Automation Suite
2022.10
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Automation Suite インストール ガイド
最終更新日 2024年4月24日

デプロイ アーキテクチャ

用語

Automation Suite のデプロイで使用される主要な概念の詳細については、「用語集」をご覧ください。

デプロイ モードとユース ケース

Automation Suite では、次の 2 つのデプロイ モードをサポートしています。

デプロイ モード

説明

シングルノード — 評価

評価シナリオとデモ シナリオでサポートされます。

マルチノード — 運用環境、HA 対応

運用用途でサポートされます。

デプロイ後に追加の設定を実行して、完全な HA 機能を設定できます。

ニーズに最適なデプロイ モードを選択する方法の詳細については、「シングルノードおよびマルチノードのインストールでサポートされるユース ケース」をご覧ください。

デプロイ アーキテクチャ

このページでは、Automation Suite のアーキテクチャに関する洞察を提供し、インストーラーにバンドルされているコンポーネントについて説明します。

ノードの種類



サーバー ノードは、重要なクラスター操作 (ワークロード オーケストレーション、クラスター ステート管理など) を実行し、受信要求を負荷分散するクラスター管理サービス (制御プレーン) をホストします。Kubernetes は、いくつかの UiPath® 製品や共有コンポーネントを、基になるリソースの可用性に基づいて実行することもできます。

エージェント ノードは、UiPath® 製品と共有コンポーネントのみを実行します。

特殊なエージェント ノードは、Task Mining の分析や、GPU 機能を必要とする Document Understanding パイプライン、Automation Suite ロボットなどの特別なワークロードを実行します。ただし、Task Mining、Document Understanding 、Automation Suite ロボットのコア サービスは、引き続きサーバー ノードまたはエージェント ノードで実行されます。特殊なエージェント ノードは、UiPath® 製品や共有コンポーネントをホストしません。

重要: Automation Suite では、各ノードでどの UiPath® 製品が実行されるかを保証できません。これは Kubernetes によってのみ管理されます。

シングルノードの評価デプロイ

ここでのシングルノードの評価デプロイとは、シングルサーバー ノードを意味します。これは、Automation Suite 全体を 1 つのマシンにデプロイするという意味ではありません。製品スイート全体が 1 つのサーバー ノードに収まらない場合、または Task Mining の分析や、GPU 機能を必要とする Document Understanding パイプラインなどの特殊なタスクを実行する場合は、エージェントまたは特殊なエージェント ノードを追加しなければならないことがあります。



マルチノードの高可用性対応の運用デプロイ

マルチノードの高可用性対応の運用環境のデプロイでは、ロード バランサーの背後に 3 つ以上のサーバー ノードが含まれます。これにより、障害が発生していずれかのサーバー ノードがダウンした場合でも、引き続き Automation Suite を利用して重要なビジネス ワークフローを確実に実行できます。エージェント ノードの数は任意であり、実際の使用状況に基づきます。



High Availability Add-on

マルチノード設定では、高可用性 (HA) が既定で有効化されます。ただし、クラスター サービスが使用する Redis ベースのインメモリ キャッシュは単一のポッドで実行され、単一障害点となります。キャッシュ ノードの障害や再起動の影響を軽減するには、冗長性を備えたマルチポッドのキャッシュのデプロイを可能にする High Availability Add-on (HAA) を購入してください。

マルチノード設定で HAA を有効化する方法について詳しくは、「クラスターの High Availability Add-on を有効化する」をご覧ください。

オンライン デプロイ

オンライン デプロイとは、Automation Suite のインストール時と実行時の両方でインターネットへのアクセスが必要であることを意味します。すべての UiPath 製品とサポート ライブラリは、UiPath® レジストリ、または UiPath® が信頼するサードパーティ ストアでホストされます。

制限付きのファイアウォールまたはプロキシ サーバーのいずれかを使用して、インターネットへのアクセスを制限できます。この場合、Automation Suite で必要なトラフィック以外の、インターネット上のトラフィックをすべてブロックします。この種類のセットアップは、半オンライン デプロイとも呼ばれます。詳細については、ファイアウォールの設定に関するこちらのページおよび「プロキシ サーバーを構成する」をご覧ください。

これらの種類のデプロイは、オフライン デプロイと比較して容易で高速であり、インストールおよび管理するハードウェア リソースが少なくて済みます。



オフライン デプロイ

オフライン デプロイ (エアギャップ) とは、インターネットへのアクセスがない、完全に分離された設定です。この種類の設定では、UiPath® 製品のすべてのコンテナー イメージとバイナリ (tarball の形式で提供) を保存するレジストリを追加でインストールする必要があります。



