enabled
インスタンスでスマートカード認証を有効化するかどうかを設定できます。有効化する場合は、キー <add key="Features.SmartCardAuthentication.Enabled" value="true" />
を追加します。
OData.BackwardsCompatible.Enabled
OData.BackwardsCompatible.Enabled
Orchestrator API での特殊文字の解析方法を制御できます。true
に設定されている場合、要求と応答の本文に含まれる特殊文字が解析されます。このパラメーターは既定では非表示で、false
に設定されています。
NotRespondingRobotsJobStartDelay
NotRespondingRobotsJobStartDelay
アップグレード後のロボット ステータスの初回チェックについて、遅延を秒単位で設定できます。既定では、このパラメーターは UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されません。
Upload.Queues.MaxNumberOfItems
Upload.Queues.MaxNumberOfItems
一括アップロード機能で一度にアップロード可能な最大アイテム数を少なくすることができます。既定値は 15000
です。既定では、このパラメーターは UiPath.Orchestrator.dll.config
に表示されません。
Processes.FilterOutDeleted
Processes.FilterOutDeleted
Orchestrator によるプロセスの取得方法を最適化できます。最適化は、関連するパッケージが削除された孤立プロセスに対する不要な検証を排除することで実現します。これにより、特に大規模デプロイにおいて、インスタンスの全体的なパフォーマンスが向上します。次の値を使用できます。
false
- パッケージの取得を最適化し、孤立したプロセスに対する検証を実行しません。true
- パッケージ取得を最適化しません。
このパラメーターは非表示で、既定では true
に設定されます。つまり、プロセス取得を最適化しません。
CertificatesStoreLocation
CertificatesStoreLocation
Specify the certificate for your Orchestrator instance is installed on the local machine certificate store using the following setting: <add key="CertificatesStoreLocation" value="LocalMachine" />
. Make sure that AzureKeyVaultCertificateStoreLocation
in appsettings.Production.json
has the same value.
ProxyIntegration.Enabled
ProxyIntegration.Enabled
Provides a way to control the proxy integration. By default, the parameter is not displayed in UiPath.Orchestrator.dll.config
, and its value is set to true
, which means that proxy integration is enabled unless otherwise specified. Use to disable proxy integration.
セキュリティで保護されたアプリ設定
EncryptionKey
EncryptionKey
資格情報アセットのパスワードの保護に使用される暗号化キーです。ネットワーク ロード バランサーのある環境を使用している場合は、すべてのマシンでこのキーを同一にする必要があります。
テナントごとの暗号化キーを Azure Key Vault に格納する場合は、次のパラメーターを使用してセットアップします。これらのパラメーターは、EncryptionKeyPerTenant.Enabled
が true
に設定され、EncryptionKeyPerTenant.KeyProvider
が AzureKeyVault
に設定されている場合にのみ使用できます。また、Azure Key Vault のアクセス ポリシーで、キー、シークレット、証明書に関するすべての権限を Orchestrator インスタンスに付与してください。この手順の詳細については、このページをご覧ください。
Azure.KeyVault.ClientId
Azure.KeyVault.ClientId
Orchestrator インスタンスのアプリケーション ID です。これは、Azure の [アプリの登録] に ae11aa1a-1234-1234-a123-a12a12aaa1aa
という形式で記載されています。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。例: <add key="Azure.KeyVault.ClientId" value="ae11aa1a-1234-1234-a123-a12a12aaa1aa" />
Azure.KeyVault.CertificateThumbprint
Azure.KeyVault.CertificateThumbprint
Azure が生成した Orchestrator 証明書のサムプリントです。この値は、Azureの [App Services] > [インスタンス] > [SSL 設定] > [プライベート証明書] (または [公開証明書]) に記載されています。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。例: <add key="Azure.KeyVault.CertificateThumbprint" value="1234123412341234123412341234124312341234" />
Azure.KeyVault.VaultAddress
Azure.KeyVault.VaultAddress
Azure Key Vault の DNS 名です。これは、Azure Key Vault の [概要] の [DNS 名] に https://CustomVaultName.vault.azure.net/
形式で記載されています。既定では、この設定は UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルに表示されません。例: <add key="Azure.KeyVault.VaultAddress" value="https://CustomVaultName.vault.azure.net/" />
Azure.KeyVault.DirectoryId
Azure.KeyVault.DirectoryId
