Automation Suite
2023.10
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Linux の Automation Suite のインストール ガイド
最終更新日 2024年4月8日

クラスターの Redis High Availability Add-on を有効化する

マルチノードの高可用性対応の運用環境設定では、高可用性 (HA) が既定で有効化されます。ただし、クラスター サービスが使用する Redis ベースのインメモリ キャッシュはシングルノードで実行され、単一障害点となります。キャッシュ ノードの障害や再起動の影響を軽減するには、冗長性を備えたマルチノードの高可用性対応の運用環境のキャッシュのデプロイを可能にする High Availability Add-on (HAA) を購入してください。

注:

すべてのインストールに、シングルノード ライセンスを伴う HAA ソフトウェアが付属しています。このライセンスは無料で、購入は不要です。

複数のノードで HAA を有効化する場合は、HAA ライセンスの購入が必要になります。ライセンスを購入することで、マルチノードの HA 対応の運用環境の設定のクラスターに高可用性の全機能が実装されます。

HAA は Redis 技術に基づいています。

そのためには、以下の手順に従ってください。

  1. HAA ライセンスを購入します。詳細については、UiPath までお問い合わせください。
  2. cluster_config.json ファイルの、以下のフィールドを更新します。
    • fabric.redis.license - 単一の Base64 文字列に変換した HAA ライセンスを入力します。Bash ならば echo 'license_text_here' | base64 -w0 を使用することでこれを実行できます。
    • fabric.redis.ha - true を使用して HAA を有効化し、fabric.redis.license パラメーターも構成します。これにより、HAA データベースのレプリケーションが有効化され、HAA ポッドの数が 3 まで増えます。既定で fabric.redis.hafalse に設定されます。
      注: redis.ha が有効な場合、redis.license は 3 つ以上のシャードをサポートするライセンスに設定する必要があります。
      "fabric": {
          "redis": { 
              "ha": "true",
              "license": Base64String
          }
      }"fabric": {
          "redis": { 
              "ha": "true",
              "license": Base64String
          }
      }
  3. ファブリック インストーラーを再実行します。
    ./install-uipath.sh -i cluster_config.json -f -o output.json --accept-license-agreement./install-uipath.sh -i cluster_config.json -f -o output.json --accept-license-agreement

Redis ライセンスを更新する

Redis ライセンスを更新するには、次の手順に従います。

  1. kubectl と ArgoCD へのアクセスを設定します。
    1. プライマリ ノードで kubectl アクセスを有効化します。詳しくは、「kubectl を有効化する」をご覧ください。
    2. ArgoCD へのアクセスを有効化します。手順については、「ArgoCD にアクセスする」をご覧ください。
  2. 現在のライセンス ステータスを確認します。

    現在のライセンスのステータスを確認するには、次のシェル コマンドを実行します。

    kubectl get rec -n redis-system redis-cluster -o jsonpath='{.status.licenseStatus}' | jqkubectl get rec -n redis-system redis-cluster -o jsonpath='{.status.licenseStatus}' | jq
    • インストーラーに含まれるライセンスの有効期限が切れた後にデプロイされたクラスターには、次の例のように、30 日間で有効期限が切れる無料トライアルの 4 シャードのライセンスが表示されます。



    • ライセンスの有効期限が切れたときに既に実行されていたクラスターには、次のステータスが表示されます。


  3. 既存のライセンスを更新します。
    1. 既存のライセンスを更新するには、次のシェル コマンドを実行します。
      kubectl patch application fabric-installer -n argocd \
      --type=json -p '[{"op":"add","path":"/spec/source/helm/parameters/-","value":{"name": "global.redis.license", "value": "<LICENSE_KEY_IN_BASE64>"}}]'kubectl patch application fabric-installer -n argocd \
      --type=json -p '[{"op":"add","path":"/spec/source/helm/parameters/-","value":{"name": "global.redis.license", "value": "<LICENSE_KEY_IN_BASE64>"}}]'


    2. 変更が適用されたかどうかを確認するには、ArgoCD にアクセスします。手順については、「ArgoCD にアクセスする」をご覧ください。
    3. fabric-installer アプリケーションが同期されていない可能性があり、同期プロセスが自動的にトリガーされなかった場合は、[SYNC] ボタンを自身でクリックします。これは、古いバージョンの Automation Suite を使用している場合に発生する可能性があります。






      注: ArgoCD UI にアプリが同期されたことが表示されてから、Redis Operator が新しいライセンスを正常に適用するまでに、少し時間がかかる場合があります。
    4. ライセンスを適用しようとしたときの Redis Operator のログを表示するには、次のコマンドを実行します。
      kubectl logs -n redis-system --since=300s -l name=redis-enterprise-operator -c redis-enterprise-operator --tail=-1 | grep licensekubectl logs -n redis-system --since=300s -l name=redis-enterprise-operator -c redis-enterprise-operator --tail=-1 | grep license


    5. 期限切れのライセンスを適用しようとした場合や、期限切れのライセンスが付属するインストーラーを実行した場合、次の出力が表示されます。


    6. 古いインストーラーで使用されている Redis ライセンスをインストーラーの実行前に更新するには、<installer_folder>/defaults.jsonfabric.redis.license キーを更新します。


  4. 新しいライセンスが適用されていることを確認します。

    新しいライセンスが適用されているかどうかを確認するには、次のシェル コマンドを実行します。

    kubectl get rec -n redis-system redis-cluster -o jsonpath='{.status.licenseStatus}' | jqkubectl get rec -n redis-system redis-cluster -o jsonpath='{.status.licenseStatus}' | jq

    以下の図は、Redis クラスターが無料トライアルの 30 日間のライセンスから、単一シャードの 10 年間のライセンスに切り替わっていることがわかります。



  • Redis ライセンスを更新する

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