注:

バイナリ (ハイドレーション) をレジストリにアップロードすると、オンライン デプロイと比較して、ハードウェア要件が高くなって負担が増えるほか、追加のプロセスの点でインストールが複雑化し、インストール時間も増加します。オフライン インストールでは、インストール時の複雑さだけでなく、マシンのメンテナンス、障害復旧、新バージョンへのアップグレード、セキュリティ パッチの適用など、クラスター管理操作も増えます。

インストール後にデプロイ方法を変更することはできません。つまり、インストールをオンラインで行った場合、オフラインに変更することはできません。また、その逆の変更もできません。慎重に検討した上でデプロイ戦略を選択することをお勧めします。

Automation Suite のアーキテクチャ



Automation Suite のインストーラーには、必須および任意のコンポーネントの両方がバンドルされています。

次の表に、それらのコンポーネントのリストを示します。

コンポーネント

任意/必須

説明

RKE2

Required

Rancher が提供する Kubernetes ディストリビューション。これは、アーキテクチャ コンポーネントとサービスのすべてを実行するコンテナー オーケストレーション プラットフォームです。

Rancher サーバー

Required

Rancher の Kubernetes 管理ツール

Longhorn

Required

Rancher 提供の Kubernetes 用分散ブロック ストレージです。Kubernetes クラスター内の外部ストレージを公開し、ワークロードがマウントされた永続ストレージのように外部ストレージを要求および使用できるようにします。

CEPH ObjectStore

Required

Longhorn で作成した永続ボリュームに加えて、Amazon S3 準拠のオブジェクト/BLOB ストレージを公開する、オープンソースのストレージ プロバイダーです。サービスがその処理に BLOB ストレージのような機能を使用できるようになります。

ArgoCD

Required

オープンソースの Kubernetes 用宣言的 CD ツールです。目的とするアプリケーションのステートを定義するための信頼できる情報源として Git リポジトリを使用する GitOps パターンに従います。Kubernetes クラスター内で実行される Automation Suite コンポーネントと UiPath サービスに対して、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) 機能を提供します。

Docker レジストリ

Required

オンプレミスでインストール時および実行時のコンテナー イメージをプッシュおよびプルするために使用するオープンソースの Docker レジストリです。

Istio

Required

Kubernetes クラスター内で実行されるマイクロサービスに対して、Ingress、要求のルーティング、トラフィック監視などの機能を提供するオープンソースのサービス メッシュです。

Prometheus

Required

Kubernetes 向けのオープンソースのシステム監視ツールキットです。Kubernetes コンポーネントからのメトリック、およびクラスター内で実行されるワークロードをスクレイピングまたは受け入れ、それらを時系列データベースに保存します。

Grafana

Required

Prometheus に保存されているデータのクエリと可視化に使用するオープンソースの可視化ツールです。クラスターおよびサービスの監視に使用するさまざまなダッシュボードを作成、提供できます。

Alertmanager

Required

Prometheus サーバーなどのクライアント アプリケーションが送信するアラートの処理を支援するオープンソースのツールです。アラートの重複削除、グループ化、および適切な受信連携 (電子メール、PagerDuty、OpsGenie など) へのルーティングを行います。

Redis

Required

一部の UiPath サービスがキャッシュ機能を一元化するために使用する、高可用性 (HA) 非対応 (単一シャード) の Redis Enterprise です。

RabbitMQ

Required

一部の UiPath サービスが非同期の実行パターンを実装するために使用する、信頼性の高いオープンソースのメッセージ ブローカーです。

MongoDB

任意です。

MongoDB は、ソースが提供されている、クロスプラットフォームのドキュメント指向データベース プログラムです。NoSQL データベース プログラムに分類される MongoDB は、オプションのスキーマを伴う JSON 風のドキュメントを使用します。MongoDB がデプロイされるのは、UiPath Apps が有効な場合のみです。

FluentD と Fluentbit

Required

信頼性の高いオープンソースのログ スクレイピング ソリューションです。ログ オペレーターは、すべてのノードに対してバックグラウンド プロセスをデプロイおよび構成し、ノード ファイル システムからコンテナーとアプリケーションのログを収集します。

Gatekeeper

Required

Kubernetes の管理者が、クラスターのコンプライアンスとベスト プラクティスを保証するためのポリシーを実装できるようにするオープンソースのツールです。

外部コンポーネント

外部ロード バランサー、SQL Server、BLOB/ファイル ストレージ、Key Vault、ログ シンク、通知ツールなど、外部コンポーネントもいくつか導入する必要があります。スイートでは、いくつかの拡張ポイントが提供されています。

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