Azure Portal に表示される組織のディレクトリ ID を示します。Azure Key Vault にテナントごとの暗号化キーを保存する場合は必須です。例: <add key="Azure.KeyVault.DirectoryId" value="c9d0e174-684e-469e-84ea-d32c863ad534" />
Identity Server の設定
このセクションには、SSO ログイン、S2S アクセス トークン、およびロボットのプロビジョニングのアクセス トークンの設定が含まれます。
シングル サインオン
次のパラメーターにより、Identity Server を介した SSO ログインを設定できます。
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.ClientId
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.ClientId
Identity Server 内で登録されている Orchestrator アプリケーション ID (クライアント ID) を設定できます。この値はインストール時に生成され、Identity Server に保存されます。
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.ClientSecret
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.ClientSecret
Orchestrator アプリケーションが外部認証システムで認識されるように、クライアント シークレットを設定できます。この値はインストール時に生成され、Identity Server に保存されます。
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.RedirectUri
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.RedirectUri
Identity Server の認証後の、Orchestrator へのリダイレクト URL を指定します。この URL は Identity Server と Orchestrator 内で自動的に事前設定されるため、変更しないでください。既定値は http://Orchestrator/signinsystemopenidconnect
です。
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.PostLogoutRedirectUri
ExternalAuth.System.OpenIdConnect.PostLogoutRedirectUri
ユーザーが Orchestrator からログアウトした後に、Identity Server がリダイレクトするアドレスです。この値にはお使いの Orchestrator URL が自動的に設定されます。
たとえば、UiPath.Orchestrator.dll.config
には次のキーが必要です。
<add key="ExternalAuth.System.OpenIdConnect.ClientId" value="orchestrator" />
<add key="ExternalAuth.System.OpenIdConnect.ClientSecret" value="49C1A7E1-0C79-4A89-A3D6-A37998FB86B0" />
<add key="ExternalAuth.System.OpenIdConnect.RedirectUri" value="https://Orchestrator/signinsystemopenidconnect" />
<add key="ExternalAuth.System.OpenIdConnect.PostLogoutRedirectUri" value="https://Orchestrator/" />
連携
Identity Server にデータを安全に伝達するには、Orchestrator はトークン認証用のアクセス トークンを必要とします。このトークンは、クライアント資格情報フロー (S2S) を介して Identity Server から取得されます。次のキーを UiPath.Orchestrator.dll.config
に追加する必要があります。
IdentityServer.GroupMembershipCacheExpireHours
IdentityServer.GroupMembershipCacheExpireHours
Orchestrator に追加された Identity Server グループのキャッシュの有効期限が切れるまでの時間を、時間単位で指定できます。このパラメーターは既定では表示されず、既定値は 1
です。
IdentityServer.Integration.Enabled
IdentityServer.Integration.Enabled
Identity Server と Orchestrator の連携を有効または無効化します。既定値は true
です。
IdentityServer.Integration.Authority
IdentityServer.Integration.Authority
Identity Server の場所を設定できます。既定ではこの値は https://Orchestrator/Identity
に設定され、Orchestrator
の箇所はお使いの Orchestrator のインストール アドレスとなります。
IdentityServer.Integration.ClientId
IdentityServer.Integration.ClientId
Identity Server 内で登録されている S2S アクセス トークンを生成するために使用するアプリケーション ID (クライアント ID) を設定できます。この値はインストール時に生成されます。
IdentityServer.Integration.ClientSecret
IdentityServer.Integration.ClientSecret
Orchestrator S2S アプリケーションが Identity Server で認識されるよう、クライアント シークレットを設定できます。この値はインストール時に生成されます。
IdentityServer.Integration.AccessTokenCacheBufferInSeconds
IdentityServer.Integration.AccessTokenCacheBufferInSeconds
アクセス トークンのキャッシュ バッファの有効期限が切れるまでの時間を秒単位で設定できます。既定値は 50
です。
IdentityServer.Integration.UserOrchestratorApiAudience
IdentityServer.Integration.UserOrchestratorApiAudience
Identity Server は、オーディエンスが異なる複数のアクセス トークンを生成できます。Orchestrator API の要求の認証には、そのオーディエンスを持つユーザー アクセス トークンを使用できます。既定値は OrchestratorApiUserAccess
です。
<add key="IdentityServer.Integration.Enabled" value="true" />
<add key="IdentityServer.Integration.Authority" value="https://Orchestrator/Identity" />
<add key="IdentityServer.Integration.ClientId" value="orchestratorapiaccess" />
<add key="IdentityServer.Integration.ClientSecret" value="a5d57b1d-5b25-49ba-bff7-33aa57f96a58" />
<add key="IdentityServer.Integration.AccessTokenCacheBufferInSeconds" value="50" />
<add key="IdentityServer.Integration.UserOrchestratorApiAudience" value="OrchestratorApiUserAccess" />
Identity Server により生成されたクライアント資格情報 (S2S) アクセス トークンを使用するのに、Orchestrator は次のキーを UiPath.Orchestrator.dll.config
に追加する必要があります。
IdentityServer.Integration.S2SOrchestratorApiAudience
IdentityServer.Integration.S2SOrchestratorApiAudience
S2S アクセス トークンを検証する際に Orchestrator が確認するオーディエンスを設定できます。既定値は OrchestratorApiS2SAccess
です。
また、UiPath.Orchestrator.dll.config
に次の既存のキーも含まれており、値が true
に設定されていることを確認します。
MultiTenancy.AllowHostToAccessTenantApi
MultiTenancy.AllowHostToAccessTenantApi
true
に設定すると、ホスト ユーザーが他のテナントの固有データにアクセスできます。既定では、この値は true
に設定されています。
MultiTenancy.TenantResolvers.HttpGlobalIdHeaderEnabled
MultiTenancy.TenantResolvers.HttpGlobalIdHeaderEnabled
S2S アクセス トークンを使用して認証された API 呼び出しを Orchestrator が受信すると、設定が true
の場合は API 要求のヘッダーのテナント グローバル ID を読み込むことで、Orchestrator がテナントを識別できます。
<add key="IdentityServer.Integration.S2SOrchestratorApiAudience" value="OrchestratorApiS2SAccess" />
<add key="MultiTenancy.AllowHostToAccessTenantApi" value="true" />
<add key="MultiTenancy.TenantResolvers.HttpGlobalIdHeaderEnabled" value="true" />
ロボットのプロビジョニングのアクセス トークン
Orchestrator は、ロボットのトークン ジェネレーターとして機能します。ロボットは Orchestrator エンドポイントを呼び出して、アクセス トークンを生成します。その後、アクセス トークンは、AI Fabric などの異なるリソースを呼び出すことのできるアクティビティに渡されます。ID サービスと Orchestrator の連携により、ID サービスはアクセス トークンの生成を引き継ぎます。
更新サーバーの設定
このセクションでは、更新サーバーを構成するパラメーターについて説明します。
UpdateServer.CheckUpdates.PollingInterval
UpdateServer.CheckUpdates.PollingInterval
クライアントが更新を確認する頻度です。既定値は 180 分です。
UpdateServer.CheckUpdates.DefaultForceInstallAfterMinutes
UpdateServer.CheckUpdates.DefaultForceInstallAfterMinutes
更新が延期されている場合、何分後に強制更新を開始するかを指定します。既定値は 1440 分です。
UpdateServer.CheckUpdates.ScheduledForceInstallAfterMinutes
UpdateServer.CheckUpdates.ScheduledForceInstallAfterMinutes
更新が延期されている場合、何分後に強制更新を開始するかを指定します。この設定は、スケジュールされた更新に対してのみ有効です。既定値は 10 分です。
UpdateServer.CheckUpdates.MaxRetries
UpdateServer.CheckUpdates.MaxRetries
更新に失敗した場合のリトライ回数を指定します。既定値は 3 です。
UpdateServer.UpdateRequest.RetryStepMinutes
UpdateServer.UpdateRequest.RetryStepMinutes
リトライの実行方法を時系列で指定します。
例:
- 1 回目のリトライ: 設定値を経過した後 (分単位)
- 2 回目のリトライ: 設定値を 2 回経過した後 (分単位)
- 3 回目のリトライ: 設定値を 4 回経過した後 (分単位)
ログの構成
ロボット ログ
これに対応する UiPath.Orchestrator.dll.config
キーは <logger name="Robot.*" writeTo="database,robotElasticBuffer" final="true" />
です。Robot によって生成されるログ メッセージを構成するために使用されます。次のパラメーターを構成する必要があります。
-
writeTo
- ロボットが生成したログ メッセージが書き込まれる場所です。次の値を使用できます。database
- ログは Orchestrator の SQL データベースに送られます。これは既定値の 1 つです。robotElasticBuffer
- Logs are sent to Elasticsearch. This is the second default value. Please remember this requires additional settings. Details here.
Orchestrator の SQL データベースと Elasticsearch の両方にログを送信することで、否認不可のログを保持できます。この場所へのログの送信を停止するには、これらの値のいずれかを削除します。
-
final
- ログに記録されたメッセージとロガー名との間に一致が見つかったときに実行する内容を示すフラグ。true
に設定されている場合は、別の一致の検索を行いません。false
に設定されている場合は、同じソースを照合する他のルールが確認されます。既定ではtrue
に設定されています。
スケジュールログ
これに対応する UiPath.Orchestrator.dll.config
キーは <logger name="Quartz.*" minlevel="Info" writeTo="eventLogQuartz" final="true" />
です。スケジュールによって生成されるログ メッセージを構成するために使用されます。
注:
ロード バランサーで設定された Orchestrator でスケジュールがスムーズに実行されるようにするため、
quartz.jobStore.clustered
パラメーターもtrue
に設定してください。
ログの監視
対応する UiPath.Orchestrator.dll.config
キーは <logger name="Monitoring.*" writeTo="monitoring" minlevel="Warn" final="true" />
です。[監視] ページに表示されるエラー ログを設定するために使用されます。このルールを削除または target
を変更した場合、エラー ログは [監視] ページに表示されません。
ビジネス例外ログ
これに対応する UiPath.Orchestrator.dll.config
キーは <logger name="BusinessException.*" minlevel="Info" writeTo="businessExceptionEventLog" final="true" />
です。スローされたビジネス例外のログを構成するために使用されます。たとえば、検証の問題 (例: Invalid username
) またはビジネスの競合 (例: License expired
)。
他のログ
これに対応する UiPath.Orchestrator.dll.config
キーは <logger name="*" minlevel="Info" writeTo="eventLog" />
です。Orchestrator によって生成されるメッセージを含む、上記以外のすべてのその他ログを構成するために使用します。
注:
SQL データベースに週ごとに蓄積されるロボットのログ件数が 200 万を超える場合、古いログを削除しないまま数か月が経過すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。そのような大量のログには、Elasticsearch を使用することを推奨します。
その他の設定
Elasticsearch
Elasticsearch の設定に従って、次の NLog ターゲットの情報を読み込む必要があります。
<target xsi:type="ElasticSearch" name="robotElastic" uri="<elasticSearch_url_1>,<elasticSearch_url_2>, <elasticSearch_url_3>" index="${event-properties:item=indexName}-${date:format=yyyy.MM}" documentType="logEvent" includeAllProperties="true" disablePing="true" layout="${message}" excludedProperties="agentSessionId,tenantId,organizationUnitId,indexName" />
uri
- ElasticSearch URL です。http://elastic_server:9200
などのプロトコルとポートを含める必要があります。uri="http://elastic-node1:9200,http://elastic-node2:9200,http://elastic-node3:9200"
など、各ノードの Elasticseach URL でこのパラメーターを設定することにより、ロード バランサーの必要性を取り除くことができます。excludedProperties
- Elasticsearch に保存しないデータです。index
- ログ インデックスの形式。テナントごとに一意にすることも、すべてのテナントで共有することもできます。以下の詳細をご覧ください。requireAuth
-true
に設定すると、Orchestrator を Elasticsearch に接続するときに認証が有効化されます。username
- Elasticsearch へのログインに使用するユーザー名を指定します。requireAuth
がtrue
、OAuthEnabled
がfalse
に設定されている場合にのみ、設定する必要があります。password
- Elasticsearch へのログインに使用するパスワードを指定します。requireAuth
がtrue
、OAuthEnabled
がfalse
に設定されている場合にのみ、設定する必要があります。OAuthEnabled
- set this parameter totrue
to enable OAuth2 and use a token-based authentication mechanism for the Nlog target for Elasticsearch. When enabling this for the first time, you need to provide your current username and password to generate the initial token. For this parameter to take effect, you need to ensure thatLogs.Elasticsearch.OAuthEnabled
is also set totrue
and that you properly configured the Elasticsearch server. For more on this, see X-Pack Authentication.
インデックスの構成
-
個別インデックス -
index="${event-properties:item=indexName}-${date:format=yyyy.MM}"
各テナントに個別のインデックスが使用されます。つまり、あるテナントに固有のログは、一意のテナント識別子に基づいて生成され、検索されます。この場合、indexName
は、既定でテナント名になります。これが既定の設定です。この場合、ログは月ごとに生成されます。 -
共有インデックス -
index="robotlogs-${date:format=yyyy.MM.dd}"
すべてのテナントに対して 1 つのインデックスが使用されます。つまり、テナントに関係なく、すべてのログで同じインデックスが使用されます。この場合、ログは 1 日ごとに生成されます。共有インデックスを使用するには、UiPath.Orchestrator.dll.config
にキー<add key="Logs.Elasticsearch.SharedIndex" value="robotlogs" />
を追加する必要があります。NLog ターゲットのindex
パラメーターと同じ値に設定してください。
重要
共有インデックスに移行すると、個々のインデックスを使用して生成されたログが保持されます。ただし、個別のインデックスに移行すると、共有インデックスを使用して生成されたログは失われます。
データベースのイベントのログ記録
システム イベント ログをイベント ビューアーではなくデータベースに保存するには、次の手順を実行します。
- 新しいデータベース テーブルを作成します。例:
CREATE TABLE [dbo].[EventLogs](
[Id] [bigint] IDENTITY(1,1) NOT NULL,
[Timestamp] [datetime] NOT NULL,
[Level] [int] NOT NULL,
[Message] [nvarchar](max) NULL,
[Exception] [nvarchar](max) NULL)
上記のクエリでは、次の列を持つ EventLogs
という名前の表を作成します。
Id
- 各ログの ID 番号を保持します。ここでは1
で始まり、各ログが追加されるたびに値が増えていきます。Timestamp
- 各イベントがログ記録された時間を保持します。Level
- 各イベントの数値ログ レベルを保持します。Message
- 該当する場合、各イベントのメッセージを保持します。Exception
- 該当する場合、各イベントに対してログに記録された例外を保持します。
注:
表に任意の名前を使用し、上記のクエリから列を削除するか、ニーズに合わせて他の列を追加できます。
UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルで、新しい NLog ターゲットを追加します。
<target xsi:type="Database" connectionString="${ui-connection-strings:item=Default}" name="eventLogDatabase" keepConnection="true">
<commandText>
INSERT INTO dbo.EventLogs (Timestamp, Level, Message, Exception)
VALUES (@timestamp, @level, @message, @exception)
</commandText>
<parameter name="@timestamp" layout="${date:format=yyyy-MM-dd HH\:mm\:ss.fff}" />
<parameter name="@level" layout="${event-properties:item=levelOrdinal}" />
<parameter name="@message" layout="${message}" />
<parameter name="@exception" layout="${onexception:${exception:format=tostring:maxInnerExceptionLevel=5:innerFormat=tostring}}" />
</target>
各データベース列に追加されるデータの対応する parameter
の定義、この例では、@timestamp
、@level
、@message
、@exception
です。
- 最後に、次を追加して、新しく作成されたターゲットを、上記のすべての Orchestrator メッセージの NLog ロガー分類に関連付けます。
<logger name="*" minlevel="Info" writeTo="eventLog,eventLogDatabase" />
NLog のデバッグを有効化する
NLog は、設定が簡単で拡張性のあるオープンソースのログ プラットフォームで、さまざまな .NET プラットフォームに使用できます。NLog を使用して、ローカル ファイル、イベント ログ、メール、データベースなど、任意の数の事前定義済みターゲットやカスタム ターゲットに、ログ データを格納したり、渡したりすることができます。
Custom NLog targets are not automatically migrated during an upgrade. You need to migrate them to Identity Server and Webhooks services manually. See NLog documentation in Identity Server.
Though there exists some overlap, NLog and Orchestrator have several differentiating logging levels. For NLog, you can select either Trace
, Debug
, Info
, Warn
, Error
, Fatal
, or Off
. See Logging Levels for a description of the available levels in Orchestrator.
NLog では、正常な機能を確保するために、デバッグを有効化することができます。既定では、NLog は Off
に設定されています。UiPath.Orchestrator.dll.config
ファイルの次のセクションを設定すれば、有効化されます。
<nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" autoReload="true" throwExceptions="false" internalLogLevel="Off" internalLogFile="">
次の属性の設定が必須です。
internalLogLevel
- 望ましいログ レベルinternalLogFile
- ログ ファイルの場所
例:
<nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" autoReload="true" throwExceptions="false" internalLogLevel="Debug" internalLogFile="C:\logs.txt">
注:
Orchestrator が実行されるユーザー プロファイルは、
internalLogFile
属性で指定されているパスへのアクセス権を持つ必要があります。
約 1 か月前に更新